なぜ『グレイズ・アナトミー』を去ったのか?登場人物総勢18人それぞれの理由

米ABCのプライムタイムドラマ史上最長&『ER 緊急救命室』を抜いて医療ドラマにおいても最長シリーズとなった大ヒット医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』。これまで数多くのキャラクターが登場し、そして去って行った。あのキャラクターたちが番組を降板した理由とは――。

『グレイズ・アナトミー』を降板した登場人物たち

『グレイズ・アナトミー』は、シアトルの大病院を舞台に主人公で外科医のメレディス・グレイがインターンからやがてはレジデントへと成長していく過程の中で、仕事や恋に悩みながら同僚たちと共に前に進んでいく姿を描く大ヒット医療ドラマ。

そんなご長寿シリーズにレギュラー出演したものの降板してしまった、これまでの登場人物およびキャストを英Digital Spyが総括。総勢18名の降板理由を見ていこう。

■イザイア・ワシントン(プレストン・バーク役)

心臓外科医のバークを演じていたイザイアは、撮影現場やゴールデン・グローブ賞のバックステージで性差別発言をしたことで、シーズン3で番組を去ることに。後に、自身の不適切な発言を正式に謝罪する事態に至った。降板は免れない発言だったものの、シーズン10でクリスティーナ役のサンドラ・オーが降板する際には、彼女の物語に大きく関わる存在として再登場した。

■ケイト・ウォルシュ(アディソン・モンゴメリー役)

 

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シーズン3まで新生児外科医アディソン役で登場していたケイトは、スピンオフドラマ『プライベート・プラクティス』に出演するためにレギュラーを降板。その後は、6シーズン続いた『プライベート・プラクティス』で主演を務めながら、『グレアナ』にはシーズン8までゲスト出演していた。

■T・R・ナイト(ジョージ・オマリー役)

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シーズン5を最後に番組を去った主人公メレディス(エレン・ポンピオ)の同期ジョージを演じていたT・Rは、当時イザイア・ワシントンの差別発言を理由に降板したと伝えられていたが、本人はそれを否定。「去るべき時だったんだ。振り返ってみると、多くのことを学んだし、とても有意義だった」と話し、「誰にでも、仕事の中で前に進むべきだと感じるタイミングがあるんだ」と説明した。

■ブルック・スミス(エリカ・ハーン役)

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ブルック演じる心臓外科医エリカは整形外科医カリー(サラ・ラミレス)と同性愛を育んでいただが、この展開がブルックの降板の原因となったと考えるファンは多い。しかし、クリエイターのションダ・ライムズは、レズビアンのストーリーが原因ではなく、「ブルックのキャラクターが持つマジックとケミストリーの中に、長期的に持続させるものを見出せなかった」とだけ答えた。

■キャサリン・ハイグル(イジー・スティーヴンス役)

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メレディスの同期の一人として、イジーはシーズン6まで登場。公式には、キャサリンは家族との時間を大切にするために番組を降板したと伝えられていたが、その前年、2008年のエミー賞で彼女がノミネートされた際に、「ノミネーションにふさわしい要素はなかった」と発言したことが物議を醸していた。それに加えてクリエイターのライムズとの確執があったと報じられていた。

■カイラー・リー(レクシー・グレイ役)

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シーズン4からレギュラーキャラクターに仲間入りしたメレディスの異母妹レクシー。彼女はシーズン8のラストで悲劇的な最期を迎えたが、それは、カイラーがシーズン8の前に降板する決意を固めたためだった。「私はションダに会って、レクシーの物語を最適な形で終わらせるために一緒に考えたの」と本人が説明している。

■キム・レイヴァー(テディ・アルトマン役)

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キム演じる心臓外科医テディは、シーズン8のファイナルでサプライズ的に降板しファンを驚かせた。これは、キムの契約が切れるタイミングであったことに加え、「テディ・アルトマンに待ち望んでいた休暇を与える準備ができたから」とライムズは説明している。十分な休暇を経て、テディはシーズン14から復帰している。

