米TV界で各賞受賞の傑作ドラマ「ブレイキング・バッド」の人気キャラクター、ソウル・グッドマンを主人公にした「ブレイキング・バッド」の前日譚ドラマ

知るほどに見るほどに面白い。クロスオーバーの魅力

DCコミックスとマーベルコミックスの展開により、今や大人気のアメコミ映像作品。今回は、その魅力の一端を担う仕組みであるクロスオーバーについて、DC作品のドラマ&映画を中心に解説したいと思います。

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■そもそもクロスオーバーとは?

今更ですが、そもそもクロスオーバーとは何でしょうか? 一般的に創作物におけるクロスオーバーとは、それぞれ独立した作品のキャラクターが、お互いの作品に登場したり、一つの世界観を共有して一つの作品に集まって登場することで、ストーリーを作り上げることを言います。近年はアメコミ映画でこの手法が好評を博していることもあって一躍有名な言葉となりましたが、必ずしもアメコミに限った手法ではなく、海外ドラマでは『スタートレック』シリーズや『CSI』シリーズのクロスオーバーが有名ですし、日本でもアニメ、特撮、ゲームなどで頻繁に行われています。

■DCコミックスのクロスオーバー

現在のDCコミックスにおけるクロスオーバーを大きく分けると、コミックスの「DCマルチバース」ドラマ『ARROW / アロー』から始まったDCドラマシリーズの「アローバース」映画『マン・オブ・スティール』から始まったDC映画シリーズの「DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)」という3種類があります。

そして、DCコミックスのクロスオーバーの基本的な考えは、マルチバース(多元宇宙)と呼ばれるパラレルワールド(平行世界)の存在です。それぞれのマルチバースを「アース-X」(※Xには数字が入る)と呼び、全てのマルチバースの原型となる世界を「ニュー・アース(別名:アース-0)」と定義しています。2011年には大規模な再編が行われ、52個の世界が存在し、その全体を「ニュー52(THE NEW 52)」と呼んでいます。例えば、ドラマ『THE FLASH / フラッシュ』シーズン2では、ドラマの舞台であるアース-1からアース-2へ行くエピソードがあります。

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■アローバース誕生は『ヤング・スーパーマン』無しには語れない

近年、人気作を連発しているDCドラマシリーズ。その中心となっている『ARROW』から始まったアローバースですが、その礎は2001年から2011年にかけてアメリカで放送された(日本では2003年~2013年に放送)ドラマシリーズ『ヤング・スーパーマン』があってのことでしょう。

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スーパーマンの若き日を描いた『ヤング・スーパーマン』には、バットマン、ワンダーウーマン、グリーンランタンこそ登場しませんが、DC作品のクロスオーバーが頻繁に行われています。スーパーガールマーシャン・マンハンターの登場はもちろんのこと、作中でジャスティス・リーグとは名乗りませんが、スーパーマングリーンアローサイボーグアクアマンインパルス(4代目フラッシュであるバート・アレンの若き姿)というヒーローチームを結成したり、『レジェンド・オブ・トゥモロー』にも登場するジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカや、31世紀に結成されるリージョン・オブ・スーパーヒーローズがクロスオーバーしています。また、スーサイド・スクワッドはチームとして登場しませんが、そのメンバーの一人であるデッドショットも姿を見せており、DCのクロスオーバーを存分に楽しめる作品となっています。

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『ヤング・スーパーマン』の人気により始まった『ARROW』と、そこから広がるアローバース。現在のアローバースはドラマシリーズの『ARROW』『THE FLASH』『レジェンド・オブ・トゥモロー』と、アニメの『Vixen(原題)』と『Freedom Fighters: The Ray(原題)』が対象になっています。しかし、『ARROW』シーズン4には、『Vixen』のビクセンに加えて、『コンスタンティン』のコンスタンティンもゲストキャラクターとして登場。さらに、別アース扱いの『SUPERGIRL / スーパーガール』も、『ARROW』『THE FLASH』『レジェンド・オブ・トゥモロー』とメガ・クロスオーバーを行っています。ですので、今後はアローバースと『GOTHAM / ゴッサム』とのクロスオーバーも、ひょっとしたら実現するかもしれません!

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■これからが楽しみのDCEU

映画『マン・オブ・スティール』から始まったDCEUには現在、以下のような作品群がラインナップされています。

 『マン・オブ・スティール』(2013年公開)
 『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年公開)
 『スーサイド・スクワッド』(2016年公開)
 『ワンダーウーマン』(2017年夏公開予定)
 『ジャスティス・リーグ』(2017年冬公開予定)
 『The Flash(原題)』(2018年公開予定)
 『Aquaman(原題)』(2018年公開予定)
 『Shazam(原題)』(2019年公開予定)
 『Justice League Part Two(仮題)』(2019年公開予定)
 『Cyborg(原題)』(2020年公開予定)
 『Green Lantern Corps(原題)』(2020年公開予定)

