Netflixで製作・配信されたマーベルドラマ『デアデビル』。一度は打ち切りになったもののその人気は高く、『シー・ハルク:ザ・アトーニー』などのマーベル・スタジオ製作ドラマに登場。今後、新作にあたる『Daredevil: Born Again(原題)』の配信も予定されるなど、ファンにはうれしいニュースが絶えない。そこで、今回は『デアデビル』が登場するマーベルドラマをおさらい! シーズン4について明らかになっている情報もまとめた(随時更新)
ドラマ版『デアデビル』とは
まずはドラマ版『デアデビル』のあらすじや打ち切りになった経緯について解説しよう。終了後もさまざまなMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品に登場しているので、ファンであればぜひ今後の活躍にも注目して欲しい。
あらすじ
ニューヨークのヘルズキッチンで暮らすマット・マードックは、9歳のときに放射性廃棄物を浴びてしまい、失った視力の代わりに聴覚・嗅覚・触覚・味覚が常人を凌駕するほどに発達した。成長したマットはコロンビア大学法科大学院を首席で卒業後、弁護士として活動していくことになる。その一方でヘルズキッチンに平和を取り戻すべく、夜の間はスーパーヒーロー「デアデビル」となって悪党に立ち向かう。
Netflix製作でスタートも打ち切り…
ドラマ版『デアデビル』は2015年4月にNetflix(ネットフリックス)限定で配信スタートした。配信後は全世界で人気を集めることになったが、シーズン3配信から間もない2018年11月に打ち切りが発表される。
シリーズ存続を望む声は強く、この時点でシーズン4の企画も始まっていたため、打ち切り発表にはキャストやスタッフもかなり動揺していた。そして2022年2月28日をもって、ドラマ版『デアデビル』は全世界のネットフリックスでの配信を終了した。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でカムバック!
2021年公開の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でデアデビルは再登場を果たした。主な活躍シーンは序盤であり、殺人容疑がかけられたスパイダーマンの弁護を引き受けている。
あくまでもマット・マードックとしての出演だが、演じたのはドラマ版と同じチャーリー・コックスなので、同一人物である可能性が高い。ほんの数分の出番でありながら、かなりの存在感を出しており、ドラマ版の続きが見られたことに安堵したファンは多かった。
今後もMCU作品に登場予定
デアデビルの出番はこれだけで終わらず、今後もMCU作品への登場が予定されている。2021年にDisney+(ディズニープラス)で放送されたドラマ『ホークアイ』には宿敵であるウィルソン・フィスクが登場するなど、MCUとの繋がりは示されていた。
2022年8月にディズニープラスで配信が始まった『シー・ハルク:ザ・アトーニー』の予告編にもデアデビルが登場し、これから出番が本格化していくものだと思われる。
ちなみに…映画版の主人公はベン・アフレック
2003年に公開された映画版『デアデビル』についても触れておこう。こちらはベン・アフレックが主演を務めており、基本的なストーリーはドラマ版とほぼ同じである。
MCUシリーズが展開される以前の作品なので、他作品との繋がりはないが、作品単体で上手くまとまっている。2005年にはヒロインのエレクトラを主人公としたスピンオフ映画も公開された。
デアデビル登場作品を順番におさらい
ここではドラマ版以降のデアデビルが登場した作品を放送・公開順に振り返っていく。当初はMCUシリーズとの繋がりは不明瞭だったが、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に出演してからは、MCU入りが本格化してきた。
2024年にはデアデビルが主役の新シリーズ『Daredevil: Born Again』の配信が予定されている。その前に、過去の作品におけるストーリーや見所をおさらいしておこう。
『デアデビル』シーズン1(2015年)
シーズン1ではデアデビルの誕生、犯罪王ウィルソン・フィスクとの戦いを描いている。スティックという老人から格闘術を学んだマットは、クライムファイターとして活動を始める。やがて人々から「ヘルズキッチンの悪魔」と呼ばれ、街の支配を企むフィスクとも戦うことに…。
当初は黒い衣装だったが、最終的に深紅のコスチュームを身にまとい、その姿でフィスクを刑務所に送り込む姿からマスコミに「デアデビル」と名付けられた。
