『S.W.A.T.』シェマー・ムーアのインタビューが到着「僕たちはまだまだ終わらない」

『S.W.A.T.』シーズン7が2025年1月10日(金)よりスーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて独占日本初放送となる。シーズン6、シーズン7をもっての打ち切りが一旦は発表されながらも数日後にファンの強い後押しを受けて新シーズンへ更新されるという復活劇を繰り返してきたこのアクションドラマは、本国アメリカのみならず世界で人気を博している。そんな作品をシリーズ当初から牽引してきたシェマー・ムーア(ダニエル・“ホンドー”・ハレルソン役)のインタビューが到着! 奇跡の復活劇や作品、キャラクターに対する思い、ファンへの感謝、シーズン3の撮影などで訪れた日本に対する印象を語ってくれた。

高所でのアクションも多いけど、実は高所恐怖症

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――シリーズの継続決定、おめでとうございます。継続のニュースを見て、日本でもファンが大喜びしていました。実際に継続決定をお聞きになって、どう感じられましたか?

「ありがとう! 実に素晴らしいことが起こった。天国にいる母は生前いつも“尊厳をもって生きなさい。信じていることに対しては(間違っていても)謝る必要はないのよ”と言っていた。素晴らしいキャストたち、物語、アクション満載の楽しさ。『S.W.A.T.』を制作するのが本当に大好きだから、番組を信じて、シリーズが継続できるように働きかけていたんだ」

「日本、タイ、メキシコなど海外で撮影も行い、世界でも注目されていたが、去年シーズン6が終わった後の金曜日に突然番組がキャンセルされてしまった。その時、僕は番組を続けるべきだと熱心に訴えた。キャンセルするのであれば、打ち切りという形ではなく、きちんとしたエンディングを物語で描くべきだと。その後、決定権を持つ重役たちが週末に議論して、結果シーズン7としてもう13エピソードを制作できることになった」

「そのことが決まってから番組の脚本家、プロデューサー、キャスト、スタッフを集めて僕は言った。“これが本当の最後だったら、堂々と胸を張って、自分たちが成し遂げたことに誇りを持とう”とね。でも、本当にこれで終わりなのだろうか? 必死に働いて素晴らしい番組を作り上げたら、視聴者やファンが番組を観てくれて、彼らも同じ疑問を抱いてくれるかもしれない。この戦いに負けるかもしれないけれど、やってみないことには分からない。だからシーズン7の後もみんなに“戦いに挑んでみよう、勝てるかもしれないから”と伝えた。そしてシーズン8への継続が決まったんだ。これはすべてファンのおかげで、彼らには本当に感謝している。世界中のファンが番組を観てくれたおかげで、視聴率も良かったし動画配信サイトでも再生回数がトップになった」

「『S.W.A.T.』を7年間続けているけれど、ここからまた新たにスタートするような気分だ。永遠に続くものはないけど、『S.W.A.T.』が終わるのは今のタイミングではないと強く思っている。シーズン8に更新されたことは奇跡で、こんなことはハリウッドの世界で滅多にない。今頃天国で母は微笑んでいて、僕のことを誇りに思ってくれているだろう。そして僕は『S.W.A.T.』という番組に誇りを抱いている。もう少し番組は続いていくわけで、シーズン8を届けられるのを楽しみにしている。もしかしたら今後9、10と続いていくかもしれないし、シーズン8が最後かもしれない。どちらにせよ今回は戦いに勝ったわけで、それは本当に特別なことなんだ」

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――『S.W.A.T.』に新たな命が吹き込まれた今、どのようなストーリーを描いていきたいですか?

「僕はただ、この番組が発展していくのを見たいだけなんだ。代表的なストーリーはアクションだ。あのテーマソングを聞きながら、バイクのチェイス、クレイジーなヘリコプターのスタント、迫力ある格闘など、スーパー警察官が悪者を追い詰め、スリルを味わうことができるんだ。それが僕たちの特徴だね。でも、僕たちにアイデンティティを与えているのは、話題性があることかな。僕たちは楽しいし、説教臭くない。僕は今まで『S.W.A.T.』について受けたすべてのインタビューで“政治の話もしないし、宗教の話もしない。まずは楽しんでもらうことを第一に考えている”と伝えているんだ」

「そして、ちょっとした心と人間らしさを取り入れる。これが、僕の相棒だよ。銃乱射事件や警官による自殺、人身売買、BLM問題についてのエピソードもある。話題性のあるテーマを取り入れているが、頭ごなしに批判したりはしない。あれを信じろ、これを信じろとは言わない。『S.W.A.T.』を家族と一緒に見る、それが僕たちの番組なんだ。金曜の夜に見るにしても、週末に家族で集まって一緒に見るとしても、みんなが一つになれるんだ。ファンは“『S.W.A.T.』は家族との時間を与えてくれる。それは素晴らしいことだ”と言ってくれるよ」

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――7年間ホンドーを演じられていますが、あなたにとってホンドーというキャラクターはどのような存在ですか?

