『ブラックリスト』新キャラクター、ミスター・ソロモン役の浪川大輔さんに直撃インタビュー!

大人気アクション・サスペンス超大作『ブラックリスト』。そのシーズン3から『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のエディ・ガテギが演じる新キャラクター、ミスター・ソロモンが登場しています。ミステリアスなこの悪役の声を担当しているのは、人気声優の浪川大輔さん。吹替からアニメまで多くの声を担当されてきた浪川さんに、演じるキャラクターや、本作の見所、アフレコ現場の様子などを語ってもらいました!

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――まずは、浪川さんが声を担当されるソロモンというキャラクターについて教えてください。

登場シーンからもそうなんですけど、一目見て頂けば分かるように非常に冷酷で、ちょっとサイコパス的な雰囲気も持ちつつ、謎めいているといえば謎めいているんですが、あからさまにイイ奴ではないなと。悪い人たちの名前を連ねるリストである"ブラックリスト"側の人間だというのは、すぐに分かりました。ただ、ソロモンの顔とかの印象もそうなんですけど、意外と知的な印象がありまして。何か行動を起こす時も、力技ではなさそうだという印象は受けました。

――放送前なのでまだ多くは語れませんが、ソロモンの初登場シーンは衝撃的でした。

衝撃的ですよね。赤ちゃんを使った一つの表現の方法なんですけど。まぁこれは重いなと思いました。先がどうなるかは僕もまだ分かっていないので、演じていて、これは良い展開にはならないキャラクターだなと、覚悟を決めなきゃいけないなと思いました。

――悪役ですけど、紳士のようなスマートさも持ち合わせたキャラクターですよね。

歩き方とかもスマートで、紳士的ですね。それと、大人を相手にするシーンが多いですね。ソロモンというキャラクターについて、ディレクターから「なぜ、君をキャスティングしたか分かるか?」といきなり言われたんですけど、いきなりだったので「分からないです」と答えてしまって(笑) それで、その理由なんですけど「ソロモンは見た目とやっていることが年齢不詳で、年がいくつなのか正直分かりづらいキャラクターで、そういう意味ではお前も、いくつか分からないから」と言われたんです(笑) ソロモンは話す相手も、偉い人たちや悪い人間を牛耳っている人たちなので、チンピラのような人たちと話しているわけではなく、結構仕切っている側なんです。だけど、見た目がそんなに年を取っているようには見えないので、年齢不詳感がありますよね。そういう意味では、一つの謎になっていて、一体何者なんだろうという感じですけど、キャラクターに入りづらいというのはなかったです。

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――事前に字幕版を観ていてソロモンというキャラクターを知っていたので、吹替版で浪川さんが担当されるというお話を聞いた時には驚きました。

僕も衝撃でした(笑) これまであまり黒人のキャラクターを吹替えたことがなくて。台本だけ読んだ時は、ちょっと悪い奴という印象だったんですけど、映像を観た時に、この人かと(笑)

――ソロモンには、"結社"のリーダーたちと話し合う上役の立場と、実際に行動する悪人たちを束ねるという二つの立場がありますが、演じていていかがでしたか?

シーズン3の第1話以降を観てもらうと分かるんですけど、ソロモンって頭の回転が本当に速くて、偉い人と話している時も、相手がこう答えるだろうと分かって喋るんです。そういう喋り方を結構するので、劇中で相手から「何で俺の言いたいことが分かるんだ?」と言われた時も、逆にそう言われると思ってましたよ的な感じの展開に持っていったりとか。意外と落ち着いているところから、ちょっとバイオレンスなところと幅がありますね。結構、目を見開く役者さんなので、バイオレンスなシーンでは濃い目に演じていますけど、普段のシーンでは、この会話の終着はここですねと分かって喋るような感じで。最初の役作りで、冷静に淡々とした演技にして良かったですね。悪役だから俺は悪いんだぜ、みたいなのを全開にしなくて正解だったと思ってます(笑)

――『ブラックリスト』は各キャラクターが抱えている秘密が徐々に明かされていく作品なので、最初の役作りは難しいですよね。

そうですね。ただ、シーズン3ということもあって、既に吹替をされている方も沢山いらっしゃるので、そのバランスを見ながらでした。最初は本当にドキドキしましたよ。皆のキャラクターも立ち位置がハッキリとは分からないので、その世界観にどうアタックすべきかと考えました。ただ、最初から作っていくというよりは、現場に行って一所懸命に修正していく方が多いイメージですね。

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――新シーズンから参加される難しさはありませんでしたか?

