海外ドラマや映画鑑賞中に、イケオジこと「イケてるオジさん」を発見することも多いだろう。パパラッチされる写真がホームレスに見える!と話題になるキアヌ・リーヴスも、バカンス中はポッコリお腹も気にしないレオナルド・ディカプリオだって、仕事モードに入るとスーツを着こなし完璧なイケオジ姿で登場してくれる。日常では、イケていないオジさんとすれ違うほうが圧倒的に多いかもしれないが(失礼!)、疲れた時や現実逃避をしたい際には、これから紹介する海外のイケオジ俳優に癒されて欲しい。男性の場合は、その振る舞いやファッションを参考にしてみるのもありかも!?
目次
元モデル率が高い?!海外イケオジまとめ
ファッションの参考にしたいイケオジから、還暦、そして70代になってもますます渋くかっこよくなる海外の俳優を中心にイケオジをご紹介! 今後も様々な国と地域のイケオジたちを追加していきたい。
スーツが似合うマット・ボマー
イケオジと呼ぶのが申し訳ないと感じてしまう誰もが認めるイケメン俳優のマット・ボマー。『ホワイトカラー』で演じた天才詐欺師ニール・キャフリー役に心を奪われた女性も多いのでは?
今年46歳の誕生日を迎えるマットは、父親がプロ選手だったため高校まではフットボールでも活躍していたが、演劇や歌で有名な名門カーネギーメロン大学に進学。その後すぐにブロードウェイや映像の世界で活躍する。『ホワイトカラー』では常に高級スーツと共に合わせるフェドラー・ハットがニールのトレードマークに。スーツだけならずあんな帽子をもかぶりこなせてしまえるのは、ハリウッド広しといえども、マットだけかも? もちろん『Glee』で見せたようなカジュアルなスタイルもお手のもの。
そしてNetflixオリジナルシリーズ『エコーズ』で見せたカウボーイ姿も、テキサス出身の彼にはピッタリで、スーツだけでなくなんでも着こなせる。だがやはりスーツ姿にあの帽子姿のマットのかっこよさは抜群だ。そのルックスと演技力だけでなく歌もダンスもでき、その上人柄も素晴らしく、ハリウッドに身を置いているにもかかわらず、変な噂などひとつも聞くこともないマット。現在はパートナーとの間に3人の子どももいる良き父親でもあり、“こんなお父さんだったら最高なのに!”と思わざるを得ない。
代表作:『The Sinner -隠された理由-:ジェイミー』、『TRU CALLING トゥルー・コーリング』、『ドゥーム・パトロール』、『ラスト・タイクーン』
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モデルから海外ドラマスターになったジョシュ・デュアメル
ジョシュがブレイクしたのは、スタイリッシュ犯罪ドラマ『ラスベガス』だろう。2003年から5シーズン続いた本作で、主人公ダニー・マッコイを演じた彼は、モデル業が最初のキャリアだった。
今年で51歳になるジョシュは、1997年に国際的なモデル&タレントコンクールで優勝。その時準優勝したのは、のちに同じく俳優となるアシュトン・カッチャー(『ザット ’70s ショー』)というから驚きだ。その後、ミュージックビデオなどの出演を経たのち、『ラスベガス』でジェームズ・カーン演じるエド・デラインの部下として出演し、一躍トップスターになった。その後、映画『トランスフォーマー』シリーズで、ウィリアム・レノックス大尉に抜擢され何度もシリーズに登場、さらにはコメディ・アクションドラマ『バトル・クリーク 格差警察署』でもイケメン主人公ミルトン・チェンバレンで活躍。大学時代は、歯科医を目指していたが、少しだけ単位が足りず中退。だがなんと『ラスベガス』で多忙を極めていた2005年にその単位を取得して、大卒の学位を取ったというエピソードもあり、彼の真面目な人柄がうかがえる。
代表作:『ラスベガス』、『トランスフォーマー』、『ジュピターズ・レガシー』
ちょっと変わったヒーロードラマ『ジュピターズ・レガシー』はNetflixで配信中!
