『グレアナ』バーク役のイザイア・ワシントン、ゲイ差別騒動ですべてを失うも...復活へ

大ヒット医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』のシーズン3まで心臓外科医のバークを演じていたイザイア・ワシントンが、同作をクビになってから今に至るまでのことを米The Huffington Postのインタビューで明かしていたことがわかった。

サンドラ・オー演じるクリスティーナのお相手、バーク役でレギュラー出演していたイザイアは、ゲイへの差別的発言でドラマをクビになると、その後は仕事が激減。「すべてを失ったんだ。エージェントとも契約できず、代理人にも頼めず...(キャリアを)続けることができなくなったんだ」と振り返る。

事の発端は、2007年に『グレアナ』がゴールデン・グローブ賞のTVドラマ部門作品賞を受賞した夜のパーティーでのこと。イザイアがデレク役のパトリック・デンプシーと口論になって、ジョージ役のT・R・ナイトをゲイ呼ばわりしたという騒動がメディアで大きく報じられる。その結果、程なくT・Rは自らがゲイであることをカミングアウト。後にT・Rの降板するきっかけにもなったという。

ちなみに、イザイア本人は同夜について報じられていることは真実ではないと主張。初めてのゴールデン・グローブ賞で酔っていたとはいえ、ああいうビッグイベントで誤解を招くような事態を引き起こしたことが不幸だったと語る。

この一件でハリウッドから閉め出されたというイザイアは、自らのルーツであるアフリカのシエラレオネに一時的に移住。そこで基金The Gondobay Manga Foundationを設立し、小学校や病院を建てるなどの人道支援に勤しんだようだ。「様々な偏見を取り払うことを心掛けている」と主張するイザイア。次回作『Blackbird』は、アフリカ系アメリカ人のゲイの成長物語という。

他にも、2002年に首都ワシントンDC近郊で起きた連続狙撃事件を描いた映画『Blue Caprice』でスナイパー役を熱演。注目の同作はアメリカで公開が始まったばかりという。スキャンダルを乗り越えたイザイアの、今後の活躍に期待したい。(海外ドラマNAVI)

Photo:イザイア・ワシントン(c)Megumi Torii/www.HollywoodNewsWire.net