ギブス役マーク・ハーモン、『NCIS』シーズン22に復帰せずにスピンオフに出演する理由とは?

20年以上にわたって放送されている長寿犯罪捜査ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』の前日譚スピンオフ『NCIS: Origins(原題)』に製作総指揮・ナレーターだけでなく、第1話に出演することが明らかになったマーク・ハーモン。なぜ、本家シリーズのシーズン22に復帰するのではなく、前日譚スピンオフに出演するのだろうか?

 

前日譚に出演するマーク・ハーモン

1991年を舞台にした『NCIS: Origins』では、若かりし日のギブスがNCISの前身であるNISのキャンプ・ペンデルトン支局で特別捜査官としてキャリアをスタートさせ、本家にも登場したマイク・フランクス率いる強力なチームの一員として成長していく姿が描かれる。

米Screen Rantは、マークがシーズン22ではなく前日譚ドラマに出演する理由は、本家シリーズよりも新スピンオフの方が彼を必要としているからだと分析している。シーズン19前半でマークが降板した当時は、番組の人気に陰りが出るのではないかと懸念されたが、順調に視聴率を維持してシーズン22へ更新された。その事実を顧みれば、本家シリーズにマーク演じるギブスが絶対不可欠だとは言い難い。

おそらく、そのことをマークも自覚しているのではないだろうか。これまでに『NCIS』シリーズは複数のスピンオフ番組を生み出したが、ここ近年は、『NCIS:ニューオーリンズ』『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』『NCIS:ハワイ』が立て続けに打ち切りとなっている。

しかも、『NCIS: Origins』はロケーションを変えて誕生した過去のスピンオフとは一線を画し、新たな試みとなるキャラクター主導のシリーズだ。しかもマークにしてみれば、自身が19シーズンにわたって演じたキャラクターの若かりし頃が描かれるわけで、全面的に協力して番組をサポートしたいとの思いがあるに違いない。実際、第1話にマーク演じるギブスが再登場するとなれば話題性が一気に高まり、視聴率や人気に貢献することは容易に想像できる。

現時点では、どのような形でマークが第1話に姿を見せるのかは不明だが、そのコンセプトが上手くいけば、他のエピソードにカムバックする可能性も考えられそうだ。今後の進展に期待したい。

『NCIS: Origins』は、米CBSにて10月14日(月)に最初の2話が放送される。『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン1~20はHuluU-NEXTにて配信中。

Photo:(c)2014 CBS Studios Inc. All Rights