ハリウッドのイケオジといえばロブ・ロウ
来年還暦を迎える(!!)ロブ・ロウは、現在『9-1-1:Lone Star』のオーウェン・ストランド役で主人公を演じている。ちょっとおとぼけなニューヨーカー、オーウェンが、テキサス人からからかわれる姿はお茶目で愛らしい。ニューヨーカーのさまが似合うロブだが、実際はオハイオで幼少期を過ごしたのちカリフォルニアに移り住んでおり、ニューヨーカーではない。そのスマートな身のこなしとキラースマイルは、若い頃よりも今の方が増しているかも?
映画にもドラマにも引っ張りだこのロブは、10代の頃からハリウッドにどっぷりで、パーティーとアルコールに溺れる日々だった。結果、24歳の時のスキャンダルでキャリアに影がさす。だが、34歳の時に出演した政治ドラマ『ザ・ホワイトハウス』のサム・シーボーン広報部次長役で見事な復活を果たし、一気に再びスター街道を進んでいく。その後も『ブラザーズ&シスターズ』『ノーラブ・ノーライフ』と映画にドラマにと突き進む。
一度、どん底を味わったロブは、それからずっと禁酒を続けており、今は瞑想にも熱心だという。さらに、乳がん撲滅キャンペーンで、男性としては最初のスポークスパーソンに就任。母、祖母、そして曽祖母と3代にわたって乳がんで家族を亡くなっていることから、熱心に活動しており、家族思いの一面も伺える。この年になってイケオジ度が増しているのは、若い頃に挫折を味わい、自分を見つめ直し、決意新たに努力したことの結果だろう。『9-1-1:Lone Star』で演じるまっすぐでどこかかわいいロブは、今のハリウッドを代表するイケオジと言えるだろう。
代表作:『9-1-1:LONE STAR』、『ザ・ホワイトカラー』、『コード・ブラック 生と死の間で』、『ブラザーズ&シスターズ』
『9-1-1:LONE STAR』はDisney+ (ディズニープラス)で配信中!
ハゲ(坊主)でもセクシーなシェマー・ムーア
今年4月で53歳になるシェマーは、年齢的には立派なイケオジ! 最近パパになったことも話題に。その肉体美とゴージャスなスマイルで世界中にファンが。アフリカ系アメリカ人の父とデンマーク出身の母を持つシェマーは、幼少期からいわゆるギフテッドで、大学は野球の奨学金で進学、同時にシアターも専攻するというマルチな才能を発揮。若い頃からオールラウンダーだったことが今のシェマーの基礎になっているようだ。以前は髪もふさふさだったが、なぜか今の髪がない姿の方が遥かにセクシーでイケてると思うのは筆者だけではないはず。スポーツで鍛え上げた体を生かして、大学時代はフィットネス雑誌のモデルをやっていたというのも頷ける。
来日時の記者会見でも、ジャケットのボタンを外し、その腹筋美を惜しげもなく観客に披露してくれるなど、“魅せる”精神も抜群! 観客を「ベイビー」と呼んだりと、こんなサービスをしてくれるのは、世界中でシェマーだけかも!? 彼のことを知って好きにならない人はいないだろう。185cmの高身長と割れた腹筋、あの屈託のない笑顔に優しい人柄と、欠点のないシェマーは、年齢不詳セクシー度ナンバーワンのイケオジだ。
代表作:『S.W.A.T.』、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』、『ゴッサム・シティ・エンジェル』
『S.W.A.T.』はAmazon Prime Videoで配信中!
ファッションの参考にしたい!マッツ・ミケルセン
ドラマシリーズ『ハンニバル』のハンニバル・レクター博士役や映画『ドクター・ストレンジ』のカエシリウス役、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のゲイレン・アーソ役など大作映画から、ドラマまで活躍するマッツ。世界中にファンがいる彼は、まさに北欧が生み出した美しいイケオジそのもの!
