
アメリカ東海岸の高級住宅地、ハンプトンズで"コンシェルジュ・ドクター"として働く元ERの天才医師ハンクと、その仲間たちが活躍する米NBCの医療ドラマ『救命医ハンク セレブ診療ファイル』(別名『ロイヤル・ペインズ ~救命医ハンク~』)のリバイバル企画が進行中であることが明らかになった。主演のマーク・フォイアスタインが、再びハンク・ローソン役としてカムバックする。米TV Lineが報じている。
物語は“数年後”へ──ハンクが新たな挑戦に挑む
ニューヨークの病院のERを解雇され、セレブがひしめく高級住宅地ハンプトンズでセレブお抱えの医師"コンシェルジュ・ドクター"に転じた名医ハンク。"ハンク・メド"("ハンク救命室")を立ち上げた彼と仲間たちの奮闘を描く本作は、2009年から8シーズン続き日本でも人気を博した。
パウロ・コスタンゾ(『サバイバー:宿命の大統領』)がハンクの弟エヴァンを演じたほか、レシュマ・シェティ(『マダム・セクレタリー』)、ジル・フリント(『ナイトシフト 真夜中の救命医』)、キャンベル・スコット(『ハウス・オブ・カード 野望の階段』)、ヘンリー・ウィンクラー(『バリー』)らが脇を固め、キャラクターの多様性と魅力でも評価を受けた。
また、エズラ・ミラー(『ザ・フラッシュ』)、デヴィッド・ハーバー(『ストレンジャー・シングス 未知の世界』)、マーシャ・ゲイ・ハーデン(『コード・ブラック 生と死の間で』)、ウィルマー・バルデラマ(『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』)ら数多くのスターがゲスト出演していたことでも知られる。
そして、リバイバル版の舞台は、オリジナルシリーズから“数年後”の世界となる予定で、ハンクは「人生の新たな目的を探しながら、これまでで最大のプロジェクトに挑もうとしている」という設定で描かれる。現時点で、マーク以外のオリジナルキャストの復帰は未定。
オリジナル版の共同クリエイターであるアンドリュー・レンチェウスキーが脚本と製作総指揮として復帰するほか、マイケル・ローチも再び脚本・監督・製作総指揮として名を連ねている。制作はユニバーサル・スタジオ・グループ傘下のUCPが担当し、NBCでのシリーズ化が見込まれている。
『SUITS/スーツ』に続くUSA作品の復活ブーム
今回のリバイバルは、NBCが進める「USAネットワーク作品の再活性化」戦略の一環でもある。すでに『SUITS/スーツ』のスピンオフ作品『Suits LA』がNBCで放送されており、こちらはスティーヴン・アメル主演で2025年2月から放送中。
また、Peacockではアルフレッド・ヒッチコックの名作『サイコ』を基にした映画企画が進行中であり、『名探偵モンク』の復活映画『Mr. Monk’s Last Case(原題)』も記憶に新しい。NBCユニバーサルは、自社のアーカイブを活用したリバイバル展開を加速させている。
『救命医ハンク セレブ診療ファイル』はPrime Videoでレンタル配信中。(海外ドラマNAVI)