シーズンを重ねて物語を楽しむ海外ドラマでは、視聴者のキャラクターに対する感情移入が深くなる傾向が強いため、劇中でお気に入りのキャラクターが帰らぬ人となった時のショックは大きい。英国の人気ドラマ『ダウントン・アビー』ではシーズン3で主要キャラクター2人が亡くなったが、クリエイターがその展開について裏事情を説明している。
-

『ダウントン・アビー』第3弾映画レビュー:すべてのファンへ贈る、時代を超えた感動の別れ
貴族と使用人の関係を描く人気ドラマ『ダウントン・アビー』。そ …
クローリー家の俳優が降板するなら「死」は不可避
『ダウントン・アビー』は、20世紀初頭のイギリスを舞台に、貴族クローリー家とその屋敷で働く使用人たちの人生が交差しながら描かれる群像ドラマ。シーズン3ではクローリー家の三女シビルが病気で、そして最終話では長女メアリーの夫マシューが交通事故で亡くなった。
クリエイターのジュリアン・フェロウズは、全米テレビ芸術科学アカデミーのインタビューで、劇中の「死」が物語上の必然だったとし、「俳優が降板を選んだことで、(その人の演じる)キャラクターの死が描かれました」と語った。登場人物の中には、命を奪わずに物語から退場させることも可能な場合があったが、クローリー家の中核を担う人物がちゃんとした理由もなく姿を消すのは不自然だと感じたという。
フェロウズは、キャラクターが生きている設定なのに、後になって一度もカメオ出演しないと違和感を覚えてしまうだろうと、少なくとも当時はそう考えていたと説明。「使用人であれば、別の仕事に就いたという形で去らせることができます。ですが家族の一員の場合、二度と登場させないのであれば死という形を取るしかありませんでした」と述べた。
なおフェロウズは、本作で製作側が計画した死は、第一次世界大戦で命を落としたウィリアムの死だけだったとも明かしている。ウィリアムはクローリー家の下僕で、シビルに想いを寄せていたキャラクター。第一次世界大戦で志願兵として戦い、現地で負った怪我が原因で亡くなった。
また、フェロウズの発言にメアリー役のミシェル・ドッカリーも同意しており、「(マシューの死に対する)反響は大きかったですが、それによって物語への関心を維持できたのは良かったと思います。人々はメアリーがこれからどうするのかを知りたがっていましたからね」と回想。もしもマシュー役のダン・スティーヴンスが降板しなかったら、シリーズがどのような方向へ進んでいたかは分からないとも付け加えていた。
2010年に英ITVで放送開始された『ダウントン・アビー』は、映画シリーズ第3作『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』で15年にわたる歴史に幕を閉じる。第3作は2026年1月16日(金)に日本公開予定。



![ダウントン・アビー コンプリート・ブルーレイBOX [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/415emXCEu1L._SL500_.jpg)