今年58歳になるマッツはデンマーク出身。その気品溢れる佇まいは、若い頃にスェーデンのバレエスクールでダンスを学んだ経歴によるのかもしれない。30歳までダンサーだったマッツは、その後デンマークの演劇学校で演技を学ぶ。同郷のスザンネ・ビア監督によるデンマーク映画『しあわせな孤独』や『アダムズ・アップル』といった作品で徐々に活動を広げスターになっていた矢先に、『007/カジノ・ロワイヤル』で敵役となるル・シッフル役に抜擢され、世界的にブレイク(同年には、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『アフター・ウェディング』で主演を務める)。ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグは、6回のオーディションを受けたのに対し、マッツはほぼオファーのような状態だったらしく、ダニエルから「一体誰と寝てこの役とったんだ?」と聞かれたほど。男性のダニエルから見ても、マッツの魅力が炸裂していたことが伺える面白いエピソードだろう。
そんなマッツは、ヨーロピアンらしく、ファッションにもこだわりが。英GQの男性のファッションに関するインタビューでは、「まず値段に関わらず、いい時計といい靴を身に着けるといいだろう。それが基本で、その次にいい下着だ」と答えている。下着が次にくるところが、すでにおしゃれなイケオジ度200点! 更に「悪役は黒尽くめのファッションになることが多いが、赤や緑、オレンジが好きだから、そういう差し色をちょっと入れるようなデザインが好きだ」と語っている。マッツのInstagramを見ると、おしゃれな姿がいっぱい! 参考になるものもたくさんあるはずだ。
代表作:『ハンニバル』、『ドクター・ストレンジ』、『007/カジノ・ロワイヤル』、『アナザー・ラウンド』、『偽りなき者』、『アフター・ウェディング』
70代とは思えないマーク・ハーモン
大ヒット長寿ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』のギブス役で知られるマークは、今年で73歳! 本作をついに降板するという残念な決断を下したマークだが、年齢を考えれば不思議なことではないかもしれない。
学生の頃は、名門大学UCLAのフットボールチームで、花形のクオーターバックを務める。テレビ中継もされるほどの試合で活躍していた。当時は、医者や弁護士などを目指していたというマークだが、俳優をやってみようと転身。ちょい役で20代を過ごし、30代になってから世間で知られるようになった遅咲きのマーク。『NCIS』も20年近く続けてきたのは、彼が努力家で何事にもまっすぐ取り組む性格だったからかもしれない。70代の今の方が白髪とブルーアイズが映えて、頼れるイケオジ度はますます増すばかりだ。
代表作:『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』、『シカゴホープ』、『ワイアット・アープ』
髭が似合うジェフリー・ディーン・モーガン
『ウォーキング・デッド』で強烈なインパクトのあるニーガンを演じたジェフリー・ディーン・モーガン。今年で57歳になる彼は、バスケットボールのプロを目指して大学に進学。足の怪我でその夢を諦めた結果、俳優への道を進んだ。1990年代からすぐにTVや映画に出演し始めた彼だが、当時は、今では想像しがたい髭のないイケメンだった。現在は『ホワイトカラー』などで知られるヒラリー・バートンと結婚し、二児の父としての顔も見せている。ちなみにヒラリーとは20歳近く年が離れているが、その彼女をジェフリーと“お見合い”させたのは、『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』で共演したジェンセン・アクレス夫妻! 二人が合うに違いないと思ってヒラリーとジェフリーを引きかわせたジェンセンたちが、いかに友人たちのことを理解しているかがわかるエピソードだ。
すっかりトレードマークとなった彼のこの髭。本国アメリカでも「髭のイケオジ・ランキング」に毎回君臨するほど愛されているジェフリーの活躍を期待したい。
代表作:『ウォーキング・デッド』、『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』、『グレイズ・アナトミー』、『Weeds ~ママの秘密』
『ウォーキング・デッド』はDisney+ (ディズニープラス)で配信中!
