映画のCMなどで耳にする「制作費○億円!」は、海外ドラマでも当たり前の数字に。さらに言えば、映画の制作費を超えてしまうドラマだって今では何本も出てきている。今年で言うと、大ヒット大河ファンタジー『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』や、シリーズ史上最高額の10億ドルもの予算がかけられているという『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』がある。大枚をはたいて製作されたドラマ15本をランキング形式で見ていこう。
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『GOT』スピンオフ『ブリジャートン家』など、イギリス映画&ドラマ製作費用、過去最高を記録
何年も前から脚光を浴びていたイギリスの映画・テレビシリーズ製作ブームだが、2020年半ばにロックダウンが解除されてから更なるブームとなり、異常なまでの成長率の記録していることが明らかになった。米Hollywood Reporterが報じている。 米HBO『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフである『House of …
15位『FRINGE/フリンジ』(FOX)
Spread the word! The final season of #fringe premieres tonight! pic.twitter.com/6hywYCSM
— FRINGE (@FRINGEonFOX) 2012年9月28日
女性FBI捜査官といわくつきの天才科学者が、フリンジ・サイエンス(境界科学、非主流科学)にまつわる不可解な事件を専門とする特別チームとして一連の不思議な現象を捜査していくSFサスペンスドラマ『FRINGE/フリンジ』。各話の製作費は400万ドル(約4億4500万円)で、90分に拡大して製作されたパイロット版には1000万ドル(約11億1100万円)も費やされた。
14位『LOST』(ABC)
ヒットメイカー、J・J・エイブラムスの代表作の一つで、世界中でブームを起こしたミステリーアドベンチャードラマ『LOST』。人気ドラマとなった本作は各話に400万ドル(約4億5000万円)の製作費が使われたが、パイロット版では1000万ドル(11億1000万円)から1400万ドル(約15億6000万円)がかかったと言われ、主に船舶や、墜落した815便の残骸のための退役旅客機購入などに費やされたようだ。
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知られざる吹替翻訳の舞台裏、ほんのちょっぴりご紹介!
今年も番組改編の春を過ぎ、各局では海外ドラマの新作・話題作がスタートした。現在、CSやBS放送の各局では日本語吹替版か字幕版のみのほか、字幕版と吹替版の同時放送も増えている。さて以前、人気ドラマ『LOST』を題材に字幕翻訳と吹替翻訳の違いについて触れた。今回はテレビシリーズの翻訳として昔から親しまれてきた吹替版について…
13位『デッドウッド 〜銃とSEXとワイルドタウン』(HBO)
HBO Has Contacted Deadwood Cast About Movie Availability #SDCC – https://t.co/IIAXkeWNhF pic.twitter.com/cCWHB1Z7qy
— Screen Rant (@screenrant) 2017年7月21日
西部開拓時代のアメリカを舞台に、ガンマンや泥棒、無法者に娼婦が繰り広げる物語を描いた『デッドウッド 〜銃とSEXとワイルドタウン』。2004年から2006年にかけて放送された本作の各話製作費は450万ドル(約5億円)だと伝えられているが、実は映画版製作のための予算集めなのでは?という期待の声も囁かれていた。
12位『ハウス・オブ・カード 野望の階段』(Netflix)
ホワイトハウスを舞台に、野心家の男が大統領の座に上り詰めるまでを描いた政治ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』。Netflixのオリジナルシリーズの中でヒットを飛ばしている1作で、各話の製作費は450万ドル(約5億円)程度と推測されるが、その大部分はフランク役のケヴィン・スペイシーをはじめとするメインキャストのギャラに当てられている。
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Netflixおすすめ海外ドラマ(女子向け、恋愛、サスペンスなどジャンル別)2025年最新版
海外ドラマの種類が豊富で、子どもから大人向けまで質の高いコン …
11位『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』(HBO)
映画『沈黙-サイレンス-』や『ギャング・オブ・ニューヨーク』の巨匠マーティン・スコセッシ監督が製作総指揮を務め、アメリカの禁酒法時代を生きたマフィアたちの野心と欲望を壮大に描いたダークヒストリードラマ『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』。各話の製作費は500万ドル(約5億6000万円)。パイロット版ではその3倍以上の1800万ドル(約20億円)が費やされ、話題となった。
10位『そりゃないぜ!? フレイジャー』(NBC)
1993年から2004年まで放送された大ヒットシットコム『そりゃないぜ!? フレイジャー』。最終シーズンでは各話の製作費に520万ドル(約5億8000万円)が掛かった。ほとんどがキャストへのギャラのためで、主人公フレイジャー・クレイン役のケルシー・グラマーには1話あたり160万ドル(約1億8000万円)が支払われていた。
9位『CAMELOT 〜禁断の王城〜』(Starz)
Rewatching #Camelot on #STARZ pic.twitter.com/HrBItErPq9
— La India Canella (@jabreu69) 2016年3月6日
英国のアーサー王伝説に基づいて描かれた歴史大作『CAMELOT 〜禁断の王城〜』。高いプロダクション・バリューを保証するため、各話700万ドル(約7億8000万円)が費やされた。しかし、シリーズの継続は困難となり、シーズン1の全10話で終了となった。
8位『センス8』(Netflix)
世界各地に散らばりながら、不思議な力でつながった8人の運命を描いた『センス8』。先日Netflixは「巨額な予算に見合うほどの視聴数を獲得できなかった」ことを理由にシーズン2での打ち切りを決定した。1話あたり900万ドル(約10億円)の製作費がかかっていたとみられる。
