七王国が玉座をめぐって陰謀と裏切り、愛と闘いの物語を繰り広げる米HBOの大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』に出てきた人気キャラクター、ジョン・スノウを主人公にした後日譚ドラマ『Snow(仮題)』の企画は頓挫したという。同役を演じたキット・ハリントンが語った。
「正しいストーリーを見つけることができなかった」
ジョン・スノウのスピンオフが最初に報じられたのは2022年6月。原作者のジョージ・R・R・マーティンはその直後、このスピンオフでキットが同役を続投すると明言。仮題は『Snow』で、キットはこのプロジェクトに深く関わっていると明かしていた。一方、HBOのCEO兼会長のケイシー・ブロイスは、スピンオフ制作が決定するにあたっては高い基準が設けられているとして、この企画に正式なGOサインが出るのはまだ先だと語っていた。
そして最初の報道から2年近くが経ったこの度、キットが米Screen Rantの取材の中で『Snow』について次のように述べた。
「これまで『Snow』について僕がほとんど語ってこなかったのは、企画が進められていたからだ。僕がその情報を漏らすことで、まだ実現するかも分からない状況で、人に作品についてセオリーを立て始めたり、アイデアにワクワクしたり逆にけなされたりしてほしくなかった。企画を進める際には、あらゆる角度から見て、価値があるかどうかを見極めなければならないからね」
「そして今、この作品の企画は進められていない。議題から外れたよ。理由は、僕たちの誰も、全員がワクワクするような正しいストーリーを見つけることができなかったから。だから、当分の間この作品から離れることになった。もしかしたらいつかまた関わるようになるかもしれないけど、今の時点ではない。棚の中にしまった状態だよ」
2019年に幕を下ろした『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフはいくつも企画されているものの、ある程度進んでいたスピンオフ第1弾は幻となり、今のところお披露目までこぎ着けたのは2022年放送スタートの『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のみ。先日、マーティンの中編小説「ダンクとエッグの物語」をもとにした『A Knight of the Seven Kingdoms: The Hedge Knight(仮題)』の主役コンビが発表されていた。
ジョン役のキット自らがアイデアを持ち込んだ『Snow』については、人気キャラクターのその後を描くこともあって報道直後から世間の関心が高く、デナーリス・ターガリエン役のエミリア・クラークをはじめ、サムエル・ターリー役のジョン・ブラッドリー、グレイ・ワーム役のジェイコブ・アンダーソン、ダヴォス・シーワース役のリーアム・カニンガムが出演するか否かを聞かれていた。
本家で一度終わりを告げたジョンのストーリーの続きを綴るのは、やはり簡単ではないようだ。キットは企画が再始動する可能性が残されていることを示唆しているが、“長い冬”はいつか終わるのだろうか?
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参考元:米Screen Rant
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Photo:『ゲーム・オブ・スローンズ』©Helen Sloan/HBO