米FX製作ドラマ『エイリアン:アース』は、『エイリアン』ユニバースで初となるドラマシリーズだが、そのクリエイターが映画版とドラマ版の違いなどについて語っている。
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新ヒロインは「純粋さと無垢を象徴」
映画シリーズ1作目『エイリアン』よりも前の時間軸となる『エイリアン:アース』は、人間と企業、そして人類を脅かす恐怖の存在“エイリアン”との対峙を描く。物語は、企業と科学が暴走し、人類がその代償を払う世界で展開し、主人公ウェンディ(『シュガー』のシドニー・チャンドラー)を中心に、人間の欲望と倫理が問われるサバイバル劇が繰り広げられる。
クリエイターを務めるのは、『FARGO/ファーゴ』『レギオン』などを手掛けたノア・ホーリー。米Varietyのインタビューで彼は、「企業による社会管理と個人の自由というテーマを、“古典的スリラー”として再構築する」ことを企図し、映画シリーズのリブートではなく、新たな視点での深化を目指すと明言している。
主人公のウェンディは、人間の意識を移されたヒューマノイド型ロボットで、わずか18歳という設定だ。ホーリーは、「彼女の名前は、『ピーターパン』の“ウェンディ”から取りました。純粋さと無垢を象徴しているのです」と語っており、異質な存在でありながら、人間性に触れていく視点を象徴するキャラクターとなっている。
また、ティモシー・オリファント(『JUSTIFIED 俺の正義』)演じるキルシュはAIによって生み出された兵士で、彼とウェンディとの化学反応が物語の中心要素になるという。これにより、“怪物×人間”という構図に、AIや企業社会という現代的テーマが重層的に重なっていくことになる。
シリーズは8話構成だが、FXのジョン・ランドグラフ最高責任者は、「この企画は24話に相当する長期キャラクター叙述を凝縮したもので、これから何年にもわたり語り継がれるようなクオリティを持っています」と自信を示している。また、単なる“シネマティック・ユニバース”ではなく、「一本の完成されたドラマ」を作ることを重視しており、マーベル作品のようなクロスオーバー戦略とは違う姿勢を明らかにしている。
映画1作目の監督であるリドリー・スコットが製作総指揮に名を連ね、『エイリアン』の系譜を尊重しつつも、ホーリー独自のスタイルで“恐怖と社会性”を融合させるという、野心的な挑戦が込められている。
これまでの『エイリアン』作品が宇宙という閉鎖空間での恐怖を描いてきたのに対し、『エイリアン:アース』は都市に潜む“日常の裂け目”からエイリアンが侵入するという、地球的なスケールを生かした展開を目指している。クリーチャーに特化して着地点や壮大なビジョンも見据えたストーリー構造は、シリーズファンのみならず、SFホラー愛好家にも新たな衝撃を与えるだろう。
『エイリアン:アース』はDisney+(ディズニープラス)スターにて8月13日(水)より独占配信開始。(海外ドラマNAVI)
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