【降板理由】『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』を去ったキャスト10人

熱狂的なファン層と衝撃的なストーリー展開で不動の人気を得ているロングラン犯罪捜査ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』。本国では、シーズン21が放送中。

この記事では、これまで450エピソード以上が放送されてきた『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』を降板したキャストについて、改めてその理由について振り返ってみよう。

サッシャ・アレクサンダー

ケイトリン・“ケイト”・トッド役

シーズン1~2に出演。

初回から登場したオリジナルキャストの一人。諜報員ケイトを演じ、2004年にシーズン2のフィナーレで勤務中にテロリストに狙撃されて殉職。

降板理由

もともと6シーズン出演する契約になっていたそうだが、サッシャ自身は辞めた理由を、犯罪ドラマの仕事のペースに圧倒されたためだと説明している。

「1年に24エピソード、つまり1年に10カ月半、1日に17時間働くということを皆知らないのです。本当に大変なことなんです。それに、みんなこのキャラクターを本当に愛していたので、そのやり方は本当にショッキングでした」

降板について後悔はしていないそうで、「もしあのまま残っていたら、幸せな結婚をして、二人の子どもがいて、自分のやりたいことをクリエイティブにやっている、今の私はなかったと心の底から固く信じています」と続けている。

ローレン・ホリー

ジェニー・シェパード役

シーズン3~5まで出演。

シーズン3からギブス率いるチームの上司として登場。ギブスとは過去に仕事上のパートナーであり、かつ恋愛関係だったというワケありの深い間柄。病魔に冒されながらも任務を遂行した末、犯人グループとの銃撃戦で殉職。

降板理由

ローレンは2009年に自身の公式サイトで、このキャラクターを演じることに単に飽きてしまったと認めており、ジェニーの物語がどんなに残酷でも、終わりを迎えたときにそれほど動揺しなかったという。

「正直言うと、仕事の虫になった私は 局長の役割に飽きてしまったんです。そして、キャラクターが殺されることになったのです。5種類くらいの色々な殺し方で!」

ミューズ・ワトソン

マイク・フランクス役

シーズン4~8まで出演。

シーズン3で、ギブスを補佐した退役海兵隊員のマイク・フランクス役で出演したが、シーズン8で、連続殺人犯ポートキラーと格闘の末に命を落とした。その後もフラッシュバックなどで複数話に登場した。

降板理由

降板は自分の決断ではなく、製作側によるものだったそう。2012年、Twitterでファンから降板の理由を質問された際、「私が、ある青年にメスで刺されたと脚本に書かれたからです(笑)…そう、荷造りをしていたんです」とジョークで返信。その後、自分のキャラクターの物語の終わり方に満足していなかったことを明かした。

「公平な立場で言いたいのですが…。脚本上では良いように思えたんですが、実際とは違いました。マイクにはもっと色々できたことがあったと思います」

コート・デ・パブロ

ジヴァ・ダヴィード役

シーズン3~11まで出演し、シーズン16&17でカムバック。

シーズン3からジヴァ役で参加し、すぐにファンの人気者になったが、2013年に死亡という設定で突然降板。当初の声明で、コートは米TV Guideにこう語っている。

「この作品から去るという私の決断に関してですが、個人的なことなのでプライベートなままにしておきたいと思います。降板するということは、長期にわたって考えていたわけではありません。とてもつらく、時には恐怖を感じるほどの決断でした」

降板理由

そんな衝撃の降板から約3年後、その決断はシリーズの方向性と彼女のキャラクターの展開に関する扱いが原因だったと説明したコート。

「このキャラクターを愛しています。私はこのキャラクターを作り上げ、彼女を愛するために8年間働いてきたのです。だから、このジヴァというキャラクターにふさわしい敬意を持って扱われていないと感じたら、世界中のどんなお金持ちでも、どんな金額を提示されても彼女をそのまま留まらせておくべきではないと思ったのです。ジヴァはイスラエルに送り返され、不幸で惨めな女になる予定でした」と続けた。

「 “長い間この作品を見て追いかけてきた女性たちに何を残せばいいのだろう?”と思いました。そして、それのストーリーがフェアだとは思えなかった。だから、誰かが彼女のために本当に素晴らしいものを書いてくれない限り、私は戻らないって言ったのです」

コートの交渉が功を奏したのは明らかで、ジヴァは2年後、死を偽装していたことを明かし、衝撃の復活を遂げた。このカムバックについては、製作総指揮を務めるフランク・カルデアとスティーヴン・D・バインダーがコートに連絡を取り、ギブスを演じ製作総指揮も担うマーク・ハーモンも交えて4人でミーティングを行い、具体的に出演に向けて話を進めたそうだ。

なお、ジヴァとトニーを主人公にしたスピンオフが製作中!