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Netflix『センス8』 ペ・ドゥナ インタビュー
ウォシャウスキー姉弟が手掛ける初のドラマ・シリーズ『センス8』。クラスターと呼ばれる互いの意識をシンクロさせる事ができる8人の男女の姿を描いた本作で、主要キャラクターの一人、サンを演じている韓国人女優ペ・ドゥナが来日した。映画『クラウド・アトラス』『ジュピター』に続き、3度目のタッグとなるウォシャウスキー作品で、クール…
7位『マルコ・ポーロ』(Netflix)
「東方見聞録」を口述した著名な冒険家マルコ・ポーロを中心に、欲望や裏切り、愛憎、復讐が渦巻く中世モンゴルで彼の成長を描くアドベンチャードラマ『マルコ・ポーロ』。各話の製作費が900万ドル(約10億円)と高額でありながら、Netflixのオリジナルシリーズは全体的に高い予算が費やされていることから『センス8』よりも高い評価を得ていた。しかしながら、伝えられた情報では、このドラマの2シーズンによって、2億ドル(約222億円)の損失がもたらされたという。
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【ランキング】低評価でも視聴者に愛された海外ドラマ10選
主要な放送局だけでなく、ケーブル局や動画配信サービスでも様々なドラマが製作されている現在、『ウエストワールド』や『ゲーム・オブ・スローンズ』のように批評家やファンを魅了し続けている作品もあれば、どちらにも酷評される作品もある。さらに、中には批評家には受け入れられずとも視聴者には気に入られる作品もあるのだ。 今回、英Di…
6位 『ROME[ローマ]』(英BBC、米HBO)
古代ローマを舞台に、帝国を築こうとするカエサル、そしてオクタヴィアヌスの野望を描いた『ROME[ローマ]』。完成まで8年もの年月が費やされ、2005年から2007年にかけて放送された本作は各話の製作費が900万ドル(約10億円)と高額に。批評家からの評価は高かったものの、莫大な予算がかかることから、わずか2シーズンで幕を閉じることになった。
5位『ゲーム・オブ・スローンズ』(HBO)
一大旋風を巻き起こした大ヒット大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。シーズン6では各話1000万ドル(約11億1000万円)の製作費がかかっていた。ファイナルとなるシーズン7ではシーズン6までの全10話構成から全7話構成へと縮小されたが、総製作費自体は変わらないようで、1話あたりにかける予算が大きくなっていった。
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今からハマるのも遅くない!『ゲーム・オブ・スローンズ』が世界的メガヒットした理由
世界中で話題となったファンタジードラマ『ハウス・オブ・ザ・ド …
4位『フレンズ』(NBC)
1994年から10シーズンにわたって放送され、世界中で大ヒットした人気シットコム『フレンズ』。ファイナルとなるシーズン10では、1話の放送時間が25分間にもかかわらず、主要キャスト6名は各話100万ドル(約1億1000万円)のギャラを受けとるようになり、製作費は各話1000万ドル(約11億1000万円)までのぼったようだ。
なお、2021年、ジェニファー・アニストン(レイチェル役)、 コートニー・コックス(モニカ役)、 リサ・クドロー(フィービー役)、 マット・ルブラン(ジョーイ)、 マシュー・ペリー(チャンドラー役)、 デヴィッド・シュワイマー(ロス役)といったお馴染みのキャスト6人全員が大集結。 今だから話せる当時の裏話などを思い思いに語る『フレンズ:ザ・リユニオン』は必見!
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『サンダーボルツ⋆』ブルーレイ+DVD発売決定!デジタル配信開始に合わせ本編映像が解禁
エンターテインメント史を塗り替える超大作を次々と世に送り出し …
3位『ER 緊急救命室』(NBC)
救命で働く医師たちの日常を描き、日本でも長年愛されたご長寿人気医療ドラマ『ER 緊急救命室』。15年間の中でもダグラス・ロス役でジョージ・クルーニーが出演していたシリーズスタート当初は製作費が最も高かった時期で、各話に1300万ドル(約14億4000万円)かかっていたという。
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『ER』ジュリアナ・マルグリーズがジョージ・クルーニーと恋心があったことを認める!&キャロルはすぐ死ぬはずだった
大ヒット医療ドラマ『ER 緊急救命室』で6シーズンにわたり、看護師長から医師になったキャロル・ハサウェイを演じたジュリアナ・マルグリーズが、出演中に共演者のジョージ・クルーニーとお互いに恋心があったことを認めた。 米Peopleのインタビューに応えたジュリアナは、パイロットエピソードの撮影を振り返り、『ER』にレギュラ…
2位『ゲットダウン』(Netflix)
1970年代ニューヨークの貧困地区を舞台に、10代の若者の生き様とヒップホップやパンク・ミュージックの誕生を描いた『ゲットダウン』。『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマンが手がけた本作は、アカデミー賞を受賞しているキャサリン・マーティン(『ムーラン・ルージュ』)が衣装デザインを担当し、ピューリッツァー賞に輝いたスティーヴン・アドリー=ギアギスが脚本を執筆するなど、各話に1100万ドル(約12億2000万円)を費やすほどこだわって製作された。
1位『ザ・クラウン』(Netflix)
今なお絶大な影響力を持つ英国女王エリザベス2世の知られざる素顔を浮き彫りにしていく『ザ・クラウン』。クレア・フォイ(『ウルフ・ホール』)やマット・スミス(『ドクター・フー』)、ジャレッド・ハリス(『MAD MEN マッドメン』)、ジョン・リスゴー(『ママと恋に落ちるまで』)ら豪華なキャスト、そして高いプロダクション・バリューに匹敵するように、製作費は各話1300万ドル(約14億4000万円)という驚愕的な数字だ。
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『ザ・クラウン』シーズン6でウィリアム王子&キャサリン妃を演じる俳優が決定
英国王室を舞台にしたNetflixオリジナルシリーズ『ザ・ク …
(英Digital Spy参照)