数多くあるドラマシリーズの中でも、特に人気が高いのが医療ドラマだ。ここ近年は、人気にさらに拍車がかかっている中、その現象について『シカゴ・メッド』や『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』などの制作陣が語っている。
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『ER』『グレイズ・アナトミー』『シカゴ・メッド』…最もリアルな医療ドラマは?
これまで数多く製作されてきた医療ドラマ。もちろん、100パーセント正確ではないかもしれないが、他のジャンルよりも私たちの実生活に近い現実的な要素を含んでいるだろう。『ER 緊急救命室』という医療ドラマの金字塔の登場から20年以上が経った現在も、様々な環境の医療現場をテーマにしたTVシリーズの人気は根強い。そこで、米TV…
病院=誰にとっても関わりがある場所
長寿医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』はシーズン22へ更新され、『シカゴ・メッド』もシーズン11の製作が決定。さらに、『ザ・ピット』やザカリー・クイント主演の『Brilliant Minds(原題)』、Netflix製作の『パルス』など、次々に新作医療ドラマが誕生している。
その現象について、『DOC-わたしを思い出す日まで-』でクリエイターを務めるバービー・クリグマンが、現実世界で一番行きたくない場所であろう病院を舞台にしたドラマシリーズに、視聴者が何度も戻ってくる理由を語った。
「(プロデューサーのハンク・)スタインバーグがかつて言ったことが、真実を突いていると思います。“人生で裁判所に行くことも、弁護士を必要とすることも、警察署に行くこともないかもしれない。でも、病院に一度も行かないなんてあり得ない” つまり、病院は誰にとってもすごく身近なもので、切実な問題であることは明らかです」
確かに、法廷や弁護士事務所、警察署に足を踏み入れたことがない人は多くても、病院に行ったことがない人などいないだろう。それだけに人々は身近な物語、そして自分にも起こり得ることだと感じながら、医療ドラマを視聴するのかもしれない。
また、『シカゴ・メッド』でショーランナーを務めるアレン・マクドナルドは、番組でユーモアを忘れないようにしていると語っている。「私は昔からドラマが好きで、特にユーモアが散りばめられた人間ドラマが大好きなんです。私が言うユーモアとは、単なるジョークのことではありません。自分自身や知っている誰かを思い出して、思わず笑ってしまうような人間味のにじむ瞬間のことです」とコメント。医療ドラマで避けられない悲しみの中に人間味を見出すからこそ、医療ドラマへの渇望が決して消えることはないだろうと述べた。
そして、『ER 緊急救命室』以来となる医療ドラマの世界への復帰に一時はためらっていたという『ザ・ピット』のショーランナー、R・スコット・ゲミルも、「このジャンルは、これからも存在し続けると常に思っています」と発言。「タイミングは常に大きな要素で、ちょうど人々が何かを求めていた時に、私たちの作品がそこにあったんだと思います。私たちの番組が具体的に何を提供しているのかハッキリとは分かりませんが、それは“少しの希望”じゃないでしょうか。そして、必要な時に傍にいてくれたらいいなと思う人々を、番組で見ることができるのです」と付け加えた。
医療ドラマといえば、『scrabs ~恋のお騒がせ病棟』や『救命医ハンク セレブ診療ファイル』のリブート企画も進行しているため、今後も同ジャンルの勢いが衰えることはなさそうだ。
『シカゴ・メッド』シーズン1~9はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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『救命医ハンク セレブ診療ファイル』リバイバル版始動!マーク・フォイアスタインが復帰
参考元:米Variety