『ゲーム・オブ・スローンズ』キット・ハリントン、ADHDやメンタルヘルスについて明かす

米HBOの大ヒット大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョン・スノウ役で大ブレイクしたキット・ハリントンが、本シリーズへの出演で名声を得たことが影響し、メンタルヘルスの問題やアルコール依存症に悩まされたと打ち明けている。

なんとか新しい人生を切り開いた

健康をテーマにしたポッドキャスト番組「Hidden 20%」に出演したキットが、『ゲーム・オブ・スローンズ』で人気爆発したことで大変な想いをしたと胸内を語った。「自分がやっていることについて、洗練されていてクールでありながら、純粋にすべてを恐れているようなイメージを演出しようとしたんです。それは危険な底なし沼でした。人々がポジティブなことだけでなく、ネガティブなことを言っているのも目に入ってしまうからです」と振り返っている。その結果、シリーズの終了が近づくにつれて、精神的に負のスパイラルに陥ってしまったのだという。

2019年にアルコール依存症のためにリハビリ施設に入ったキットは、入院中に注意欠陥・多動性障害(ADHD)を診断されたと明かしている。「自分の人生は、この問題に左右されていたんだと気づきました。幸運なことに、適切な時に適切な場所で知ることが出来たから、そこから何とか新しい人生を切り開けました。酒に酔ってリハビリ施設に入って、そこでシラフになり、“クソ、こんなサイクルはもうたくさんだ”と思いました」と回顧した。

最終的にキットは、2度目にリハビリ施設に入った時に自身のADHDを認識したとのことで、「かなり早くに施設から退院して、“この問題に自分で対処します”と言ったんですが、4年ぐらい経っても上手くいきませんでした」と述べている。

現在のキットはシラフを保ち、今の瞬間にフォーカスしているとのこと。『ゲーム・オブ・スローンズ』の元共演者で妻のローズ・レスリーとの間に誕生した2歳の息子と生後6ヶ月の娘の子育てに専念しているが、時に物事に集中することが難しく、子どもたちと遊んでいる時に落ち着かなくなるとも明かしていた。

なお、2022年にキットが提案したジョン・スノウを主人公にしたスピンオフドラマの企画が開発中だと報じられたが、現時点では製作のゴーサインは出ていない。近いうちに、プロジェクトが本格始動することを期待したい。

『ゲーム・オブ・スローンズ』の全シーズンはU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参照元:Deadline

Photo:© Photo_Helen Sloan - HBO