米ロサンゼルスにて1月15日(月)に行われた第75回プライムタイム・エミー賞授賞式。賞を手にした俳優やスタッフのリアクション、スピーチはもちろん見どころの一つだが、そのほかにも豪華プレゼンターのジョークや懐かしの作品のキャストたちのリユニオン、追悼など、本年度も様々な出来事があった。そんな授賞式の模様は、リアルタイム配信をしていたU-NEXTにて1月23日(火)23:59まで見逃し配信中だが、そこで起きたことをいくつかご紹介しよう。
『メディア王』スターがペドロ・パスカルをボコボコに!?
多くの受賞者が発したスピーチで最も印象に残った一人は、『メディア王 ~華麗なる一族~』でエミー賞を初受賞したキーラン・カルキンかもしれない。同作の演技でこれまで2度助演男優賞候補になっており、主演男優賞候補へと昇格した今回ついに栄冠を手にした彼は、2013年に結婚して二人の子どもをもうけている妻に向けて、もし受賞したら…と数ヵ月前に夫婦の間で約束していたとして、「3人目の子どもが欲しい」とリマインドしている。
そんなキーランと主演男優賞を争ったペドロ・パスカル(『THE LAST OF US』)との“やり合い”も見られた。発端は、今年上旬に開催された第81回ゴールデン・グローブ賞授賞式でもペドロらを押さえて賞を手にしたキーランが「ざまあみろ、ペドロ」と冗談を飛ばしたこと。それを受ける形で、少し前から右腕をスリングで吊っているペドロが今回、「痛めているのは実は肩なんだけど、今夜はみんなに真実を伝えるいい機会だと思う。実は…キーラン・カルキンにボコボコにされたんだ」とジョークを言い、会場の笑いを誘った。(ちなみに、ペドロはゴールデン・グローブ賞のレッドカーペットで、怪我の理由は「転倒」だと述べている)
"It can happen to anybody."
Pedro Pascal, who showed up to the Golden Globes red carpet with his arm in a sling, said his injury was caused by a fall. pic.twitter.com/ZpLgrNeXWI
— The Associated Press (@AP) January 8, 2024
コメディ部門で作品賞・主演男優賞をはじめ数々の賞を手にした『一流シェフのファミリーレストラン』では、歓喜のキャストとスタッフが熱いキスを交わす一幕も。チームを代表して作品賞のトロフィーを受け取った製作者のマティ・マシスンに、この日すでに助演男優賞に輝いていたリッチー役のエボン・モス=バクラックが近づき、感謝のキスを贈っている。
また、ライアン・レイノルズとともに出演するドキュメンタリー『ようこそレクサムへ』で受賞者の仲間入りを果たしたロブ・マケルヘニーは、授賞式の合間にスマートフォンでNFL(アメリカン・フットボール)のプレーオフをチェック。その模様を自らSNSにアップし、「イーグルスの試合と同じ日にエミー賞を予定するなんて」とコメントした。するとNFL公式が「優先順位」と反応している。ちなみに彼が応援しなかったことも多少影響したのか、イーグルスは試合に敗れた。
Priorities 🎯 https://t.co/DQYPQTKcQ4
— NFL (@NFL) January 16, 2024
75回目を迎えた本年度は普段にも増して多くの豪華なプレゼンターが登場しており、一人目から大きな反響を呼んだ。ホストを務めたアンソニー・アンダーソン(『ブラッキッシュ』)にエスコートされる形で最初に姿を見せたのは、この日『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』で主演女優賞にノミネートされていたクリスティナ・アップルゲイト。難病である多発性硬化症と診断され、昨年2月には俳優業から引退する可能性を示唆していた彼女はスタンディングオベーションで歓迎された。クリスティナ本人は温かい歓迎に感激した様子を見せながら、「私が何かする度にこうやって拍手してくれなくていいのよ」などとジョークも交えながら語っている。
プレゼンターとして様々な人気ドラマのキャストが集結したことも、多くのファンを喜ばせた。米FOXにて1997年から5シーズン続いた『アリー・myラブ』からはキャリスタ・フロックハート(アリー役)、グレッグ・ジャーマン(リチャード役)、ピーター・マクニコル(ジョン役)、ギル・ベローズ(ビリー役)が登場。同作でおなじみだった男女兼用トイレからアリーたちが音楽に合わせてダンスを披露し、会場を沸かせた。
『アリー・myラブ』のほかには、『グレイズ・アナトミー』のエレン・ポンピオ(メレディス役)、キャサリン・ハイグル(イジー役)、ジャスティン・チェンバース(アレックス役)、先日25周年を迎えた『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』のロレイン・ブラッコ(メルフィ役)、マイケル・インペリオリ(クリス役)なども壇上で旧交を温めた。
そんな中、アクシデントでリユニオンが実現しなかったのは米FXのアンソロジーシリーズ『アメリカン・ホラー・ストーリー』。2011年に放送された第1弾『呪いの館』に出演していたコニー・ブリットン(ヴィヴィアン役)とディラン・マクダーモット(ベン役)が顔を合わせるはずだったが、別の作品を撮影中のコニーが、東海岸を吹雪が襲うという予報を受けて出演を取り止め。ディランが一人で参加することになった。
また、前回の授賞式開催から1年あまりの間に多くのドラマスターが亡くなったことを受けて、追悼も行われた。ポール・ウォーカーの遺作となった『ワイルド・スピード SKY MISSION』の主題歌「See You Again」をチャーリー・プース本人がライブパフォーマンスする中、エイダン・カント(『サバイバー:宿命の大統領』)、マーク・マーゴリス(『ブレイキング・バッド』)、アニー・ワージング(『24 -TWENTY FOUR-』)、アンジェラ・ランズベリー(『ジェシカおばさんの事件簿』)、リチャード・ベルザー(『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』)、ロン・セファス・ジョーンズ(『THIS IS US/ディス・イズ・アス』)、トリート・ウィリアムズ(『エバーウッド 遥かなるコロラド』)、アンガス・クラウド(『ユーフォリア/EUPHORIA』)、ランス・レディック(『BOSCH/ボッシュ』)、デヴィッド・マッカラム(『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』)、アンドレ・ブラウアー(『ブルックリン・ナイン-ナイン』)、アラン・アーキン(『コミンスキー・メソッド』)、マシュー・ペリー(『フレンズ』)らの死を悼んだ。
第75回プライムタイム・エミー賞授賞式の詳しい模様は、U-NEXTにて1月23日(火)23:59まで配信している見逃し配信でご確認を!(海外ドラマNAVI)
参考元:米Entertainment Weekly①、米Entertainment Weekly②、米Entertainment Weekly③
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