『デアデビル』シーズン2(2016年)
シーズン2ではフィスクが逮捕された後、新たに現れた犯罪者たちとの対立が中心となる。犯罪者を一掃するためには手段を選ばないパニッシャーと対立し、異なる正義がぶつかり合った結果、ついにデアデビルはパニッシャーの逮捕に成功。
そのまま彼の弁護を請け負うが、エレクトラと彼女を追う謎の組織ヤミノテが出現したことで、デアデビルはさらなる戦いに巻き込まれていく。
『ザ・ディフェンダーズ』
『ザ・ディフェンダーズ』では、シーズン2とシーズン3の間に起きたデアデビルの戦いが描かれる。エレクトラの死がきっかけでマットはヒーロー業から身を引き、弁護士業務に専念していた。
そんなときにニューヨークで謎の組織による犯罪が多発し、スーパーヒーローたちがその対処に当たっていた。心の傷が癒えないまま、マットはデアデビルとして新たな戦いに身を投じていく。
『デアデビル』シーズン3(2018年)
『ザ・ディフェンダーズ』終了直後から始まるシーズン3は、フィスクとの再戦など、ドラマ版の集大成ともいえる仕上がりになっている。ビルの爆発からからくも生き延びたマットは、少年時代に暮らした教会で傷を癒していた。
そんななかで刑務所から脱獄したフィスクがデアデビルの偽物を差し向け、マットや仲間たちを追い詰めていく。親しい人間を巻き込んでしまった責任から、マットは一人でフィスクとの決着を付けようとする…。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)
すでに説明した通り、本作ではスパイダーマン/ピーター・パーカーの弁護士として登場する。自身と共通点も多いピーターの境遇には同情しており、彼の無罪を証明することに成功した。
デアデビルの姿にはならないものの、暴徒が投げつけたレンガを後ろ向きでキャッチするなど、能力を発揮するシーンも目立つ。変わらない実力の高さをさりげなく見せていた。
『シー・ハルク』(2022年)
本作では同じ弁護士ヒーローのシー・ハルク/ジェニファー・ウォルターズと共演し、同じ立場から彼女を諭す姿も描かれた。法廷でジェニファーと顔合わせした際は、嗅覚によって訴訟相手のウソを暴き、勝訴に持ち込む手腕を見せつけている。
その後の戦闘で正体を知られたが、二人で黒幕を倒したことで事態は収束した。このときのデアデビルのコスチュームは黄色く、今までとは大きく異なる雰囲気でファンを驚かせた。
新作『Daredevil: Born Again』はシーズン4なのか?
現在、ファンの間で話題になっているのが新作ドラマ『Daredevil: Born Again』のことである。ネットフリックスで配信されたドラマ版のシーズン4なのか、それともリブートになるのかは定かではない。新作はストーリーのトーンが軽くなるという説も。
キャスティングについては、チャーリーがマット・マードック役で続投することが決まっているので、続編と見る動きも強い。2024年春の配信開始に向けて、さらなる続報を見逃さないようにしよう。
現時点で出演が明らかなキャスト
現状、デアデビルことマット・マードックを演じたチャーリーと、ヴィランのキングピンことウィルソン・フィスクを演じたヴィンセント・ドノフリオの出演が明らかとなっている。
二人は『ホークアイ』に登場したアラクア・コックス演じるマヤ・ロペスを主人公にした新作『Echo(原題)』にも出演予定だ。
スパイダーマンが登場!?
『Daredevil: Born Again』には、トム・ホランド版スパイダーマンが登場するという噂が流れている。チャーリーはこの噂について「実現するかどうかは難しい」と厳しい意見を述べつつも、「スパイダーマンとの共演はやりたい」という意欲を見せた。
『ノー・ウェイ・ホーム』以来となるタッグ結成にファンの期待は高まり、実現を望む声も増えている。MCUシリーズの作品同士なので共演も不可能ではないだろう。
『デアデビル』配信情報
ドラマ版『デアデビル』は現在、全3シーズンがディズニープラスで配信中。関連作品もディズニープラスで配信中なので、月額見放題でまとめて見るなら加入した方が便利である。MCU作品を好きなだけ堪能しよう。(海外ドラマNAVI)
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Photo:『デアデビル』(C)2015 Marvel & ABC Studios
『シー・ハルク:ザ・アトーニー』(c) 2022 Marvel