日本配信決定!『クリミナル・マインド』シーズン16についてわかっていること

大ヒット犯罪捜査ドラマ『クリミナル・マインド FBI vs. 異常犯罪』の続編として復活を遂げる『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション』(シーズン16)。アメリカでは昨年11月に放送済みで、新シーズンへの更新も決定済み。オリジナル版キャストもカムバックし、今から日本での配信が楽しみだ。そこで、進化した『クリミナル・マインド』について現段階で明らかになっていることについてまとめた。

そもそも『クリミナル・マインド』とは

2005年に米CBSで放送開始された『クリミナル・マインド』。FBIの行動分析課(通称BAU)が、全米各地で起きる凶悪な犯罪にプロファイリングで迫り、次なる犯行を阻止してシリアルキラーを追い詰めていく姿を描く。BAUは犯人のデータから秩序型・無秩序型などに分類、それぞれの特徴を照らし合わせることで次なる犯行を予測する。

メモ:FBIの捜査対象は…

司法省に属するアメリカ合衆国の警察機関の一つ、連邦捜査局FBI。国内の治安維持を担い、テロやスパイ、政府の汚職、サイバー犯罪、複数の州に渡る広域事件などの捜査を担当。『クリミナル・マインド』で描かれるBAU(Behavioral Analysis Unit)は実在し、バージニア州クワンティコに本部がある。

2作のスピンオフドラマ、韓国版『クリミナル・マインド』も誕生

2011年にFBI長官の直属である非公式捜査班の活躍を描く『クリミナル・マインド 特命捜査班レッドセル』、2016年には国境を超えて犯罪に巻き込まれたアメリカ人を救うチームIRT(International Response Team)を描く『クリミナル・マインド 国際捜査班』が2シーズン製作された。なお、『国際捜査班』にレギュラー出演したマシュー・シモンズ役のダニエル・ヘニーはIRTの解散を機に、本家『クリミナル・マインド』シーズン13からBAUのメンバーに。また、2017年には『クリミナル・マインド:KOREA』と題し、韓国でリメイク版が製作され、アメリカのみならず各国で人気を博している。

紆余曲折を経て製作決定した『クリミナル・マインド』シーズン16

2020年2月にシーズン15をもって幕を閉じた『クリミナル・マインド』だが、リバイバル版の製作が初めて報じられたのは、2021年2月。約1年での復活は同作が人気であったことの明かしではないだろうか。日本でのファイナルシーズン最終話は同年11月に上陸したため半年も経たずしてのリバイバル版であったこともあり、近年のリブート、リバイバルの波があったとはいえ、早すぎるという印象も正直あったが…。

ともあれ、同年4月には、エミリー役のパジェット・ブリュースターがリバイバル版への出演について前向きに考えていること、彼女以外のオリジナル版キャストもカムバックに向けて交渉中などが報じられ、順調に進められていると思われていた。

しかし同年8月、パジェットから伝えられたのは、「悲しいことに、(リバイバル版は)頓挫してしまうと思う。進展があればお知らせするけど、その日は来ないかもしれない。残念」という悲報。当時、製作の米Paramount+の広報担当者はパジェットの主張を否定していたが、『クリミナル・マインド』はオリジナル版の時からJJ役のA・J・クックの降板劇や、キャスト陣のギャラ交渉などゴタゴタがあったため暗礁に乗り上げたのかと思ったファンは多かった。

それもあり、結局のところ実現するのか、しないのか、しばらく音沙汰がなかったため動向に注目が集まっていたが、2022年2月に行われた米TV批評家協会のセッションにおいて、Paramount+のプログラムオフィサー主任のターニャ・ギルスが、リバイバル版は絶賛製作中であると述べ、同年3月にはガルシア役のカーステン・ヴァングスネスが共演者と写った画像をシェア。結果的に製作のゴーサインが報じられたのは、2022年7月だった。

日本での配信・放送予定は?