これは楽しむしかないと思っています。いつもそうなんですけど、途中から呼ばれることもあるので、そういう時は、なぜ呼ばれたのかという自分のポジションと、何か爪痕みたいなものを残していかないといけないかなと考えています。それが自分の任務だと思うので。ソロモンという役について、スタッフの方も声優の方も皆さんが言ってくれたのは、作品的には「まぁイイ死に方はしないだろうね」って(笑) この先のストーリーがどうなるかは分かりませんが、キャラクターを殺すことにためらいのない作品なので、僕もソロモンはためらいもなくヤラれるんじゃないかとは思っています(笑)

――『ブラックリスト』は豪華なゲストスターが出演して、その声を担当する声優も大御所の方が多いですが、まさかと思うぐらいすぐに死んでしまったりしますよね(笑)

あっという間に殺されますよね(笑) 収録現場でゲストの声優さんに「何話まで出るんですか?」と聞いたら、「今日だけだよ」と言われて、俺は長生きしている方なんだと思いました(笑) いつ殺されるか分からない世界観なんですよね。

――逆に、今後の展開によってはレギュラー入りもあるかもしれませんね。

『ブラックリスト』の声優の皆さんが思っていることでしょうけど、レギュラーの人も、いつ死んでしまうか分からないですから(笑) その緊迫感が観ている人にも伝わるかなというのもあります。

――シーズン3から参加が決まって、過去シーズンの情報を調べたりされましたか?

いえ、作品自体は知っていましたので。ただ、展開と状況が目まぐるしく変わる作品で、シーズン3からは逃亡劇になっていますからね。だから、自分も新キャラということもあって、この先の話で死んでしまうかどうなるかは分かりませんが、出番がなくなるまでどう残していくか、一本一本が勝負だと思っています。暴れたい放題ではなく暗躍するキャラなので、そこが上手く皆さんの記憶に残るようにと常に意識しています。

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――これまで吹替えてきたものに比べて、そういうキャラクターは珍しいのでは?

暗躍するキャラクターというのはアニメでは結構やらせて頂いてますけど、吹替ではそんなにないです。どちらかというと立ち向かっていくようなものが多いです。

――確かに浪川さんというと、吹替ではあまり悪役を演じられていない印象があったので、このキャスティングを聞いた時は想像がつきませんでした。

年齢とともに僕も、真っ直ぐなところがない役や、一癖あるような役が増えてきました。不謹慎ですけど、悪役を演じるのは楽しいです。バイオレンスというか殺人的なことが多い作品なので、それを楽しいというのは適切ではないかもしれませんが、演じることだけをクローズアップするのであれば、非常に楽しく、やり甲斐のあるキャラクターだと思います。

――アニメでは色々と悪役を演じられていますが、吹替でソロモンのようなキャラクターの声を聴いた時は新鮮に感じました。

それは嬉しいです。結構、悪役でも振り回されたりとか、ちょっとテンションがおかしくなったりするような役はあったんですけど、ソロモンのような冷静沈着で大物たちを扱うキャラクターは新鮮で、楽しく演じさせてもらっています。

――浪川さんにとって、善い人間と悪い人間で演じやすさなどはありますか?

個人的には悪い側の方が面白いです。善い側というのはお話の中で普通に演じることと、感情移入をしてもらったりしないといけなくて、変に癖を出したりできませんから。ストレートに演じるのが正解なのかと思います。そうなると、自分が色を出すというよりも、本当になぞるというか。もともと100%出来上がっているドラマや映画に関して、それに足していくという作業よりは、日本の人が観た時にスッと入れるようなイメージで善い側を演じています。悪い側の時は、やっぱりアクセントですね。おいしいラーメンにコショウを入れるみたいな(笑) "スパイス"をちょっと加えた方が面白いかなと思っています。

――シーズン3からの参加ですが、収録現場の雰囲気はいかがですか?

