カーク・ダグラスとマイケル・ダグラス、ジュディ・ガーランドとライザ・ミネリ、マーティン・シーンとチャーリー・シーン、デビー・レイノルズとキャリー・フィッシャー、ドナルド・サザーランドとキーファー・サザーランドなど、ハリウッドでは古くから親子で揃って俳優の道に進むことが少なくない。そんな傾向が、最近はドラマ界を中心に特に強まっているのでご紹介しよう。
海外ドラマで活躍する2世俳優 10選
シドニー・チャンドラー(『エイリアン:アース』)
SF映画『エイリアン』シリーズから先日誕生した初のドラマシリーズ『エイリアン:アース』で主人公ウェンディに抜擢されたシドニー・チャンドラーも2世俳優。父親は、『SUPER 8/スーパーエイト』や『ブラッドライン』で知られるカイル・チャンドラーだ。現在29歳のシドニーは、過去には『セックス・ピストルズ』『シュガー』『ドント・ウォーリー・ダーリン』などに出演。『エイリアン:アース』のオーディションテープを撮る際には、父親のカイルが相手役を務めてくれたという。
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テイラー・ディアデン(『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』)
ノア・ワイリー主演ドラマ『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』で医師のメリッサ・キングを演じたテイラー・ディアデンの父親は、ブライアン・クランストン。現在32歳のテイラーは、17歳だった2010年に、父親の代表作『ブレイキング・バッド』にウォルターの生徒の一人という端役で出演して俳優デビュー。当時は「テイラー・クランストン」と父親の姓を名乗っていたが、数年後に本格的に俳優活動を始めた時に母親(『新ポーキーズ/お医者さんゴッコ学園』のロビン・ディアデン)の姓に変更した。『アメリカを荒らす者たち』や『フォー・オール・マンカインド』にも出演。ブライアンは一人娘が可愛くて仕方がないらしく、テイラーの演技が称賛されるのが「何よりも嬉しい」と話している。
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『ブレイキング・バッド』ブライアン・クランストン、『ザ・ピット』出演の愛娘を大絶賛
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ウェスト・ドゥカヴニー(『ペイン・キラー』)
テイラー・ディアデンと同じく、父親の主演するドラマで俳優デビューを飾ったのはウェスト・ドゥカヴニー。その名前から分かるように、父親はデヴィッド・ドゥカヴニー、そして母親はティア・レオーニというサラブレッドだ。もともと俳優になる気はまったくなかったが、大学進学直前に気晴らしに参加した舞台劇で演技の楽しさに目覚めると、2018年に父親デヴィッドの代表作『X-ファイル 2018』最終話で19歳にして俳優の仕事を初体験。メインキャストを務めた『ペイン・キラー』と『セイントX』は揃って1シーズンで終わったが、ジェニファー・ガーナーやクロエ・セヴィニーと共演するドラマ『The Five-Star Weekend(原題)』や若きミュージシャンを演じる主演映画『Pearl(原題)』が待機している。
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デヴィッド・ドゥカヴニー『X-ファイル』撮影時、RS感染症で入院した娘との経験がトラウマに
1990年代にカルト的な人気を博した超常現象ドラマ『X-ファ …
ジャック・クエイド(『ザ・ボーイズ』)
メグ・ライアンとデニス・クエイドという1990年代のビッグカップルの一人息子が、『ザ・ボーイズ』のヒューイ役でおなじみのジャック・クエイド。両親が人気俳優だったことから、「もともと業界へのドアが自分の前に開いていたのは事実だけど、そこを通り抜けるにふさわしいことを証明すべく懸命に努力してきた」と述べている。両親のサポート無しに2012年の『ハンガー・ゲーム』出演権を得て20歳で俳優デビュー。かつて“ロマコメの女王”と呼ばれた母親の血を継いだのか、コミカルな持ち味を活かして『Mr.ノボカイン』『ヘッド・オブ・ステイト』といったコメディ作品にも出演している。
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『The Boys/ザ・ボーイズ』ジャック・クエイド、必要なことはすべて『シンプソンズ』に教わった!?
