1990年代にカルト的な人気を博した超常現象ドラマ『X-ファイル』。本作でフォックス・モルダー役を演じたデヴィッド・ドゥカヴニーが当時、幼かった娘の病気が心配のあまりトラウマになっていたことを告白した。米Peopleが報じている。
はじめての風邪で重症化
5月8日(水)、現在63歳のデヴィッドはポッドキャスト番組『Let's Talk Off Camera with Kelly Ripa(原題)』に出演し、元妻で俳優のテア・レオーニ(『マダム・セクレタリー』)との間にもうけた娘ウェスト(現在は25歳)との関係について明かした。二人には現在21歳になる息子カイドもいる。
デヴィッドは、ウェストがまだ生後9カ月のときにかかった病気のことを思い出し、彼女がいなかったら自分の人生はどうなっていただろうと考えるようになったと話した。「娘が生後9ヶ月の時、RSウイルスに感染した。数年前にも流行ったよね。自分の娘がかかるまで(この病名を)聞いたことがなかったのだけど、乳幼児にとっては非常に危険な病気で、入院することになったんだ。でも、当時は誰もそれが何なのかわからなかった。たぶん髄膜炎だろうってね。娘は意識がなかったので。それで髄液検査をしたんだ。本当に恐ろしかったよ。これがあの子の初めての風邪だったのに」
「当時、僕は『X-ファイル』に出演していて、テアはウェストと一緒に入院したけれど、仕事が終わると数時間様子を見に行ってそれから帰宅していた」と、多忙だった日々を振り返る。「シャワーを浴びながら、娘がそばにいない生活に慣れないといけないと考えた。現実に起こり得ることなんだ。自分が生きられないという意味ではないけれど、ただ、本などに書いてあるように、人生に意味も喜びもなくなってしまったんだ」と語った。「何とかやっていったけど、自分は抜け殻のようになり、娘は元気になった。子どもが良くなったのに、その直後、父親である僕の方に問題があることがわかったんだ。“愛情の復活”という言葉が適切かどうかわからないけど、娘を再び受け入れることがとても怖くなったんだ」
そう語るデヴィッドだが、2019年、テアはウェストとカイドと共に、ニューヨークで開催された第14回ユニセフ・スノーフレーク・ボールに出席。三人とも笑顔でカメラマンの前でポーズをとった。ウェストは母親テオの輝きを受け継ぎ、キャップスリーブのシルバーの輝くガウンを着用。カイドはクラシックな黒のタキシードを選んだが、柄物の蝶ネクタイと黒のチャック・テイラーのスニーカーで個性を出した。今は元気な彼らだが、子どもの病気が親であるデヴィッドに大きな変化をもたらしたようだ。
『X-ファイル』全11シーズン、映画版『X-ファイル:真実を求めて』、『X-ファイル 2016』、『X-ファイル 2018』はDisney+(ディズニープラス)で配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:People
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Photo:デヴィッド・ドゥカヴニー©AVTA/FAMOUS