40代になって渋みの増したニコラス・ゴンザレス
『グッド・ドクター 名医の条件』のニール・メレンデス医師役で知られるニコラスは、現在47歳。スペイン語と英語のバイリンガルの家庭で育ったニコラスは、高校時代は陸上選手でテキサス州のチャンピオンになったこともある。
そんな彼は、スタンフォード大学とオクスフォード大学で英語学を学んでいたところ、教授から演技の才能を見出され俳優の道に進んだという文武両道な男性。『The OC』や『メンタル:癒しのカルテ』『スリーピー・ホロウ』などに出演していた若かりし時よりも、40代になってからの方がずっと渋みが増してかっこよくなった。イケメンで優秀、でも少し繊細な『グッド・ドクター』のメレンデス役はハマり役で、本作で彼のことを推すようになった人も多いだろう。実はメレンデスのモデルは、ニコラスの実の父と兄で、二人とも医者だという。
そんな家庭で育った彼は、プライベートでは二児の良き父。現在は、パニックアクションドラマ『ラ・ブレア』で、一途で頼れるリヴァイを演じているが、今までにない愛と友情の板挟みになる役でイケオジのせつなさを醸し出している。
代表作:『グッド・ドクター 名医の条件』、『ラ・ブレア』、『殺人を無罪にする方法』
イケオジ60代といえばジョン・ステイモス
今年8月になんと還暦を迎える“ジェシーおいたん”こと、ジョン・ステイモス。日本中を虜にした海外ドラマの元祖国民的イケメンといえばこの人だろう。『フルハウス』当時は20代から30代だったが、むしろその後の40代に演じた『ER 緊急救命室』のトニー・ゲイツ医師役や『Glee』のカール・ハウウェル役でカッコいい大人の色気を出しまくり、ファンも急増。現在はDisney+のバスケットボールドラマ『ビッグ・ショット』(Disney+ (ディズニープラス)で独占配信中)の主人公として、頑固でちょっとお茶目なイケオジをかわいさ全開で演じている。
5歳からドラムを初め、自身のバンドでも活躍するジョンだが、実はなんと運動音痴! しかも有名なスポーツ選手の名前も知らないというレベル。『ビッグ・ショット』では、クリエイターからキャスティングの声がかかり興奮するも、バスケットボールのコーチ役だと聞き、「OMG!」と頭を抱えたそうだ。歌も上手くて性格も最高なイケオジなのに、そんな欠点があることを包み隠さず話すところがまさにジョンの魅力だろう。そんなジョンがバスケ通のふり?をして奮闘する『ビッグ・ショット』では、孫でもおかしくないような年齢の女子高生から「コーチはキュート!」と騒がれつつも、性格に難ありのいけ好かないイケオジを演じている。
代表作:『フルハウス』、『ER 緊急救命室』、『ビッグ・ショット』
『ビッグ・ショット』はDisney+ (ディズニープラス)で独占配信中!
歌声も最高! 庶民派イケオジ、ジェンセン・アクレス
『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』のディーン役や『ザ・ボーイズ』のソルジャーボーイ役で知られるジェンセン・アクレス。端正な顔立ちと低めの渋い声で若い頃からイケメンとして知られていたが、45歳で3児の父親となった今は、立派なイケオジ代表の一人だ。テキサス出身の彼は、俳優として世界的なスターになったにもかかわらず、今でも自宅は地元テキサス州に構えている。さらに、妻、親戚と共に経営するビール醸造所&レストランを手伝う姿も時折見せ、運が良ければそのレストランで店員として働くジェンセンの姿を拝めることもあるようだ。ハリウッドに染まらず地元が大好き!
そんな庶民派のジェンセンは、長年の友人と結成したバンドRadio Companyで作詞作曲、さらにフロントマンとして歌も歌っている。ジェンセンのあの声で歌うバラードやロックを耳にしたら、「顔だけじゃなくて声もいいの?かっこよすぎ!」と思わずにはいられないだろう。今までにリリースされたアルバムの曲は、『スーパーナチュラル』の挿入歌としても使用されており、耳にしたことがあるファンも多いのでは? 2023年は、3枚目のアルバムリリースも控えているようなので、ジェンセンの新たな一面がみられるチャンスだ。50代、60代になってもますます渋みを増した素敵な男性になること間違いなし!
代表作:『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』、『ビッグ・スカイ』、『ザ・ボーイズ』
いかがだっただろうか。ハリウッドには、山ほどイケオジ俳優がいるが、あなたの気になる人は今回ここにいただろうか。若い頃からイケメンだった俳優が多いかもしれないが、年齢を重ねていった今の姿の方が好きだというファンもいるだろう。熟成されたワインのように、どんどん魅力が増しているイケオジを探しつつ、海外ドラマを楽しんでみてはどうだろう。
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Photo:マット・ボマー©NYPW/FAMOUS ジョシュ・デュアメル©FAM008/FAMOUS ロブ・ロウ©FAM008/FAMOUS シェマー・ムーア©NYPW/FAMOUS マッツ・ミケルセン©HenrikHildebrandt/FAMOUS マーク・ハーモン©NYKC/FAMOUS ジェフリー・ディーン・モーガン©FAM020/FAMOUS ニコラス・ゴンザレス©FAM020/FAMOUS ジョン・ステイモス©FAM020/FAMOUS ジェンセン・アクレス©NYKC