『ゲーム・オブ・スローンズ』ジョン・スノウのスピンオフ製作は未定、その理由は?

七王国が玉座をめぐって陰謀と裏切り、愛と闘いの物語を繰り広げる米HBOの大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。同作の人気キャラクター、ジョン・スノウ(キット・ハリントン)を主人公にしたスピンオフ『Snow(仮題)』が進行していることは以前お伝えした通りだが、当分の間、HBOのラインナップに入ることはないようだ。その理由を米TV Lineが伝えている。

様々な尺度で「最強」であることが重要

HBOのCEO兼会長のケイシー・ブロイスは最近、『Snow』に関してTV局から正式なGOサインが出るのはまだ先だと語った。スピンオフ制作が決定するにあたっては高い基準が設けられているようだ。

「『ゲーム・オブ・スローンズ』関連の脚本は常に製作中です。この春には『A Knight of the Seven Kingdoms: The Hedge Knight(原題)』の製作を決定しました」とブロイスは語った。この『A Knight of the Seven Kingdoms: The Hedge Knight』は、『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作者ジョージ・R・R・マーティンの小説「七王国の騎士」に収録されている「ダンクとエッグの物語(原題:Tales of Dunk and Egg)」を基にした作品。「ダンクとエッグの物語」は、『ゲーム・オブ・スローンズ』の小説シリーズである「氷と炎の歌」の世界を舞台に90年ほどさかのぼった前日譚で、のちに伝説的な〈王の盾〉の総帥となるサー・ダンカン・ザ・トール(ダンク)と若かりし日のエイゴン・ターガリエン5世(エッグ)の活躍を描き、現在までに3作が出版されている。しかし、絶大な人気を誇った『ゲーム・オブ・スローンズ』のほかのスピンオフの先には“長い夜”が待ち構えているという。

「あの世界をお届けするにあたってGOサインが出そうなものなど、(『A Knight of the Seven Kingdoms: The Hedge Knight』以外には)まだ何もない」とブロイスは付け加えた。『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフはいくつも企画されているものの、ある程度進んでいたスピンオフ第1弾は幻となり、今のところお披露目までこぎ着けたのは2022年放送スタートの『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のみ。ブロイスは2021年、数あるスピンオフ候補のうち実際に製作へと進めるものには、いろいろな尺度から見て最強のコンセプトであることが必要だと語っていた。「豊かで複雑な歴史と登場人物が描かれるこの素晴らしい世界がジョージの中にあることを我々は重々理解しています。だからこそ私たちは、語る価値のあるストーリーはどんなものなのかを熟考してきました。何がエキサイティングなのか? ファンは何が好きなのか? 『ダンクとエッグの物語』はその一つですが、それだけではないのです」

ジョン・スノウのスピンオフに関しては、今からおよそ1年半前の2022年6月に企画が進行中であると伝えられた。原作者のマーティンは今年6月、このスピンオフでキットが同役を続投すると明言。仮題は『Snow』だと明かすとともに、キットはこのプロジェクトに深く関わっていると語っていた。また、本家でキットと共演したデナーリス・ターガリエン役のエミリア・クラークは、キットからこのスピンオフの話を聞いたと語り、「そういうシリーズがあることは知っているわ。もうすぐ実現するの」と述べていた。

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参考元:米TV Line