人気ドラマ『グレイズ・アナトミー』から、米ABCで放送中のシーズン14をもって二人のレギュラーキャスト、ジェシカ・キャプショー(アリゾナ・ロビンス役)とサラ・ドリュー(エイプリル・ケプナー役)が降板することは当サイトでもお伝えした通り。それに対して、ジェシカ&サラ本人を含むキャストたちは一体どんな反応を示しているのか、それぞれのリアクションをまとめてご紹介しよう。
主人公メレディス役のエレン・ポンピオの契約更新による大幅な昇給が二人の降板につながったともささやかれる中、降板が報じられた直後の3月9日(金)、シーズン5からアリゾナを演じてジェシカはTwitterにメッセージを投稿。「10年にわたり、アリゾナを演じる特権を与えられただけじゃなく、楽しみながら演じることができたわ。彼女はネットワークのドラマのレギュラーとしては初期のLGBTQキャラクターで、その存在が世界に及ぼした影響はこれからもずっと、永遠に続いていくはずよ。アリゾナが去ってしまうのは悲しいけれど、私たちの中で生き続いていくのがせめてもの慰めね」と、降板を悲しむ胸の内を明かしている。また、製作総指揮を務めるションダ・ライムズに感謝していた。
エイプリル役のサラはショックを隠し切れぬようで、「みんなも悲しいと思うけど、私もよ。(降板すると知って)48時間も経っていないから、まだその情報を消化できていないの」とメッセージを投稿。続けて、「朗報は、今週も来週も(オーウェン役の)ケヴィン・マクキッドをはじめとしたファミリーと一緒にセットにいられることね。その中で、10年近くかけて築いてきた感情を整理していくつもりよ」と、これから心の準備を進めていくと述べている。
共演者もそれぞれの心境を語っている。ジャクソン役のジェシー・ウィリアムズは、「サラとジェシカは俺が特に大好きな共演者なんだ。だからこのニュースを聞いてクソみたいな気分になったよ。二人には才能があるけど、それだけじゃなく、人間として本当に素晴らしいんだ。一緒に働いて学べたのはすごく幸運だったよ」と率直な気持ちを吐露。ジョー・ウィルソン役のカミーラ・ラディントンは、「私がこれまでに出会った中で最も親切で優しくて才能にあふれた二人の女性たち」とツイートしている。
そしてメレディス役のエレンは、今回の降板劇に自身を巻き込む報道に反発。「(3月8日の)国際女性デーに女性同士をけしかけるなんて残念よ。これ(降板)は私の給与とは関係ない話なの」と噂を否定し、そうした報道をしたメディアに難色を示した。その後、ファンに向けて過熱しないようになだめている。「みんなが情熱的になっているのは有り難いけれど、もし私のように彼女たちを知っていたら、二人が嫌味を喜ばないことが分かるはずよ」
降板が報じられた8日(木)に本国アメリカで放送された『グレイズ・アナトミー』シーズン14第14話は、同シーズンで最も低い数字(視聴者数707万人)を記録している。キャストの降板に絡んで人気に陰りが出てしまうことは珍しくないが、なるべく平和的、友好的な形でジェシカとサラを送り出してほしいものだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:『グレイズ・アナトミー』
(C) ABC Studios