杉田智和、小林沙苗、谷昌樹ら日本語吹替版チーム"スコーピオン"が登壇!『SCORPION/スコーピオン シーズン3』合同取材レポート

トータルIQ700の天才チームが最新テクノロジーと頭脳を駆使して難事件に挑む痛快犯罪捜査ドラマ『SCORPION/スコーピオン』。その最新であるシーズン3の放送を直前に控え、都内にて日本語版声優陣による合同取材が行われ、吹替を担当する杉田智和(ウォルター・オブライエン役)、小林沙苗(ペイジ・ディニーン役)、谷昌樹(ケイブ・ガロ役)、福田賢二(トビー・カーティス役)、田村聖子(ハッピー・クイン役)、原田晃(シルヴェスター・ドッド役)が登壇。劇中と同じく抜群のチームワークを誇る日本語吹替版チーム"スコーピオン"が収録の裏側や秘話を語った。

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――本作の魅力の一つとして吹替版のクオリティがありますが、声をあてる際に意識していることは何ですか?

田村:(英語で)出来上がっている作品なので、なるべく世界観は壊さないように、だけれども視聴者の方に日本語で聞いて頂くということで、日本語で聞く時に伝わりやすい表現は意識しているかなと思います。

福田:田村さんが言われたように、出来上がっている作品というのもありますけど、僕の場合はトビー役のエディ・ケイ・トーマスさんが結構ユーモラスでテンション高く会話をされるので、そこを意識しながら収録しています。

小林:みなさんは天才ですし、ケイブも頭が切れる方なので、その中でペイジという凡人は一人で置いていかれることが多いんです。視聴者目線というか、「どうして? 何で?」ということを食いついていくと言いますか、難事件に挑む時は自分も分からないから置いていかれないように、私もここにいるよという感じを出すようにして、みんなについていけるような気持ちで吹替をしています。

杉田:自分でも映画やドラマを見ていて、展開の早い内容だと字幕を追う余裕がありません。ですので、吹替版が制作されると、とても助かっています。だから、『SCORPION/スコーピオン』の視聴者がよりドラマに入りやすくなれば良いなと思いながら収録しています。

谷:自分がアテレコさせてもらう時に、いつも目標にしているのは、その役者さんがあたかも日本語で演技をしているように聞こえたらいいなということです。だから、ケイブ役のロバート・パトリックさんが、もし日本語でお芝居をしていたら、こうだろうなということですね。そういう意味では違和感なくストレートにロバートさん演じるケイブ・ガロの気持ちが日本語に乗っかって伝わればいいなと、いつも目標にしています。シーズン1から同じ役をやらして頂いているので、ロバートさんの息づかいや心根みたいなものを、なんとなく分かり始めているという感じはあります。だから、アテレコ作業は個人的には楽しいというか、やりやすいですし、マンネリズムに陥らないように毎回新鮮にやろうということを心掛けています。

原田:みなさんが言われたことと、ほぼ同じです(笑) 継続している作品なので、シーズン3からパッと見て頂いても、視聴者の方が違和感なく入ってこられることを心掛けています。

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――吹替をされているキャラクターのどこに魅力を感じていますか?

田村:ハッピーは言いたいことをバンバン言うんですけど、実はものすごく不器用で、本当に言いたいことは、ほとんど言わないんです。その不器用さ加減がものすごく可愛いですね。シーズン1から比べて、徐々にいろいろなトラウマを解消してきたことによって、ちょっとずつ成長してきている部分がとても魅力的です。普段は仏頂面でぶっきらぼうにしゃべるんですけど、たまに出す笑顔が可愛くて、好きなところです。

福田:トビーはスーパー・ハイテンションで、IQは高いのかもしれませんけど、ちょっとヌケているというか、おバカなところがあって、そこが僕はやっていて楽しいですね。あんなにハイテンションで、まくしたてるような役を今までやってこなかったので、本当に楽しいです。

小林:ペイジ役のキャサリン・マクフィーさんは、美しくて華のある女優さんなので、とても容姿に魅力があるなと思います。天才チームは、オタクっぽいところもあるんですけど、その中でペイジは一人脳天気だったり明るかったりするのが、すごく可愛らしくて魅力的なんです。もともとウェイトレスのシングルマザーで本当に普通の人生を送ってきたのに、突然、天才チームのまとめ役にスカウトされて、仕事をすることになるんですよね。普通だったら、もうちょっと物怖じしたり萎縮したりして普通にしゃべれなくなってしまいそうなところを、彼女は明るさや度胸でどんどん自分の居場所を作っていくんです。シーズン1で自分の仕事が何なのかとか、天才たちをまとめていけるのかと悩んでいたんですけど、シーズン2では私が必要なんだという自分の仕事を見つけたんです。そしてシーズン3では、天才たちがもっと人間らしくなれるようにとか、もっと感情を出していいんだよと相談に乗れる女性になっていて、そこが魅力だと思います。