さらにバットマン単独の『The Batman(原題)』や、『マン・オブ・スティール』に続くスーパーマン単独の映画も控えています。

アローバースと比べると始まったばかりという印象のDCEUですが、2017年冬公開予定の『ジャスティス・リーグ』を皮切りに一気に加速するのではないかと思います。同作では、スーパーマンバットマンワンダーウーマンフラッシュアクアマンサイボーグの出演がすでに決まっていますが、隠し球としてグリーンランタンシャザムが登場するんじゃないかとった噂が立っています。こういう風にいろいろと予想するのも、クロスオーバー作品の楽しみ方だったりします。

また、DCEUにはフラッシュのようにアローバースと重なっている部分もあったりと、やや複雑な印象がありますが、逆にその違いを楽しむのも一興です。そして、映画『ジャスティス・リーグ』の公開まで待てないという方は、ドラマシリーズ『ヤング・スーパーマン』やアローバースで予習をしておくのもいいでしょう。

■究極のクロスオーバーは映像化されるか?

アメコミの2大出版社であるDCコミックスとマーベル・コミックスですが、両社の垣根を越えたクロスオーバーがあるのはご存じでしょうか? キャラクター単体で、DCとマーベルのクロスオーバーする作品はそれまでもあったのですが、1996年と1997年にDCとマーベルが共同してアマルガム・コミックスという架空の出版社から、DCとマーベルのキャラクターを対決させるという、大規模なクロスオーバー作品を出版しているのです。アメコミ映像作品がメジャーとなった現在、アメコミファンとしては、いつの日かアマルガム・コミックスも映像化されるんじゃないかと夢想してしまいます。


クロスオーバーは一つの作品だけでなく、大きな世界観を楽しみ、さらに個々の作品をより深く味わうことができる仕組みです。今まで何となく見ていたアメコミ映像作品も、ぜひいろいろと調べながら、楽しんでみてはいかがでしょうか。


アローバースを中心とした注目作品情報

20170116_crossover_arrow.jpg
『ARROW / アロー <フォース・シーズン>』
 ブルーレイ コンプリート・ボックス(4枚組)...16,200円+税
 DVDコンプリート・ボックス(12枚組)...14,300円+税
 DVD レンタル Vol.1~12
 デジタルセル・レンタル
 公式サイトはこちら

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『THE FLASH / フラッシュ <セカンド・シーズン>』
 ブルーレイ コンプリート・ボックス(4枚組)...16,200円+税
 DVDコンプリート・ボックス(12枚組)...14,300円+税
 DVD レンタル Vol.1~12
 デジタルセル・レンタル
 公式サイトはこちら

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『SUPERGIRL / スーパーガール <ファースト・シーズン>』
 ブルーレイ コンプリート・ボックス(3枚組)...16,200円+税
 DVDコンプリート・ボックス(10枚組)...14,300円+税
 DVD レンタル Vol.1~10
 デジタルセル・レンタル
 公式サイトはこちら

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『レジェンド・オブ・トゥモロー <ファースト・シーズン>』
 ブルーレイ コンプリート・ボックス(2枚組)...11,300円+税
 DVDコンプリート・ボックス(8枚組)...9,400円+税
 DVD レンタル Vol.1~8
 デジタルセル・レンタル
 ※<セカンド・シーズン>デジタル先行配信中
 公式サイトはこちら

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『GOTHAM / ゴッサム <セカンド・シーズン>』
 ブルーレイ コンプリート・ボックス(4枚組)...16,200円+税
 DVDコンプリート・ボックス(11枚組)...14,300円+税
 DVD レンタル Vol.1~11
 デジタルセル・レンタル
 公式サイトはこちら

発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

Photo:
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
BATMAN V SUPERMAN: DAWN OF JUSTICE and all related characters and elements © & TM DC Comics and Warner Bros. Entertainment Inc.
『ARROW / アロー』
(C) 2015 Warner Bros.Entertainment Inc. All rights reserved.
『ヤング・スーパーマン』
TM & (C)Warner Bros. Entertainment Inc.
『ARROW / アロー <フォース・シーズン>』
ARROW ™ and all pre-existing characters and elements ™ and ©DC Comics. ©2016 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
『THE FLASH / フラッシュ <セカンド・シーズン>』
THE FLASH ™ and all pre-existing characters and elements ™ and ©DC Comics. ©2016 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
『SUPERGIRL / スーパーガール <ファースト・シーズン>』
SUPERGIRL ™ and all pre-existing characters and elements ™ and ©DC Comics. ©2016 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
『レジェンド・オブ・トゥモロー <ファースト・シーズン>』
DC'S LEGENDS OF TOMORROW ™ and all pre-existing characters and elements ™ and ©DC Comics. ©2016 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
『GOTHAM / ゴッサム <セカンド・シーズン>』
GOTHAM ™ & © 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. GOTHAM and all related elements are trademarks of DC Comics.

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ライタープロフィール

豹坂
豹坂

海外ドラマが好きすぎてIT業界から海外ドラマのライターに。海外映像作品の日本語制作で用語監修も手がけています。

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