Amazonの大ヒット異色スーパーヒーロードラマ『ザ・ボーイズ』で自警団ザ・ボーイズのメンバー、ヒューイ・キャンベルを演じるジャック・クエイドが影響を受けたポップカルチャーについて語っている。 米Entertainment Weeklyのインタビューで、ジャックが影響を受けたポップカルチャーや作品などについてコメントし…
マヤ・ホーク(『ストレンジャー・シングス 未知の世界』)
ビッグカップルの子どもとして誕生時から有名だった一人が、イーサン・ホークとユマ・サーマンのもとに生まれたマヤ・ホーク。母親ユマと同じくまずはモデルとして活動し始め、19歳だった2017年に英BBCの「若草物語」ミニシリーズで主人公のジョー役を獲得。ソフィア・コッポラ監督と組むはずだった「人魚姫」映画版は実現しなかったが、2017年にブレイク。母親と一緒に仕事をしたこともあるクエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に参加したほか、人気ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』に新キャストとして加わった。『ハンガー・ゲーム』シリーズ最新作『The Hunger Games: Sunrise on the Reaping(原題)』などが待機中。父親イーサンの影響かシンガーソングライターとしての顔も持ち、ミュージックビデオを父親に撮ってもらったり、作曲を弟のレヴォン・ホークに担当してもらったりしている。
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『ストレンジャー・シングス』マヤ・ホーク、両親の名声から受けた恩恵を語る
Netflixの大人気SFアドベンチャーシリーズ『ストレンジ …
ルイーザ・ジェイコブソン(『ギルデッド・エイジ -ニューヨーク黄金時代-』)
アカデミー賞に歴代最多の21回ノミネート、主演女優賞を2回、助演女優賞を1回受賞という大物女優のメリル・ストリープを母に持つのはルイーザ・ジェイコブソン。4人兄弟の末子である彼女は、幼い頃に母親の出演作で映画に初参加した姉たち(メイミー・ガマー、グレイス・ガマー)と違い、俳優の道を本格的に歩み始めたのは20代後半という遅咲き。舞台で経験を積み、2022年に始まった『ギルデッド・エイジ -ニューヨーク黄金時代-』でレギュラーの座を獲得すると順調に成長中。ちなみに、当初は姉たちと同じく父親(彫刻家のドン・ガマー)の姓を名乗るつもりだったが、同姓同名がいたため、ミドルネームの「ジェイコブソン」をファミリーネームとして採用したのだそう。
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英国王室や米大統領の親戚も!セレブリティのファミリー・ツリー
マット・デイモンとベン・アフレックといえば、1997年の映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で共同で執筆した脚本でアカデミー賞を手にしたように、親友として知られていますが、実は血縁関係もあるってご存知ですか? マサチューセッツ州ボストン生まれのマットと、カリフォルニア州バークレー生まれのベンは10代以上前のご先…
エスター・マクレガー(『ライアーズ 私たちのウソ』)
人気俳優のユアン・マクレガーを父に持つ23歳のエスター・マクレガーも、俳優活動を始めたのはルイーザ・ジェイコブソンのようにやや遅いが、これは両親の教育方針がゆえ。「両親は、私がきちんと判断を下したり、セットできちんと振る舞えたりするくらい大人になるまで、スクリーンの仕事をさせようとしなかった」と本人は説明する。姉クララ・マクレガーがユアンと親子役を演じた2023年の映画『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』に端役で参加。その後、ニコール・キッドマン主演映画『ベイビーガール』や青春ミステリードラマ『ライアーズ 私たちのウソ』にも出演。モデル、ミュージシャン、タトゥーアーティストとしての顔も持つ。
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ユアン・マクレガー、5児のパパに!『FARGO』メアリー・エリザベス・ウィンステッドに男の子が誕生
『スター・ウォーズ』シリーズのオビ・ワン=ケノービ役やNetflixオリジナルシリーズ『HALSTON/ホルストン』などへの出演で知られるユアン・マクレガーに5人目の子どもが誕生した。米Hollywood Reporterらが報じている。 『FARGO/ファーゴ』での共演者だったメアリー・エリザベス・ウィンステッド(『…
サム・ニヴォラ(『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』)
今年、『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』シーズン3のロクラン役で深い印象を残した21歳のサム・ニヴォラも2世俳優。両親は米英のベテラン俳優、アレッサンドロ・ニヴォラとエミリー・モーティマーだ。小学生の時に母親エミリーが主演したTV映画『Doll & Em(原題)』でデビューしたが、18歳になるまではオーディション参加を親に禁じられていた。その制約から解放されて以降は、ブラッドリー・クーパー監督・主演の『マエストロ:その音楽と愛と』やニコール・キッドマン出演ドラマ『理想のふたり』に参加。さらには主演ドラマ『Phony(原題)』が待機中と、勢いに乗っている。
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【7選】セバスタ、ジョナサン・ベイリーも!ドラマのフルヌード、あれは本物?偽物?