杉田:ウォルター役のエリス・ガベルさんがウォルターについてコメントしている記事があったら見てみたいですね。僕から言えるのは、どんなに計算高く作戦を立てても、結局最後は体を張ってなんとかするという、根性論と感情論に身を任せるところがシュールで好きです。

谷:ケイブ・ガロの魅力は、ミスター・アメリカというかミスター・男というかね(笑) 相当なおっさんなんですけど、いざ誰が行くのかとか、誰がやるのかという時に、「私がやろう!」と言って出て行っちゃうところが、えらいカッコイイなと思います。本当に頼りになるおじさんなので、やっていてすごく楽しいですね。だから、ぜひ長生きしてほしいなと思います(笑)

一同:(笑)

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原田:シルヴェスターの魅力は、クマみたいな見た目ですかね。以上です(笑)

――『SCORPION/スコーピオン』には難しい用語のセリフが数多く出てきますが、シーズン3ではさらに人間模様も複雑になってきます。難しいセリフや人間関係をめぐるシーンが多い吹替に対して、どのように考えて演じているのですか?

杉田:実際にそういう感情を揺さぶるようなセリフが出てくると、役者にも当然影響が出てくるので感情が乗っているとは思いますが、それができているというのは少しおこがましい気もします。この作品ほど別録りがキツイものはないなと思いますね。実際に横にいる役者さんの声を聞いたことで、自分のセリフに影響が出ることはもちろんあるので、全員が同じ時間に集まって一緒に掛け合いをしながら収録できるのは幸せなことだと思います。

原田:難しいセリフはキャラクターの言葉に変えるというのはありますね。台本を読んでいて、このしゃべり方はシルヴェスターの言い方とはちょっと違うかなと思うと、シルヴェスターの言葉として言いやすいように変えたりします。だから、難しい言葉もそういう風に変えればしゃべりやすくなりますし、みんなもそうしていますね。

杉田:自然に受け入れられれば、変えていることは視聴者の方が聞いてもおそらく気づかないと思います。

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――シーズン3ではどのような変化があるのでしょう?

杉田:各キャラクターのパーソナルな部分を深く掘り下げる内容になっているなというのがシーズン3の素直な印象です。今まで知らなかった一面が分かるというのは、シーズンを長く追っている視聴者としては嬉しいんじゃないかと思います。シーズン3ではウォルターが実家に帰るエピソードがあるんですけど、その時にウォルターが過去に天才を鼻に掛けていたことで誤解を生んでしまって、いじめっ子に殴られていたという話があったんです。天才でもそういう感情の処理はうまくいかないんだなというのが、視聴者も分かると面白いのかな。演じる側としても、よりキャラクターのことが分かると好きになっていきますしね。それにドラマのシリーズが長期化すると、過去のキャラクターが再登場することもあります。それが楽しみの一つだと思います。しっかりシーズン1から見てきたことの意味が、シーズン3でも出てくるので、それは視聴して頂けると嬉しいですね。

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――キャラクターの恋愛関係について、小林さんはシーズン2で「つかず離れずの関係のまま変わってほしくない」と言われていましたが、シーズン3ではどうですか?

小林:シーズン2の最後は、ティムと二人で旅行に出かけたペイジを、ペイジへの思いに気づいたウォルターが追いかけるところで終わったんですよね。「ついに!」と思ったんですけど、シーズン3でもそううまくはいかない感じです。だから、自分の希望通り、つかず離れずという関係は続いているのかな(笑) 個人的にはペイジとウォルターのくっついていない関係を今はまだ楽しんでいます。ペイジに対するウォルターの恋愛感情が本当に不器用すぎて、そこがすごく可愛いなと思っているところなので、そこをもうしばらく見ていたいなというのはあります(笑) シーズン3ではペイジが母親と数年ぶりに再会する話があるんですけど、その母親が一癖も二癖もある人なんです。彼女がペイジとウォルターの間に入ってきて引っかき回すんですけど、その時にウォルターのいろいろな表情が見られるのが楽しみになっています。

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――天才少年ラルフの吹替を担当する岡純子さんも含めて、収録現場の雰囲気はいかがですか?

