人気犯罪捜査ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』でシーズン1よりダッキー役を演じ、昨年90歳で亡くなったデヴィッド・マッカラムを追悼するエピソードに、サプライズゲストが登場して大きな話題となった。
その一方、シーズン19中盤で降板したギブス役のマーク・ハーモンは、なぜカムバックしなかったのだろうか。
(以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。)
最初に頭に浮かんだのは、アイアンマンの葬儀シーン
2月19日(月)、米CBSで放送された『NCIS』シーズン21第2話「The Stories We Leave Behind(原題)」では、ダッキーに最後の別れを告げるため、シーズン13で降板したマイケル・ウェザリーがアンソニー・“トニー”・ディノッゾ役でゲスト出演して視聴者を驚かせた。
しかし、ギブス役のマークをはじめ、過去に降板した他の主要キャストは追悼エピソードにカムバックしなかった。その点について、米TV Lineのインタビューに応えたショーランナーのスティーヴン・D・バインダーが回答している。
マーベル映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』でアイアンマン/トニー・スタークの葬儀に全スーパーヒーローが集合したシーンがまず頭に浮かんだと話すバインダーは、「過去のキャストを全員集めることが出来るだろうか?」と考えたという。
ところが、『NCIS』を降板した主要キャストをカムバックさせたら、マーベル・ドラマシリーズ並みの製作予算になってしまうことが判明したとのこと。さらに、キャストが出演できるかどうか、スケジュールの問題もクリアできなかっただろう付け加えたバインダーは、こう説明している。
「私たちは、誰がダッキーと一番絆を結んでいたかを真剣に考えました。あるレベルではギブスでしょう。ですが、いつも彼の傍にいたのはジミーだったから、ジミーが誰と深く関わっていたか、それと同時に、重くなりすぎない雰囲気をもたらしてくれる人は誰かも考えました。それがマイケル・ウェザリーだったんです。答えは本当に簡単でした」
バインダーによると、マイケルは降板から8年も経っているとは信じられないほど、いとも簡単にトニー役に戻ったそうだ。
共同ショーランナーのデヴィッド・J・ノースは、「彼は再びディノッゾになり、何も色褪せていませんでした。彼が検死室に入って来た瞬間、“ディノッゾが戻って来た”と思いました」と振り返った。
またバインダーは、ギブスをカムバックさせるなら2分間のカメオ出演ではなく、「何か特別なものではなければならない」とも述べた。
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