マイケル・ウェザリー

アンソニー・“トニー”・ディノッゾ役

シーズン1~13まで出演。

マークと並んで本作のオリジナル・キャストだったマイケルだが、2016年、13シーズンにわたって演じてきた、素晴らしく、キザなキャラクター、アンソニー・ディノッゾ役を卒業することを発表。その当時、こうツイートしていた。

「私にとって家族のような素晴らしいスタッフ&キャスト、そして世界中のファンのみなさん、ありがとう! 素晴らしい旅路でした!」

降板理由

米Hollywood Reporterに語ったところによると、同作に13年間出演していたことで燃え尽きてしまっていたそうだ。米CBSの手がけるリーガルドラマ『BULL/ブル 法廷を操る男』に主演するチャンスが巡ってきたので、いいタイミングだったと述べている。

「適切なタイミングが来たんだ。『NCIS』で燃え尽きたので、新しいことに挑戦する準備ができたんだ。時には、変化は休息と同じくらい良いものだからね。本当に全てを一周して見てきたような気分で、キャラクターの結末とこの作品での時間に本当に満足している」

これまで出演した13シーズン、全305話の中で最もお気に入りのエピソードを聞かれると、シーズン7第1話「砂漠の捕虜」が心に残っていると明かした。「どんなレベルにも当てはまる『NCIS』というドラマの手引きのようなエピソードだったと思うんだ。この回は、全キャラクターと番組の力を見せることができた」と理由を説明している。

降板後も『NCIS』へのカムバックを望む声が多く寄せられていたが、シーズン21でサプライズ出演したほか、トニー&ジヴァのスピンオフも製作が決まっている。

ジェニファー・エスポジート

アレクサンドラ・“アレックス”・クイン役

シーズン14に出演。

かつてNCIS訓練センターで教官を務めていたこともあり、チーム加入時点ですでに皆とは顔見知り。頼れる姉御的存在だったが、私生活で母親を介護するために一線から退く設定でシーズン14のみの登場に。

降板理由

シーズン15から、ドラマ自体は新たなるクリエイティブな方向性を目指していたため、アレックスがチームから離れたと報じられていたが、以前『ブルーブラッド ~NYPD家族の絆~』を降板した理由が、健康上のものだったため、今回もそうだったのでは?とネット上では噂されていた。

ジェニファーが自己免疫疾患の一つであるセリアック病を患っていることがわかっているが、『NCIS』からの卒業とは関係なかったそう。もともと長く出演するつもりはなく、良い経験となり新しい友人を作れたことを幸運に思っているとジェニファー自身がTwitterでコメントをしていた。

ポーリー・ペレット

アビー・シュート役

シーズン1~15まで出演。

15シーズンにわたり法医学者アビー・スキュート役を演じてきたオリジナル・キャストのポーリー。2017年、新シーズンがはじまったばかりでの降板発表はファンにとって驚きだったが、それ以上に衝撃的だったのは彼女が辞めた理由だった。

降板理由

降板発表は、自身のTwitterアカウントで行ったポーリー。

「シーズン15終了後、私が『NCIS』を去ることは事実です。様々な間違った噂が流れていましたが…(スキンケアブランドは持っていないし、TV局と番組は私に対して怒っていません)」とカッコ部分は大文字で強調されたコメントを投稿。そのツイートにはテキスト入りの画像も添付されており、降板は昨年決めたこと、最後のシーズンだけでなく、16年もの長い間、アビーが私たちに与えてくれた全てのことを愛し、そして楽しんで欲しいと言及していた。

しかし、その後、降板の理由は別のところにあったのではないかと報じられた。 当時、ポーリーは不可解なツイートを連続投稿し、(ギブス役の)マーク・ハーモンが自分の犬を職場に連れてきて、それがクルーに噛みつき、15針も縫う必要があったと非難していた。

「私はハーモンとその犬が私に噛み付くんじゃないかと怖いのです。悪夢を見ています」と綴っていたのだ。今は削除されているツイートの中で、ポーリーは「二度と起こらないように必死で戦った」と言い、「NOと言ったことで身体的暴行を受け、職を失った」とも述べていた。