待望のリバイバル版のタイトルは、『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション』(原題:Criminal Minds: Evolution)。全10話構成となり、一話完結型で描かれたオリジナル版とは異なり、1シーズンで一つの事件を追う構成に。米Paramount+で11月24日(木)より配信開始、日本では2023年2月22日(水)よりDisney+ (ディズニープラス)の「スター」にて最速独占配信がスタートとなる。

『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション』あらすじ

シリアルキラーも進化し、パンデミックを利用して連続殺人犯のネットワーク“UnSub”が構築。“UnSub”の首謀者イライアス・ヴォイトは、犯罪プロファイラーのエリートチームがこれまでに直面してきた何よりも最大の脅威になるという。

キャスト情報

『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション』には、デヴィッド・ロッシ役のジョー・マンテーニャ、ペネロープ・ガルシア役のカーステン・ヴァングスネス、ジェニファー・ジャロウ役のA・J・クック、エミリー・プレンティス役のパジェット・ブリュースター、タラ・ルイス役のアイシャ・タイラー、ルーク・アルヴェス役のアダム・ロドリゲスの6人のレギュラーキャストがカムバック。ロッシ役のジョーは第3話で監督も務める。

また、“UnSub”の首謀者イライアス・ヴォイト役を『LA's FINEST/ロサンゼルス捜査官』のベン・ウオーカー役などで知られるザック・ギルフォードが演じる他、パジェットのSNS投稿からJJの夫ウィリアム・ラモンテーン・Jr役のジョシュ・スチュワートの出演が期待される。

身も凍るような予告映像

『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション』の予告映像がついに公開! 映像からして本家の時よりダークさが増している!?

『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション』の注目点

オリジナル版のその後

ロッシ役のジョーは以前、リバイバル版はシーズン16と明言している。リバイバル版の撮影が始まった当時、「2年間の中断を経てシーズン16に入ったばかりです。みんな戻ってこれたことを誇りに思っています。とてもいい、いや素晴らしいグループですよ。戻ってこれて嬉しいし、新しいエピソードを楽しみにしています。世界中にいる素晴らしいファンが、私たちをここに引き戻してくれたのだと思います」と述べ、キャストのなかではオリジナル版の続編という認識であることがわかっている。新しいキャラクターも登場するが、私たちが知っているキャラクターが登場するオリジナルの『クリミナル・マインド』であることを意図している。

地上波番組から配信サービス番組へ

オリジナル版は米3大テレビネットワークの一つである米CBSで放送されたが、今回のリバイバル版は同局の配信サービス米Paramount+で展開される。(日本ではディスニープラスで独占配信)

オリジナル版から引き続きショーランナーを務めるエリカ・メッサーは、リバイバル版では「よりリアルな」台詞を使い、行動分析課の捜査官が悪態をつくと明かしている。地上波の番組は検閲が厳しいため、Fワードをはじめとする放送禁止用語や暴力・ヌードシーンなどに規制がかかるが、配信サービスやケーブル局では制限が緩い。プラットフォームが移る『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション』も、そういったルールから解き放たれることになるのだろう。

リードは?シモンズは?どこに?

前述で述べた通り、シーズン15に出演していたほとんどのレギュラーキャストが戻ってくるが、8人のうち2人の名前が現在もあがってない。

一人はシーズン1から出演していた、ドクター・スペンサー・リード役のマシュー・グレイ・ギュブラー。本人はリバイバル版についてコメントしていないが、本家が幕を閉じた際、ステージに進む準備ができていると示していた。そして、エミリー役のパジェットもマシューなしの『クリミナル・マインド』について語っており、リード不在で進められていることが明らかになっている。