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チャーリー・ホール(『セックスライフ・オブ・カレッジガール』)
サム・ニヴォラに続いてブレイクを果たしそうなのが、『Veep/ヴィープ』や『となりのサインフェルド』で11回のエミー賞受賞を成し遂げたジュリア・ルイス=ドレイファスの息子、チャーリー・ホール。20代前半だった2019年に『Veep』の端役で俳優業を初体験すると、『Love, ヴィクター』『セックスライフ・オブ・カレッジガール』『ビッグショット!』『独身女の禁酒ライフ』『ライフ・アンド・ベス』といったドラマに出演。さらにはライアン・マーフィーが手掛けるアンソロジーシリーズ『モンスター』に2回連続で参加することに。同シリーズ第2弾『モンスターズ:メネンデス兄弟の物語』で弟エリックの親友を演じたのに続き、エド・ゲインが主役の第3弾にも異なる役柄で出演することになった。さらには、タチアナ・マズラニーの新作ドラマ『Maximum Pleasure Guaranteed(原題)』でレギュラーを務めることも決まっている。
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Netflix実話ドラマ『モンスターズ』効果!両親殺害のメネンデス兄弟に減刑、仮釈放も視野に
Netflixドラマ『モンスターズ:メネンデス兄弟の物語』の …
エラ・ベイティ(『フュード/確執 カポーティ vs スワンたち』)
チャーリー・ホールと同じくライアン・マーフィー制作の『モンスター』シリーズに起用された2世俳優が25歳のエラ・ベイティ。アカデミー賞ノミネート回数は夫婦合わせて19回の大御所カップル、ウォーレン・ベイティとアネット・ベニングを両親に持つ。2024年にマーフィーの『フュード/確執 カポーティ vs スワンたち』で俳優の道を歩み始めたばかりだが、先月『モンスター』シリーズ第4弾の主役リジー・ボーデン役に抜擢された。過去2作がいずれも高い評価を得ている『モンスター』シリーズで彼女も花開くことになるのか、期待したい。
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ライアン・マーフィーが贈る『モンスター』第4弾、主役を含めたキャストが決定
ヒットメイカーのライアン・マーフィーが手掛けるNetflix …
今回紹介した人たちは、親が有名俳優であること、さらには本人のここ数年のドラマ界での活躍が目覚ましい、もしくは期待されることをピックアップ条件とし、もしも祖父母も俳優だった場合でもそれが知られていなければ3世俳優とは定義しなかった。ただし、ここで挙げた以外にも2代、3代にわたって俳優を続けている例は珍しくないので、あなたの好きな俳優の子どもや孫が同じ道を歩んでいるか、調べてみてはいかがだろうか?
(海外ドラマNAVI)
参考元:米TV Line、米Variety①、AP通信、米Women’s Wear Daily、米CNN、米Vanity Fair、Variety②、米Deadline