有難いことによく知っている方ばっかりなので、その辺の心配はなかったですね。ですけど、新しいキャラクターが参加するということは、僕がレギュラーであったら非常に気になりますし、楽しみにしている部分もあるので、皆に楽しんで頂けるようにと思って参加しています。でも、『ブラックリスト』の世界観とは打って変わって、本当に収録現場はほのぼのとしていますよ。

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――犯罪モノだと、声優陣もFBIチーム側と犯人側で分かれたりするのではないかと思うのですが。

この作品は声優の人数も沢山で、最初に収録に行った時は収録ブース内に空いてる席がなかったんですよ(笑) 声優さんの人数が多いというのは、吹替として非常に丁寧に作られているなと思うんですけど。それで、詰めてもらって座ったんですけど、そこがたまたまレッド役の大塚芳忠さんの隣で、芳忠さんと仲良くしています(笑) 昨日は芳忠さんと、"結社"のリーダーである"局長"を演じる糸博さんという大ベテランに挟まれて、借りてきた猫みたいにやっていました(笑)

――ソロモンは"局長"との緊迫した会話シーンが多いので、浪川さんと糸さんの会話劇は楽しみです。

そうなんですよ。大ベテランの糸さんが迫力のあるお芝居をしている中で、意外とソロモンがハイハイみたいな態度なんですけど(笑) そこはキャラクターとして有難くて、楽しみながら演技させてもらっています。糸さんは演じている時、マイクの前で靴を脱いで、靴下姿なんです。それが演技しやすいスタイルということだと思うんですけど、相当気合が入っていらっしゃるんです。糸さんは収録でミスした時もすごく悔しがっていて、それを見ると迫力がすごくて押され気味になるんですけど、ソロモンを見ると生意気な顔をしていて、なんかここはもう「そう来ますか」みたいな感じで(笑) そんなこともあって、大体の話し相手が芳忠さんだったりとか、暗躍しているキャラクターの声優さんたちもベテランの方が多いので、収録現場でも楽しくやらせてもらっています。

――まだ収録は始まったばかりだと思いますが、この先ソロモンがどうなっていくのか気になります。

まだ暗躍している最中ですけど、この先の話でアクションシーンがあるんです。これがまた、ちょこざいな感じで(笑) スマートに歩きながら人を殺していくタイプなんですけど、アクション中に色々な展開が起きていく中で見逃さないでほしいのが、ほんの一瞬しか映っていないところがあるんですけど、彼の振る舞い方が本当にムカつくんですよ(笑) 登場と退場の仕方があまりに違いすぎて、「あっ、死んだな」と思ったぐらいなんですけど(笑) よく見ると生きてるんですが、そこをぜひ観てほしいですね。見所の一つです(笑) ソロモンの性格がちょっと垣間見えるところがあるんですけど、本当にムカつきますから(笑) ちょっとバラしちゃうと逃げ方なんですけど、次のシーンだと電話で何事もなかったように「どうした?」と言っていて、どうしたじゃねぇーよって(笑)

――それでは最後に、ファンの皆さんへシーズン3の見所を教えていただけますか?

シーズン2までを観ていらっしゃった方からすると、各キャラクターの立場が大分変わると思います。シーズン3自体が逃亡劇ということもあって、瞬間、瞬間で物事が変わっていきます。僕の役というのは暗躍して何かを動かして、こういう結果を持ってくる役ではあるんですけど、作品全体としてはその時、その時、一所懸命に生きているみたいな。今までも緊迫感はあったでしょうけど、シーズン3からは違う緊迫感というものが感じられると思います。リズとレッドが逃亡しているのにあの余裕感だったりとか、普通に車に乗っていたりとか、「何なんだろう、これ逃げているのかな?」と思う時もあるのですが(笑) それでも、敵の組織の"結社"が出てきた時に、そこが逃亡劇とどう絡んでくるのかが、本当に上手いことストーリーとして繋がっていくんですよね。ちゃんと点と点が、薄い線ではありますが、曲がりながらも繋がっていくというのは、前から観てきたファンの方たちも面白いと感じてもらえると思います。伏線がこうだったんだと、緊迫感と共に味わえる作品です。ぜひ、そこを楽しみに観てください。僕もストーリーの先が分からないので、まずはソロモンが長生きすることを目標に頑張っていきたいと思います(笑)

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『ブラックリスト シーズン3』
海外ドラマ専門チャンネル スーパー!ドラマTVにて1月26日(火)22:00 独占日本初放送!
【二カ国語版】毎週火曜 22:00ほか 【字幕版】毎週火曜 24:00ほか

※1月のスーパー!ドラマTVは、『ブラックリスト』を大特集! ドラマの見どころや舞台裏に迫る特別番組などをオンエア!
特別番組「ブラックリスト 完全攻略SP」
1月19日(火)22:00、1月24日(日)10:30ほか
特別番組「ブラックリストの舞台裏 シーズン3」
1月21日(木)11:00、1月24日(日)25:00

公式サイトはこちらから

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ライタープロフィール

豹坂
豹坂

海外ドラマが好きすぎてIT業界から海外ドラマのライターに。海外映像作品の日本語制作で用語監修も手がけています。

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