『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』原作者が今後のフランチャイズ展開を語る「他にも数多くのスピンオフが進行中」

2010年代を代表する大ヒット大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚スピンオフ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』が、ついに8月22日(月)よりU-NEXTにて独占配信スタートした。そんななか、本家シリーズの原作者であり、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』でプロデューサーを務めるジョージ・R・R・マーティンが、今後におけるフランチャイズ展開について口を開いている。

これまでに、『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフとして、マーティンの中篇小説「ダンクとエッグの物語」シリーズをドラマ化する『Game of Thrones: Dunk and Egg(原題)』などのプロジェクトが報じられていたが、現時点でフランチャイズの進捗はどうなっているのだろうか。

目にしたことのない世界へ連れて行ってくれる

米New York Timesのインタビューに応えたマーティンが、『ゲーム・オブ・スローンズ』ユニバースの状況について語った。「私たちは他にも数多くのスピンオフを開発しているよ。ジョン・スノウの続編があり、残りはすべて前日譚です。いかにロイン人がドーン王国へ渡ったかを描く、女戦士ナイメリアを主人公にした『Ten Thousand Ships(原題)』があり、それは約1000年前が舞台になっていて、「オデュッセイア」的な叙事詩です。そして、海蛇と呼ばれるコアリーズ・ヴェラリオンを描く、『9 Voyages(原題)』(『The Sea Snake』に変更になったという報道も)というシリーズもあるんだ。これらの作品は、私たちが目にしたことのない世界へ連れて行ってくれるでしょう。アニメーション作品のうちの一つは、中国帝国や極東のファンタジー版であるイー・ティを舞台にしたもので、脚本が素晴らしい。もちろん、進行中の番組がすべてお披露目されるわけではないけれど、いくつかの番組がリリースされることを願っているよ」

1970年代のコメディと比較

またマーティンは、『ゲーム・オブ・スローンズ』ユニバースの展開戦略について、1970年代にアメリカで放送されたコメディ番組『Mary Tyler Moore Show(原題)』と比較している。「あの番組は、いくつものスピンオフを生み出した。(主人公の)メアリーの友人を主人公にした『Rhoda(原題)』もあったし、フィリス(登場キャラクター)も自身の番組を持つようになった。そして、私が本当にワクワクしたのは、『Lou Grant(原題)』だよ。シットコムのキャラクターを、真面目なジャーナリズム番組の主人公にした作品で、コミカルなキャラクターをシリアスな番組の中心に据えるというのは、すごく面白いと思った。私たちの番組にも幅を持たせたいよ」

なお、ジョン・スノウを主人公にした後日譚スピンオフ『SNOW(仮原題)』には、本家シリーズで同役を演じたキット・ハリントンが続投することが決定している。『ゲーム・オブ・スローンズ』のフランチャイズ展開に関する新情報に注目しておきたい。

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』はU-NEXTにて毎週月曜日に新エピソードが配信中

(海外ドラマNAVI)

Photo:『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』© 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.