二人目は『クリミナル・マインド 国際捜査班』から異動し、シーズン13からBAUに加わったマシュー・シモンズ役のダニエル・ヘニー。本家終了後、Amazon製作によるファンタジードラマ『ホイール・オブ・タイム』にレギュラー出演しており、配信を控えるシーズン2にも登場。その他、韓国映画『コンフィデンシャル/共助』の続編『共助2:インターナショナル』などにも出演している。

エリカ・メッサーは2人の不在について、スケジュールが合わなかったことを明かしている。「私たちの希望としては、シーズン15までを終えたチームメンバー全員がいつか戻ってきてほしいと思っているのですが、みんな他のプロジェクトがあります。今年の8月に撮影を始めて、12月には終了する予定なので…。仲間全員を出演させようとすると、この短期間しかなかったのです」

また、「リードとシモンズが何をしているのかはわかりませんが、彼らの存在は決して忘れられたわけではありません。彼らのデスクはまだそこにあるはずなので。皆さんも、パンデミック後にオフィスに戻ってみたら、2年間机の上に置きっぱなしにしていたものがあるという状況があると思います。我々の中ではそういうことにしているのです。あの二人はいなくなったわけではないのです」と語っており、2人がBAUを離れていたとしても、どこにいるのか本編で語られるのであろう。

『クリミナル・マインド』降板したキャストの出演は?

マシュー・グレイ・ギュブラーとダニエル・ヘニーのカムバックの他、シリーズに登場した他のキャラクターの登場も気になるところ。最後のBAUメンバーは8人だが、途中で降板したキャストは8人いる。その中でオリジナルキャストが出演する可能性を見てみよう。

■エル・グリーナウェイ役のローラ・グラウディーニ

性犯罪のエキスパートであるエルは、証拠がなく逮捕できなかった犯人を正当防衛と見せかけ射殺、そのことによりホッチから精神鑑定を受けるよう命じられるが憤慨。ホッチと和解できず、そのままBAUを去った。キャラクターが亡くなっていないことから登場することは可能だが、BAUを去ってからの彼女の動向は言及されていないため、ローラの出演は低いだろう。

■ジェイソン・ギデオン役のマンディ・パティンキン

シリーズ当初の顔とも言えるギデオンの登場はありえないだろう。シーズン10でギデオンの死が描かれている他、マンディは降板後「仕事上での最大の失敗」と語り、「私の信念や人格に悪い影響を及ぼしたよ。だからそれ以来、もうTVの仕事はするまいと思った」と明かしているほど。

■デレク・モーガン役のシェマー・ムーア

降板したキャストの中で、一番登場する可能性があるとしたらシェマーだろう。シーズン11でBAUを去ったモーガンだが、シーズン12&13にゲストとしてカムバックしている。ただ、主演を務める『S.W.A.T.』があるため、撮影スケジュールがあえばといったところだろう。

■アーロン・ホッチナー役のトーマス・ギブソン

解雇されたという点でトーマスの出演も厳しいだろう。シーズン12の撮影中に、プロデューサー兼脚本家のヴァージル・ウィリアムズとストーリーの方向性をめぐって激しい論争となり、トーマスが彼を蹴ったとし、当初は2エピソードの出演停止だったが、それまでにも問題を起こしていたことが明らかになりクビに。

ガルシアの復帰

筆者が個人的に気になるところとして、ガルシアがどのようにみんなの前に登場するのかという点。シリーズ最多登場のガルシアだが、シーズン15の最終話でBAUならびにFBIを辞めた。加えて、ルークがガルシアをデートに誘って、その結果が分からずして幕を閉じた。二人の関係はその後どうなったのか、どのようにして今回の事件の捜査に加わるのか注目したい。

リバイバル版の日本上陸を待ち望みながら、オリジナル版を見返したい。

『クリミナル・マインド』配信情報

『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション』(シーズン16)はDisney+ (ディズニープラス)の「スター」で2月22日(水)より日本最速独占配信スタート!(海外ドラマNAVI)

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Photo:『クリミナル・マインド FBI行動分析課』(c) ABC Studios