「ホンドーはリーダーだ。『S.W.A.T.』では、自分で自身を助けられない人々を救っている。実生活の僕は、自分自身を信じているから戦っている。自分はできると確信を持っている。でも僕が成功したからといってただ喜んでいるだけではなく、それによって誇りを感じていることを知ってもらいたい。そして、ほかのみんなにも同じことができるということを伝えたい」

「ホンドーのキャラクターに共感できることは、彼の強さと、弱いものいじめが嫌いでファイターであるところかな。あとは、信じていることのために戦って、愛する者たちを守るところ。人間らしいから完璧ではなく失敗もする。そして失敗した時は責任を負う。ホンドーの持つ良心や分別的なところは僕が実生活で大切にしていることで、だからこそ彼に強く共感できるんだ。そしてホンドーはものすごくカッコいい。アクションをこなして、ヘリコプターを乗り回し、事件を解決し、悪者と戦う。僕にとって彼を演じることは公園で楽しく遊んでいるようなものだ。小さな男の子が目一杯楽しんでいる感じだね(笑)」

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――ホンドーというキャラクターや番組への今後の期待や希望はありますか?

「答えるのが難しいな。リードし続けたい。ずっとカッコよくあり続けたい。シェマーは高所恐怖症で、ホンドーは違う。だからシェマーは、何話にもわたって高所と向き合ってきたんだ。スタントコーディネーターやスタントチームの助けを借りて、僕はどうにかこうにか頑張っている。僕が頑張るのは、繰り返しになるけど、諦めないからだ。タフガイのしかめっ面の下で、シェマーはちょっとビビッているけど、ホンドーは恐怖に立ち向かってやり遂げるんだ。僕はただ、楽しみ続けたい。これは楽しい番組だ。良いストーリー、良い人間関係のある良い番組だ。そしてまた、僕たちはまだまだ終わらないと思う」

「ホンドーは父親になり、夫でリーダーでもある。シーズン7では多くの喪失を経験し、それが視聴者にも影響を与えたことも知っているよ。ストリートやルカにも別れを告げなければならなかった。ストリートを演じたアレックス・ラッセル、そしてルカを演じたケニー・ジョンソンのことも誇りに思っている。彼らは才能と人生と情熱をこの番組に捧げてくれたからね。ある人は決断を下し、別のことをするために旅立つ。人はそれぞれ違う成長を遂げる。挑戦したいことも違う。でも、僕はここに残るんだ」

「ネタばれはしたくないし、すでにヒントを出したばかりだけど、シーズン7の最終回は最後まで見てほしい。本来なら番組ともお別れをしなければならなくなるところだったけど、(その後の更新により)シーズン8があることを知った上で見ることで、活力と興奮を感じるはずだよ」

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――シーズン6でホンドーに子どもが生まれ、実生活でもお子さんが生まれてますが、ドラマに反映されることはあるのでしょうか?

「たくさんあるよ。今まで演じてきたキャラクターすべてに実生活が反映されていると思う。“人生が芸術を模倣する”って言うからね。『S.W.A.T.』の僕はタフガイのホンドーだ。隊員で大きな銃を携え戦って、ヘリコプターで飛び回る。この架空の部分に関してはスーパーヒーローになって戦えることを楽しんでいる。子どもの頃に裏庭でドロケイをして遊んでいる感じだ。そして大人になった今、超クールなことができて喜んでいる」

