ライアン・マーフィーが贈る『モンスター』第4弾、19世紀の殺人事件が主題に

ヒットメイカーのライアン・マーフィーが手掛けるNetflixのアンソロジーシリーズ『モンスター』の第4弾の主題が決定した。米Varietyなど複数のメディアが伝えている。

実父と継母が斧によって殺された事件の被疑者

『モンスター』は、「社会に影響を与えた怪物的人物の物語を綴る」というコンセプトのもと、様々な殺人犯にフォーカス。2022年配信開始の第1弾では15人以上の青少年を殺したジェフリー・ダーマーを、2024年解禁の第2弾では両親を射殺したメネンデス兄弟を、リリース日未定の第3弾では『サイコ』のノーマン・ベイツのモデルとなったエド・ゲインを取り上げてきた。

それらに続く第4弾の主役となるのは、リジー・ボーデン。1892年に彼女の実父と継母が斧によって殺され、当時22歳だったリジーは被疑者と見なされたが、裁判で無罪になった。過去3作はすべて20世紀後半に起きた事件だったが、今回は初めて19世紀の事件を取り上げる。

クリエイターは、マーフィーのほか、『モンスター』シリーズなどで彼と組んでいるイアン・ブレナン。秋の撮影開始に向けて主役のキャスティングは今進められているところだという。

『モンスター』シリーズのシーズン4は正式に更新されていない。しかし、シーズン1はNetflix歴代トップクラスの視聴成績を収めた上に、エミー賞で作品賞を含む12部門にノミネートされ、シーズン2は終身刑に服すメネンデス兄弟の量刑の見直しが行われるなど、大きな反響を巻き起こしているので、少なくともしばらくは続きそうだ。

リジー・ボーデンの事件はこれまで何度か映像化されている。1975年のTV映画『女死刑囚の秘密』ではドラマ『奥様は魔女』のサマンサ役で知られるエリザベス・モンゴメリーが、2015年のドラマ『リジー・ボーデン　美しき殺人鬼』ではクリスティナ・リッチが、2018年のTV映画『モンスターズ 悪魔の復讐』ではクロエ・セヴィニーがリジーを演じた。クロエは『モンスター』第2弾でメネンデス兄弟の母親役を務めている。

『モンスター』シーズン1～2はNetflixにて独占配信中。（海外ドラマNAVI）

Netflix has reportedly ordered a fourth season of Ryan Murphy's 'Monster' anthology, this time centered around (alleged) axe murderer Lizzie Borden. https://t.co/tnDHBZUVt2

— TVLine.com (@TVLine) July 8, 2025

参考元：米Variety、米Deadline