たが、放送局の米CBSはそれに対し「ポーリーは『NCIS』で素晴らしい役割を果たしてくれました。新シーズンから彼女がいないことを寂しく思うでしょう。1年以上前、ポーリーから職場での懸念について相談を受け、解決策を一緒に考えました。制作に関わる全ての人にとって安全な職場環境を提供できるよう努めることが我々の使命です」とコメントを発表。

降板の真相はあいまいなままだが、2020年にはシットコム『Broke(原題)』で主演を務めるも、1シーズンで打ち切りに。本作以降、女優業はお休みしているようだが、度々自身のInstagramでは元気な姿を見せてくれている。

エミリー・ウィッカーシャム

エレノア・“エリー”・ビショップ役

シーズン11~18まで出演。

ジヴァに代わる新たな女性メンバーとして参加したのがエミリー演じるNSA(国家安全保障局)のやや風変わりな分析官エレノア“エリー”・ビショップだ。

出演が決まった当初、ジヴァに代わりチームに加わることに対して萎縮していたというエミリー。「コートは『NCIS』で素晴らしい役割を果たしていたわ。その穴を埋めるのは大変なことだと思うの。だから本当に(最初は)ナーバスになったし、今でもそう。でも、この作品に出演できることにも、チームの一員になれたことにも興奮しているわ。『NCIS』のみんなと一緒に仕事ができて本当にうれしいの」と、本作に出演するプレッシャーとそれ以上の喜びについて語っていた。

降板理由

はっきりとした降板の理由を述べていないエミリーだが、複数の海外メディアの推測によると降板は彼女自身が決めたことであり、172話にわたって演じてきた役を卒業し新たなことに挑戦をしたかったのではないかと書かれている。

降板の際には、「私は幸運にも番組に参加し、素晴らしい人たちと一緒に演技をして笑い、学べました。決して忘れられない瞬間です。テレビの歴史の一部に私を含めてくれたCBSと『NCIS』に感謝しています。時間が経つのは早い。ゆっくりと余韻に浸りたいと思います」というメッセージも発表していたことから、円満な卒業だったことが予測できる。なお、2022年1月には男の子を出産しママになっていた。

マリア・ベロ

ジャクリーン・“ジャック”・スローン役

シーズン15~18まで出演。

マリアは2017年に3年契約でシーズン15からキャストに加わったマリア。当時、Instagramで降板についてコメントを投稿。

「ジャック・スローンはこれで終わりです! この3年半の旅で多くのことを学びました。“コミットメント”と“コミュニティ”について学びました。私は、自分が出来上がっているものよりも、その過程を楽しむ女性であることを学びました。これほど親切で寛大な人たちと一緒に仕事をしたことはありません。18年もこの作品が世界で最も視聴されている理由がわかりました。視聴者の皆さんに、私たちの愛が届いているのだと思います。これからも見続けてください。もっと続くと思いますから。『NCIS』の仲間たち、そしてファンの皆さん、ありがとうございます。本当に感謝しています」

降板理由

マリアが去った理由は、もともと3年契約を結んでいたが、更新しなかったためそのまま降板となったといういたってシンプルなもの。

ジャックを見ることができる最終話となったシーズン18の第7話では、ブライアン・ディーツェン演じるジミー・パーマーの妻ブリーナ役のミシェル・ピアースも本シリーズを卒業。シーズン7の第16話にジミーの恋人として、はじめて登場。その後、合計6話でゲスト出演していた。

マーク・ハーモン

リロイ・ジェスロ・ギブス役

シーズン1~19まで出演。

シーズン1よりリロイ・ジェスロ・ギブスを演じてきたマーク・ハーモンは誰もが認める『NCIS』の顔だろう。しかし、シーズン19第4話を最後に降板。マクギー(ショーン・マーレイ)と共に、アラスカを訪れていたギブスは家には戻らず、アラスカに残ることを決め、シリーズから去ることに。その後、ギブスと入れ替わるかのように登場したオールデン・パーカー役のゲイリー・コールがチームに加わった。

降板理由

実はシーズン18を最後にギブスをやめる覚悟だったというが、そうすれば米CBSが本作を更新しない可能性があることを知ったマーク。そのため、シーズン19の一部のエピソードに登場することに同意したが、結局4話で降板することになった。

マーク本人からは降板の理由は語られていないが、CBSエンターテインメントのケリー・カール社長は「マークが登場したいと望むなら、いつでもそのドアが開いていることを誰もが理解している」と語っており、ショーランナーのスティーブ・バインダーも復帰の可能性があると信じている。

なお、マークは若き日のギブスを主人公にした前日譚スピンオフドラマにて、ナレーション/製作総指揮を務めることが決まっている。

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