■エリック・デイン(マーク・スローン役)

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シーズン8の最後に起きた飛行機事故でレクシーと同じく命を落としたマーク。同役を演じたエリックの降板は、マイケル・ベイが製作総指揮を務める『ザ・ラストシップ』に主演するためだった。エリックは「僕にとって前に進むチャンスで、違う何かに興味を持っていたんだ」と話し、「『グレアナ』の仕事は大好きだった。最後まで続けられたかもしれないけど、この機会は見逃せなかった」と説明している。

■サンドラ・オー(クリスティーナ・ヤン役)

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メレディスの同期の一人で、貴重なオリジナルレギュラーの一人だったサンドラはシーズン10を最後に降板に至ったが、それは彼女の決断だった。「クリエイティブな面において、私は自分の全てを出し切って、クリスティーナを手放す準備ができたと感じたの」とサンドラは話した。

■ガイウス・チャールズ(シェーン・ロス役)&テッサ・フェレール(リア・マーフィー役)

シーズン9にインターンとして登場したシェーン役のガイウスとリア役のテッサは、シーズン10でレギュラーに昇格したが、契約によりシーズン11に続投することはなかった。だがテッサは、シーズン13で再び姿を見せている。

■パトリック・デンプシー(デレク・シェパード役)

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シーズン11の最後、メレディスの最愛のパートナーであるデレクの死はファンに衝撃を与えた。パトリックはシーズン12まで契約を更新していたが、去るべき時が来たと考えたそうで、「もう十分にやった。他のことに取り組む時が来たんだ。僕は必要以上に長く『グレアナ』にいたのかもしれない」と説明した。

■サラ・ラミレス(カリー・トーレス役)

シーズン2から12まで、242話分に登場した整形外科医カリーの降板には、ライムズも驚いたそうだ。サラは、「業界から一歩下がってスペースを取ることで、自分にとって大切なことを明確にすることができた」と降板後の生活について話しているが、将来的に復帰する可能性は否定していない。

■ジェリカ・ヒントン(ステファニー・エドワーズ役)

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ガイウスやテッサとともにシーズン9からインターンとして登場していたジェリカは、ライムズが手がける『Toast(原題)』に出演が決まり『グレアナ』での出番を減らすことになったが、残念ながらその新作の企画は頓挫。しかしその後、ティム・ロビンス(『ミスティック・リバー』)主演の『HERE AND NOW ~家族のカタチ~』へ出演が決まり、シーズン13をもって正式に降板することになった。「ションダと私はシーズン13の初めの頃に私の今後について話し合いをしたの。彼女は私の目標を応援してくれたわ」とジェリカ。

■マーティン・ヘンダーソン(ネイサン・リッグス役)

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デレクの死後、メレディスの相手役としてシーズン12からマーティンが出演することになったが、彼は当初から限定的な出演であることを知っていたそう。「僕は短期契約だったんだ。シーズン14が最後の年で、ネイサンの物語は終わりを迎えることになるんだ」とマーティンは説明していた。

■ジェイソン・ジョージ(ベン・ウォーレン役)

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外科医ベン役のジェイソンは、シーズン6から姿を見せたがケイト同様にスピンオフドラマ『ステーション19』に出演するために降板することになった。しかし、その後もゲスト出演という形で度々出演している。

■ジェシカ・キャプショー(アリゾナ・ロビンス役)&サラ・ドリュー(エイプリル・ケプナー役)

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シーズン5から出演した小児外科医アリゾナ役のジェシカと、シーズン6から登場したレジデントのエイプリル役のサラは、シーズン14をもって降板。しかし、降板は彼女たちの意思ではなかったことに加え、同じタイミングで契約更新をしたエレンが大幅に昇給したことで、それが二人の降板の引き金になったという報道が出てしまい、エレン自身が否定のコメントを出す羽目に。番組側もクリエイティブな理由だったと公式に説明した。

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(翻訳/Ai Ono)

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Photo:『グレイズ・アナトミー』(c) Everett Collection/amanaimages