海外ドラマを見る方法も見る場所も、そして見る時間すらも多くの選択肢から選べるようになった昨今。それだけでなく、もはやテレビ局だけがオリジナルコンテンツを制作する時代ではなくなっており、革新的なデジタル製品を生み続けているAppleもオリジナル番組の製作を発表している。
NAVIでも日々新作の情報をお伝えしているが、ここで一度現在製作が進んでいる作品をまとめてみよう。
目次
■『Are You Sleeping?』
キャスリーン・バーバーによる同名小説をドラマ化する全10話構成の本作は、犯罪情報を提供するポッドキャスト番組を舞台に、実際に起きた事件に取りつかれていく人々が描かれるシリーズ。
出演者はアーロン・ポール(『ブレイキング・バッド』)、エリザベス・パーキンス(『Weeds ~ママの秘密』)、オクタヴィア・スペンサー(『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』)、リジー・キャプラン(『マスターズ・オブ・セックス』)、ロン・セファス・ジョーンズ(『THIS IS US』)、マイケル・ビーチ(『SCORPION/スコーピオン』)、トレイシー・トムズ(『グッド・ワイフ』)ら。
クリエイター&ショーランナーを務めるのは、『グッド・ワイフ』で脚本を手掛けたニシェル・トランブル・スペルマン。オクタヴィアとスペルマンは女優リース・ウィザースプーン(『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』)、ピーター・チャーニン(『グレイテスト・ショーマン』)らと製作総指揮も兼任する。
■『Amazing Stories』
"Amazing Stories": Executive Producer Hart Hanson Exits Apple Series Reboot https://t.co/xSuTilWYFZ pic.twitter.com/7BI0iM3rti
— Deadline Hollywood (@DEADLINE) 2018年2月8日
スティーヴン・スピルバーグが指揮を執り、1980年代に放送されたSFファンタジードラマ『世にも不思議なアメージング・ストーリー』のリブート版。
もともと『ハンニバル』や『スター・トレック:ディスカバリー』のクリエイターであるブライアン・フラーがショーランナーを務める予定だったが降板。『ワンス・アポン・ア・タイム』でクリエイターを務めるアダム・ホロウィッツとエドワード・キッツィスが、ショーランナーとして名を連ねている。全10話構成、キャストは未定。
■『Little America』
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アカデミー賞脚本賞にノミネートされた『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』で自身の体験をもとに異人種間の恋愛を描いたクメイル・ナンジアニ&エミリー・V・ゴードン夫妻がクリエイターを務めるアンソロジーシリーズ。物語のもとになるのは、雑誌「Epic Magazine」に取り上げられたアメリカに移民をしてきた人たちの実体験。
製作総指揮にはリー・アイゼンバーグ(『バッド・ティーチャー』)、アラン・ヤン(『マスター・オブ・ゼロ』)が名を連ねている。
■『ラ・ラ・ランド』チャゼル監督が手掛けるミュージカルドラマ
Damien Chazelle Will Write and Direct His Own TV Series for Apple: https://t.co/CQvmGiALZM pic.twitter.com/t6dOgzclmy
— IndieWire (@IndieWire) 2018年1月26日
『セッション』、『ラ・ラ・ランド』の監督として知られるデイミアン・チャゼルが手掛けるミュージカルドラマ。
パイロット版の製作前にすでにシリーズ化が決定しており、チャゼルが全話の脚本と監督、そして製作総指揮を兼任する。詳しい内容やキャストは明らかにされていない。
■『Pachinko』
In what is said to be a massive deal, Apple just won rights to adapt #Pachinko as a TV series with Soo Hugh (#TheTerror) also scoring a two-year producing pact with Media Res: https://t.co/bXBaqY6MHV pic.twitter.com/pKHb0tmXnD
— Lesley Goldberg (@Snoodit) 2018年8月7日
4世代に渡る在日韓国人を描いた同名のベストセラー小説をもとにしたシリーズ。スー・ヒュー(『ザ・テラー』)がペンを執るだけでなくショーランナー、製作総指揮を兼任する。
Netflixオリジナルシリーズ『ザ・クラウン』のような超大作になるそうで、アメリカ、韓国、日本の3カ国を舞台に話が展開する。
■『Swagger』
Kevin Durant and Apple are making a scripted TV show about his journey as a basketball phenom and the world of AAU basketball. Those involved with the show hope it can be a basketball version of "Friday Night Lights." The show is called "Swagger." Details: https://t.co/9hlCOsEP4V
— Alex Kennedy (@AlexKennedyNBA) 2018年2月14日
カリフォルニア州ゴールデンステート・ウォリアーズでプレーをするNBAスター選手ケビン・デュラントの幼少期を描く。
指揮を執るのはアカデミー賞ノミネート歴のあるプロデューサー、ブライアン・グレイザー(『Empire 成功の代償』)。出演者は未定。
■『Shantaram』
Apple to Develop Novel "Shantaram" as Series With "American Hustle" Writer https://t.co/KPwu2DnSnw
— Variety (@Variety) 2018年6月7日
グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツの小説「シャンタラム」をもとにしたシリーズ。オーストラリアの刑務所を脱獄した主人公リン。偽造パスポートで渡ったインド、ムンバイのスラムでの生活を描く。
もともと俳優のジョニー・デップ(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ)が映画化する権利を持っており、ワーナーブラザースがジョエル・エドガートン主演(『レッド・スパロー』)で実写化を進めていたが断念していた。シリーズ版ではエリック・ウォーレン・シンガー(『アメリカン・ハッスル』)が脚本&製作総指揮を務める。キャストは未定。