田村:雰囲気はいいよね。

原田:とってもいいです。

小林:シーズン1から変わらずいいですね。

杉田:真剣に収録しているので、無駄話はあんまりないですね。でも、見えないところでちゃんと気を使い合っているなと思います。

田村:ゲストで来た人には、最初に谷さんに話しかけてもらっているんですよ。

小林:谷さんが全員分の席をちゃんと用意して、席順を決めてくださるんです。

杉田:その辺はガロさながらですね。

谷:アテレコ作品というのは制作サイドもですけど、演出家の人となりに左右されるものがあるんです。『SCORPION/スコーピオン』を担当されているのは、アテレコ界のレジェンドと言ってもおかしくない超大物の方なんですよ。かといって、声優にプレッシャーをかけるのとは正反対の収録の仕方をしてくださるので、我々はものすごく助かっています。この番組の収録ではテストをあまりやらないんですよ。普通のアテレコは、テストを1回10分ほどして、それから別録りの箇所を決めて、ダメ出しがあって、それで本番を実施するスタイルなんです。でも、このレジェンドの方は台本の1ページとか極端な話だと半ページだけシーン録りをされるんです。テストは一応するんですけど、本番に準じたテストなんです。初めて台本を持って声を発して、それが良ければ、そのままオンエアされるという録り方なんですよね。そういう意味ではリラックスしつつ緊張感があるという現場で、『SCORPION/スコーピオン』にはものすごくぴったりの録り方をして頂いていて、ありがたいですね。

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――天才たちのチームワークが作品の魅力でもありますが、声優陣も収録現場でチームワークを発揮されているのでしょうか?

田村:収録現場では常に発揮されてるよね。

原田:そうだね。みんなが一斉にしゃべるシーンが多い作品ですけど、マイクは決められた本数しかないから、マイクワークについて円滑に進めるために各々が気を使っています。本来なら別録りと言って、同じシーンを一緒に収録せずに何人かに分けて録らなきゃいけないような時も、『SCORPION/スコーピオン』の場合は、比較的みんながうまく気を使いながらマイクに入るので、別録りになることが少ないですね。

谷:今は収録時のマイクは4本が主流ですけど、一世を風靡した医療ドラマの『ER』の頃はマイクが3本だったんです。手術シーンとかものすごい大人数で、入れ替わり立ち替わりマイクに入っていたんですけど、それを捌いていたベテランミキサーさんが『SCORPION/スコーピオン』も担当されているんですよ。その達人の技を信じて全員が演じていますので、別録りとかは少ないですね。

――最後に、シーズン3を楽しみにしていらっしゃる方々へ、メッセージをお願いいたします。

杉田:この作品はスーパー!ドラマTVに加入してまで見る価値があると思います。僕個人の話で言えば海外ドラマや映画は吹替で見たいので、世の中にその価値の重要度がもっと高まれば、僕らの仕事が増えて嬉しいですね。だから、今後とも吹替版をよろしくお願いいたします。

小林:シーズン3もパワーが衰えることなく、本当に様々な事件が起きて、メンバーたちが死にものぐるいで解決していくことが毎回起きますので、楽しみにして頂きたいです。毎週、台本が楽しみで、すごく興奮するし無茶するしで、本当に期待を裏切らない楽しさです。みなさんもきっと楽しめると思います。恋愛に関しても、少しずつ進展があるかなという感じなので、そこもヤキモキしながら見て頂ければ嬉しいです。

谷:犯罪捜査モノというのは人気作が目白押しのジャンルですし、一話完結といっても他にも作品はありますけど、『SCORPION/スコーピオン』は猟奇的なものとかエロいものがほとんどなくて爽やかです。

一同:(笑)

谷:老若男女、どこからでも入れるという。シーズン1と2をご覧になっていなくても、シーズン3の途中からご覧になっても楽しめます。途中からでもドンドンご覧頂いて、それでシーズン1から振り返って頂くと、いろいろなキャラクターも出てきますし、そういうのを含めて複雑な人間関係も後追いで楽しめます。

福田:シーズン3でも、ゲストで出てくるキャラを演じてらっしゃる声優の大先輩が多数いらっしゃいます。ひと言ふた言だけで出てくる方もいらっしゃいますので、その点に注目する楽しみ方もあると思います。ぜひご覧ください。

原田:本当に吹替声優さんが豪華な使われ方をされていまして、本当に「端役でこの人が!?」と驚く人が出てきたりします。展開としてもペイジとウォルター、ハッピーとトビーの恋愛関係にもいろいろと進展がありますし、シルヴェスターはシーズン2で恋愛の話が終わりましたが、また新しい展開がこれから出てきますので、楽しみにして頂きたいです。

田村:今シーズンも、みんなで頭を使って体を張って世界を救いながらも、クスッと笑えたりとか、ちゃんと事件を解決して見終わった後にスッキリできるという娯楽感満載です。収録現場でもいつも笑いながら良い雰囲気で録っていますので、ぜひ吹替版をご覧頂ければと思います。

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■『SCORPION/スコーピオン シーズン3』 放送情報
スーパー!ドラマTVにて7月25日(火)独占日本初放送スタート
[二]毎週火曜 22:00~ ほか
[字]毎週火曜 深夜0:00~ ほか

番組公式サイトはこちら

Photo:『SCORPION/スコーピオン』シーズン3
©MMXVII CBS Broadcasting, Inc. All Rights Reserved.

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ライタープロフィール

豹坂
豹坂

海外ドラマが好きすぎてIT業界から海外ドラマのライターに。海外映像作品の日本語制作で用語監修も手がけています。

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