これまでに2度の打ち切りを乗り越えるという奇跡を起こした米CBSの人気ドラマ『S.W.A.T.』。となるとシーズン9への更新にも期待が高まるが、同作を手掛けてきたショーン・ライアンはどのように考えているのだろうか? 米Deadlineが伝えている。
更新の判断基準が変わる!?
『S.W.A.T.』は2023年5月、当時放送されていたシーズン6をもって終了すると発表されたものの、ファンの救済運動の結果、数日後に打ち切りが撤回に。その時は来たるシーズン7が最後となるはずだったが、結局シーズン7のみならずシーズン8へも更新された。現在、米CBSで2番目に長く続いている作品となったが、今年5月に最終話を迎える予定のシーズン8がファイナルシーズンになるとの発表は今のところない。このことについて「直近の3シーズン、4シーズンはずっとファイナルシーズンって呼ばれてきてない?」と皮肉ったのは、製作総指揮のライアン。彼は『S.W.A.T.』に関してはシーズン7でアンドリュー・デットマンにショーランナーの座を譲り、現在はNetflixで先日シーズン2が解禁となった『ナイト・エージェント』の企画・製作総指揮を担当している。
今回ライアンは、『ナイト・エージェント』シーズン2の取材に応じる中で、『S.W.A.T.』の今後の見通しについても見解を述べた。「(『S.W.A.T.』は)CBSの幹部クラスから愛されていると思うし、視聴者からの人気も根強い。クリエイティブ面でも、恥ずかしながらも誇らしいことに、ショーランナーを僕からアンディ・デットマンへと引き継いで以来、一切クオリティが落ちていない」と評価。「しかし、僕たちはこの世界で企業的な変化が起きつつあることも理解している」と楽観視はできない状況であることも指摘した。
ライアンの言う“企業的な変化”とは、映画制作会社スカイダンス・メディアがCBSの親会社である大手メディア企業パラマウント・グローバルと合併することに伴う、所有権変更のこと。スカイダンス・メディアCEOのデヴィッド・エリソンとかつて一緒に仕事をしたことがあるライアンは、「どういう計画かは知らないし、更新の判断基準がどうなるのかも分からない。これまでと大きく異なる可能性もある」と更新基準の見通しが立たない状況であると明かした。
『S.W.A.T.』をはじめとしたCBSのドラマシリーズが更新されるか否かの決定は、合併が今年の3月から4月にかけて完了した後に行われるとの見方が強い。「経済的な要素が関わることになると思うから、すべては不確実だけど、僕たちは視聴者が愛してくれる最高の番組を作り続けるだけ。やるべきことをやって、結果がどうなるかを見守るしかない。それこそがここ数シーズンの僕たちがやってきたこと。この作品のレガシーを本当に誇りに思っている」
『S.W.A.T.』は独立系スタジオであるソニー・ピクチャーズ・テレビジョンが、CBS系列のCBSスタジオと共同で制作している。外部スタジオによる制作であることがこれまでの更新交渉に影響を与えてきたが、今回はどのような話し合いがなされるのだろうか。関係者によると、ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンとCBSの間での更新交渉はまだ始まっていないとのこと。続報が入り次第お届けしていきたい。
『S.W.A.T.』シーズン1~6はU-NEXTにて配信中。シーズン7はスーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて放送されている。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline
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