■『Little Voices』
『LOST』『ウエストワールド』などで知られる敏腕プロデューサー、J・J・エイブラムスによるミュージカルドラマ。"多様な音楽を生み出したニューヨークへのラブレター"と紹介されている本作は、自分の本当の"声"を見つけようとする20代の若者が経験する普遍的な物語を描く。
『I am Sam アイ・アム・サム』で、製作・脚本・監督の3役を担ったジェシー・ネルソンがペンを執り、シンガソングライターのサラ・バレリスが本作の楽曲を手掛ける。
■『See』
『ハンガー・ゲーム』シリーズや『TOUCH/タッチ』などを手掛けたフランシス・ローレンス監督と『ピーキー・ブラインダーズ』や『TABOO』のクリエイターで脚本家のスティーヴン・ナイトがタッグを組んだ未来を舞台にした作品。
『ゲーム・オブ・スローンズ』、『アクアマン』のジェイソン・モモアが主人公の恐れを知らぬ戦士にしてリーダー、守護人でもあるババ・ヴォスを演じる。その他の出演者はアルフレ・ウッダード(『Marvel ルーク・ケイジ』)ら。
■M・ナイト・シャマラン監督によるサスペンス
映画『シックス・センス』や脱出ミステリードラマ『ウェイワード・パインズ 出口のない街』で知られるM・ナイト・シャマランが手掛けるタイトル未定の心理サスペンスドラマ。
各話30分の全10話で構成され、トニー・バスギャロップ(『24:レガシー』)が脚本を担当し、シャマラン監督が初回のメガホンを取る。アシュウィン・ラジャン(『ウェイワード・パインズ 出口のない街』)、ジェイソン・ブルメンタル(『31年目の夫婦原価』)、トッド・ブラック(『フェンス』)そしてスティーヴ・ティッシュ(『フォレスト・ガンプ/一期一会』)も製作総指揮として名を連ねる。
出演者として発表されているのはローレン・アンブローズ(『シックス・フィート・アンダー』)、ネル・タイガー・フリー(『ゲーム・オブ・スローンズ 第五章:竜との舞踏』)ら。
■『Foundation』
After years of false starts, Isaac Asimov's influential science fiction work "Foundation" is getting picked up as a tv show by @Apple. We're eager to see how the story will be brought to life visually. https://t.co/PIAdyJKVXL
— Imaginary Forces (@imaginaryforces) 2018年9月2日
アイザック・アシモフ作の傑作SF小説「ファウンデーション」シリーズを実写化する作品。
実は本作、2009年にはソニー・ピクチャーズのもと、ローランド・エメリッヒ(『インデペンデンス・デイ』)が映画化を、2014年には米HBOが大金を投じて映像化の権利を獲得し、ジョナサン・ノーラン(『ウエストワールド』)がTVシリーズ化しようとしていることも報じられたが、いずれも実現しないままに終わっていた。
Apple版でショーランナー・製作総指揮・脚本を担当するのは、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』など、DCコミックの映画において製作や脚本を手掛けているデヴィッド・S・ゴイヤーと、『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』の製作総指揮を務め、『アバター』続編の脚本も執筆しているジョシュ・フリードマン。キャストは未定。
■ジョエル・キナマン主演の宇宙ドラマ
タイトル未定の本作では、『アウトランダー』『バトルスター・ギャラクティカ』などを手掛けたロナルド・D・ムーアと、『FARGO/ファーゴ2』で脚本を担ったマット・ウォルパート&ベン・ネディヴィが脚本・製作総指揮・クリエイターを務める。
主人公の3人を演じるのはジョエル・キナマン(『オルタード・カーボン』)、サラ・ジョーンズ(『ALCATRAZ/アルカトラズ』)、マイケル・ドーマン(『パトリオット ~特命諜報員 ジョン・タヴナー~』)。
■ジェニファー・アニストン&リース・ウィザースプーン共演のドラマ
Apple is making a show with Reese Witherspoon and Jennifer Aniston. It"s a bad idea for them all: https://t.co/XCqKktYTaS pic.twitter.com/4LL4PwsFiP
— Slate (@Slate) 2017年11月14日
朝の情報番組を舞台にしたもので、ニューヨークのメディア界が描かれる。脚本を手掛けるのは『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のプロデューサーのジェイ・カーソン。『フレンズ』のジェニファー・アニストンと『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』のリース・ウィザースプーンが共演する。
ジェニファーとリースは出演だけでなく、製作総指揮も兼任。『ハリー・ポッター』シリーズの脚本家、昨年公開の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』ではプロデューサーを務めたスティーヴ・クローヴスも彼女たちと共に製作総指揮として名を連ねている。まだ配信前だというのにも関わらず、既にシーズン2までの製作が決定している話題作だ。
■『Dickinson』
19世紀の米詩人エミリー・ディキンソンの世界を描くコメディドラマ。
主人公を演じるのは、映画『ピッチ・パーフェクト2』『はじまりのうた』などに出演しているヘイリー・スタインフェルド。社会的抑制や女性差別、家族との関係といったディキンソンの世界が、その時代と相いれなかった彼女の空想的な視点でコミカルに綴られる。
日本でも本国と同時配信で見られるのかどうか詳細が気になるところだが、今後も新しい情報が入り次第お届けしていこう。(海外ドラマNAVI)
Photo:Appleロゴ
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アーロン・ポール (C) Frank Ockenfels/AMC
ロン・セファス・ジョーンズ (C)NYPW/FAMOUS
J・J・エイブラムス
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ジェイソン・モモア
(C) Lia Toby/FAMOUS
M・ナイト・シャマラン監督
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ジョエル・キナマン
(C)NYPW/FAMOUS