『ストレンジャー・シングス』マヤ・ホーク、両親の名声から受けた恩恵を語る

Netflixの大人気SFアドベンチャーシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン3より登場したロビン役で注目されたマヤ・ホークは、『トレーニング デイ』でアカデミー賞助演男優賞候補となり、『ビフォア・サンセット』シリーズなどで知られるイーサン・ホークと、『キル・ビル』シリーズや『パルプ・フィクション』の主演で人気を博したユマ・サーマンを両親に持つハリウッドのサラブレッド。そんなマヤが、両親の名声から受けた恩恵について語っている。

名前を変えて活動する道もあったが…

マヤは、母親であるユマが主演した『キル・ビル』シリーズと『パルプ・フィクション』を監督したクエンティン・タランティーノの映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出演しており、母親と監督が旧知の仲にあったことで、同作にキャスティングされたことを認めている。

英The Timesのインタビューでマヤは、これまでに得たチャンスが自分に相応しいと思うかどうか質問され、こう答えている。「“相応しい”とは複雑な言葉ですよね。こういう人生を送るに値するのにしていない人も大勢いますから。だけど、私は値しないのに、いずれにしろ、そういう人生を送ることに抵抗がないと感じています。自分が両親の恩恵を否定したところで、誰の助けにもならないと分かっているからです。最初に演技を始めた時に、2つの道が見えました。一つ目は名前を変えて鼻を整形し、オープンキャストの役に挑むことです」

そしてマヤは、親の七光りを人に批判されても、両親からの恩恵を受け入れて2つ目の道を選んだという。「内輪でからかわれるのは構いません。幸運な立場にいますからね。両親との関係は本当に誠実でポジティブだし、誰が何を言おうとも、それが一番ですから」と語っている。

マヤは、父親のイーサンが監督・脚本・出演・製作を兼任した映画『Wildcat(原題)』に主演しており、過去のインタビューでも親の七光りや内輪びいきについて言及したことがある。「映画(『Wildcat』)の撮影中に不安な瞬間もありました。でも、あまりネットで妙なニュアンスはなかったし、私にとって父は偉大な教師であり、私たちは一緒に仕事をしたいと思っています。お互いに一緒にいるのが好きなんです」と答えた。

その言葉にイーサンは、「もし、誰かが私たちの共演を批判したいのなら、まったくフェアなことです。人には意見を言ってもらわなくてはいけないし、ステージにいる時に良い仕事をするよう励むだけです」と付け加えていた。

親の七光りについて批判されることもあるというマヤだが、ミュージシャンとしても活躍しており、歌うだけでなく作詞・作曲も手がけて音楽分野でも才能を発揮。以前は、『ストレンジャー・シングス』スティーブ役のジョー・キーリーと音楽でコラボレーションする可能性についても語っている

最近は、鬼才ウェス・アンダーソンが監督したアンサンブル映画『アステロイド・シティ』や、アカデミー賞作品賞にノミネートされた音楽伝記映画『マエストロ:その音楽と愛と』などに出演し、演技の幅を広げている。

将来が楽しみなマヤが出演する『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5は、Netflixにて2025年に配信予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:©Netflix