『ブルックリン・ナイン-ナイン』アンドレ・ブラウアーが61歳で死去。元共演者らが追悼

数々の映画やドラマに出演してきたベテラン俳優アンドレ・ブラウアーが12月11日(月)に逝去した(享年61)。米Varietyなど複数のメディアが伝えている。当初死因は明かされていなかったが、数ヵ月前に肺ガンと診断されたと、後日広報が述べている。

愛された署長へ部下たちがメッセージ

2021年まで8シーズン続いたコメディドラマ『ブルックリン・ナイン-ナイン』のレイモンド・ホルト署長役をはじめ、エミー賞主演男優賞に輝いた『ホミサイド/殺人捜査課』のフランク・ペンブルトン刑事役のように司法関係者を演じることが多かったアンドレ。そのほかにも、精神科医ダリル・ノーランを演じた『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』『グッド・ファイト』といったドラマに出演。ションダ・ライムズが手掛けるNetflix新作ドラマ『The Residence(原題)』も待機していた。

1962年にシカゴに生まれたアンドレは、名門スタンフォード大学を卒業したのち、ジュリアード音楽院の演劇部門で学び、デンゼル・ワシントンやモーガン・フリーマンも出演していた南北戦争がテーマの1989年の『グローリー』で映画デビュー。その後、映画界では『スリー・リバーズ』『真実の行方』『シティ・オブ・エンジェル』『オーロラの彼方へ』『ミスト』などに出演。今年初めに日本で公開された映画『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』では、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインの告発記事を掲載したニューヨークタイムズの編集者ディーン・バケットに扮していた。

アンドレの訃報を受けて元共演者たちがコメントを寄せている。『ブルックリン・ナイン-ナイン』でテリー・ジェフォーズを演じたテリー・クルーズは、「こんなに早くあなたが逝ってしまうなんて信じられない。あなたを知り、ともに笑い、一緒に仕事ができたこと、そしてあなたの類稀な才能を8年にわたって目にできたことは光栄だ。でも胸が痛い。こんなにすぐ旅立ってしまうなんて。あなたからは多くを教わった。あなたと知り合えたことをずっと感謝し続けるだろう。知識を分け与えたり助言をしてくれて、優しくしてくれてありがとう。人生をどう生きるべきかについて示してくれた。安らかに、アンドレ。大好きだよ」

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ニューヨーク警察99分署の事務職員ジーナ・リネッティを演じたチェルシー・ペレッティも、ホルト役のアンドレの画像とともに彼へのメッセージを送っている。「大好きよ。あなたの耳に心地よい声が恋しい。あなたのそばで過ごすことができたことは本当に幸運だった。とても面白いあなたと会話するのが楽しみだった。あなたと話したいばっかりに、私ってばしょっちゅう、あなたの行く先に立ちはだかっていたわよね。いつかまたあなたに会えることを願っている。会えなかったら嫌だわ」

同作でホルト署長の夫、ケヴィン・コズナーを演じたマーク・エヴァン・ジャクソンは、アンドレに後ろからハグされている画像をX(旧Twitter)に投稿。「ああ、署長。僕の署長」とコメントを添えた。

また、同作の脚本家、プロデューサーたちも共同声明を発表。「アンドレのことを知っていたみなさんと同じように、私たちも彼が亡くなったことを知って打ちひしがれています。彼はシリアスな演技で才能を発揮していた俳優の一人でしたが、コメディに挑戦することを決断してくれました。そしてすぐさま、最も面白い一人になったのです。さらに彼は、周囲にいる人々に幸せと喜びをもたらしてくれました。彼の笑顔は、何よりも素晴らしく明るいものでした。彼と一緒に過ごせたことに感謝しています」

同作からはほかにも、マイケル・ヒッチコック役のダーク・ブロッカー、ノーム・スカリー役のジョエル・マッキノン・ミラー、チャールズ・ボイル役のジョー・ロー・トゥルリオらが、“上司”を追悼。ヴィオラ・デイヴィス(『殺人を無罪にする方法』)やシェリル・リー・ラルフ(『アボット エレメンタリー』)、一緒に仕事をしたスタッフら、『ブルックリン・ナイン-ナイン』の放送局や公式Instagramもアンドレを悼んだ。幅広い役柄で作品を魅力的にしてくれたアンドレの冥福を祈りたい。

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『ブルックリン・ナイン-ナイン』全8シーズンはNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety①米Variety②米Deadline

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