「だけど、家族のことになると実生活が反映されてくる。例えば、ホンドーと父親の関係は僕と父親の関係に似ている。あまり親しくなくて、いつも良い関係であったとは言いがたい。それでも家族だから、愛情はあった。そして互いに信頼し、尊敬し合えるように向き合った。あと、ホンドーには妻がいて、僕にはパートナーのジェシリーがいる。そして美しい娘のフランキーがいる。彼女が生まれたのは奇跡のようなことだ。最近歩くようになった。シーズン7の撮影が終わるまで待っていてくれて、その後に歩き出したんだ。今は家中をよちよち歩いているよ。10歩歩いては転んで、また立ち上がっての繰り返しだ」

「役を演じるにあたっては、自分とはまったく違う人物を演じ楽しむ部分もあれば、実際の自分の一部をキャラクターに投入できるところがあってそこが好きだ。だから、今まで演じたすべてのキャラクターの中には少しずつシェマーが入っているし、ホンドーの中には大きくシェマーが入っている。ホンドーがチームと正義のために戦うように、シェマーは番組とそのキャスト、スタッフのために戦っているんだ」

――今後、海外ロケを実施したい国はありますか? 日本でまた撮影したいと思われますか?

「今日は一日中、様々な国の記者から取材を受けていたけど、みんなから自分の国に撮影に来てほしいと言われたよ(笑) ドイツ、スペイン、イタリアとか、日本でもまた撮影をしてみたい。メキシコでは3回撮影したから、日本でももう一度やれたらいいよね。世界を見られるのは楽しいことだ。ほかの国でスーパー・ホンドーになることができて、世界が僕たちを受け入れてくれたのは本当にありがたいこと。前に日本で撮影をした時もみんな親切で温かく受け入れてくれて、現地のチームも撮影に熱心に取り組んでくれた。渋谷のスクランブル交差点で撮影したことはとても印象に残っているよ。ニューヨークのタイムズスクエアに似ているけど、より美しく、でもそこまで賑々しくなく、人々が優しかった」

「『S.W.A.T.』が世界中で愛されていているのは、この上なく素晴らしいこと。番組を作り続けるために僕はどんなことでもする。いつか番組が終了する日が来るだろうけど、それは今日ではない。なぜなら世界中が『S.W.A.T.』を求めているから。そのことには本当に感謝しているよ」

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――日本に来られた時に最も印象に残っていることは?

「建築物が美しくて、町がとても綺麗だったこと。ゴミが落ちていなくて、噛み終えたガムを吐き出すこともできない。みんなとても親切で、食べ物も素晴らしく美味しい。そして安全だ。危険を感じることなく安心して過ごせる。歴史と文化をたくさん感じることもできた。周りの人に日本に行ったことがないのであれば、絶対に行った方がいいと勧めているよ。あと、最初に『S.W.A.T.』で来日した時の取材でも話したけど、僕には神奈川県出身の異母きょうだい、弟が一人、妹が二人いる。黒人と日本人のハーフである彼らと一緒に日本に行って、生まれ育った場所を見てみたい。日本に行った時は、彼らの出身地だと知っていたから特別に感じたよ。そして僕らアメリカ人はみんなウォシュレットが大好きだ(笑)」

――是非また日本に来てください。

「また行きたいよ! 交渉してみるね。『S.W.A.T.』の撮影で行けるかもしれないし、プライベートの旅行になってしまうかもしれないけど(笑)」

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――最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

「いつも応援してくれて本当にありがとう! 僕は日本が大好きだ。日本は実に綺麗な国。僕たち『S.W.A.T.』を受け入れてくれて感謝している。そして『クリミナル・マインド』の時から今の『S.W.A.T.』に至るまでずっと応援し続けてくれてありがとう! 僕がいるのはすべてファンのおかげだ。みんながいるから愛情を受け取って、自信を持つことができ、やる気を出すことができる。みんなが『S.W.A.T.』を大好きでいてくれたおかげで番組は続いている。僕たちもファンのために番組を一生懸命作っていきたい」

「シーズン8に更新できたのは、すべてファンのみんながサポートしてくれたおかげ。ホンドーをはじめ、ディーコン、タン、ルカ、クリス、ストリート、ロッカー、ヒックスを応援し続けてくれて感謝している。『S.W.A.T.』は変化していくかもしれないけど、ファンの愛情のおかげで続いている。そして、それは僕にとって非常に大きな意味を持つことなんだ」

『S.W.A.T.』シーズン7は、2025年1月10日(金)21:00よりスーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて独占日本初放送。

【二ヵ国語版】毎週金曜日 21:00~
【字幕版】2025年4月放送予定

(海外ドラマNAVI)

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