キャスト降板によって面白くなくなった海外ドラマ【5選】

お気に入りの番組から大好きなキャラクターがいなくなってしまうのは、ファンとしてはさみしいもの。しかも、その降板により番組の面白さが損なわれてしまったら残念なことこの上ない。キャストの卒業は脚本で決められることもあれば、個人的な理由によることもあるが、たった一人がいなくなるだけで作品の雰囲気が大きく変わってしまうこともある。ここでは、キャストの降板によって大打撃を受けたシリーズをご紹介。(米Screen Rantより)

以下、ドラマのネタバレがありますのでご注意ください。

 

『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』サミラ・ワイリー(プッセイ・ワシントン役)

 

刑務所に収監されている女性たちの姿をブラック・ユーモアたっぷりに描くNetflixシリーズ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』。サミラ・ワイリーが演じたプッセイ・ワシントンは最もインパクトのある人物の一人で、彼女の死は刑務所内にもお茶の間にも衝撃を与えた。

サミラについては、ブルック・ソーソー(キミコ・グレン)との関係や母親との過去、テイスティ(ダニエル・ブルックス)との友情など、さまざまな物語が語られてきた。シーズン4の終盤で看守の誤った取り押さえにより彼女が命を落とすと、刑務所内では暴動が発生。視聴者の間では黒人受刑者の扱いについて議論が起こり、画面の内外に大きな影響を与えた。

「プッセイの死後は、もたらされた影響に重点を置いたが、それは同時に『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』の終わりのはじまりでもあった」

米New York Postのインタビューにて、サミラは『オレンジ〜』からの降板は自身の決断ではなかったと説明。また、クリエイターのジェンジ・コーハンも米The Hollywood Reporterのインタビューでプッセイの退場について言及し、サミラを失いたくないという思いが強く、彼女の役の死が最大級のインパクトを与える、と考えたことを明かしていた。

プッセイの死後は、もたらされた影響に重点を置いたが、それは同時に本シリーズの終わりのはじまりでもあった。その後は新たな登場人物の物語にも多くの時間を費やしたが、サミラ不在による空白が本当の意味で埋められることはなかった。

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『Misfits/ミスフィッツ -俺たちエスパー!』ロバート・シーアン(ネイサン役)

 

2010年に英国アカデミー賞でベスト・ドラマシリーズ賞を受賞した『Misfits/ミスフィッツ -俺たちエスパー!』。本作において、ネイサン役のロバート・シーアン(『アンブレラ・アカデミー』)は主要キャストの一人だったが、シーズン2でマーニー(グウィネス・キーワース)と出会い、息子のネイサン・Jr.が誕生。ラスベガスに旅立ったという設定でシーズン3以降シリーズに戻ってくることはなかった。

その後、彼の退場に続くように、シーズン3の終わりにはサイモン役のイヴァン・リオン(『ゲーム・オブ・スローンズ』)、アリーシャ役のアントニア・トーマス(『グッド・ドクター 名医の条件』)、ケリー役のローレン・ソーチャ(『The Other One(原題)』)と、オリジナルキャストが次々とシリーズを去った。

「ロバートの離脱はシリーズの形を変えただけでなく、ゆっくりと、痛々しい崩壊につながった」

最後に残ったオリジナルキャストはカーティス役のネイサン・スチュアート=ジャレット(『Utopia -ユートピア-』)だが、彼もシーズン4の第4話を最後にシリーズを離れた。ロバートの離脱はシリーズの形を変えただけでなく、ゆっくりと、痛々しい崩壊につながった。それは、見続けることがむずかしくなるほどに。英Digital Spyによると、ロバートの降板は他のプロジェクトを追求するためであり、悩んだ末にシリーズから離れることを決断したのだという。ネイサン不在の『Misfits』は悲しい光景だったが、オリジナルキャストの降板という負の連鎖を断ち切れていれば、シリーズはもう少し続いていたかもしれない。

『シェイムレス 俺たちに恥はない』エミー・ロッサム (フィオナ・ギャラガー役)

 

大都市シカゴの治安が悪いエリアで暮らす、常識外れのギャラガー家を描くシニカルな家族ドラマ『シェイムレス 俺たちに恥はない』で長女フィオナを演じたエミー・ロッサム。彼女はシーズン9で降板するまで本作の精神的支柱だった。ギャラガー家は、父フランク(ウィリアム・H・メイシー)がアルコール依存症であるため、フィオナは一家の大黒柱となって弟妹たちを守る存在として魅力を発揮していたのだ。

フィオナに対して、なかには好意的でない見方もあったが、それはキャラクターに深さと現実性があることの証明。フィオナがシリーズを去ると、イアン役のキャメロン・モナハン(『GOTHAM/ゴッサム』)ら他のキャストも後に続くように離脱していった。(キャメロンはその後復帰している)

「フィオナの卒業はシリーズに新たな風を吹かせたと言える反面、彼女の不在は、『シェイムレス』が自然と終わりに向かっていることを示す指標でもあった」

エミーが『シェイムレス』を降板したのは、他のプロジェクトへ移る準備ができたから。エミーは、米Peacockのミニシリーズ『Angelyne(原題)』のタイトルロールを演じることになり、夫のサム・エスメイル(『MR.ROBOT/ミスター・ロボット』)とともに製作総指揮も務めた。

フィオナの卒業はシリーズに新たな風を吹かせたと言える反面、彼女の不在は、『シェイムレス』が自然と終わりに向かっていることを示す指標でもあったことは確か。最高の、そして最も深掘りされたキャラクターの退場は損失が大きく、完全に立ち直ることはできなかった。

 

『ハーパー★ボーイズ』アンガス・T・ジョーンズ(ジェイク・ハーパー役)

 

女好きの兄チャーリー(チャーリー・シーン)と、一人息子を連れて兄のもとに居候しにきたバツイチの弟アラン(ジョン・クライヤー)、そしてアランの息子ジェイク(アンガス・T・ジョーンズ)という、大人2人(Two)と子ども (a Half Men)の日常を描く人気シットコム『ハーパー★ボーイズ』

本作において、主演チャーリーの降板はシリーズを大きく揺るがしたが、アンガスが演じたジェイクの退場はそれ以上のダメージを与えた。初登場時のアンガスはまだ10歳で、視聴者が画面を通して彼の成長を見守り続けていたことは間違いない。シーズン10で、ジェイクは陸軍として日本に派遣されることになり、父親とチャーリーの後任であるウォルデン・シュミット(アシュトン・カッチャー『ザット ’70s ショー』)を残して卒業した。

「ジェイクが去ったことで、アランとウォルデンがウダウダするだけの展開となり、『Two and a Half Men』が意味をなさなくなった」

シリーズが進むと、成長したジェイクは女性と寝るような展開を描かれがちになったが、そのシーンを撮影していた時アンガスはまだ18歳で、それが降板を決めた理由の一つになったという。Todayによると、2012年3月にロサンゼルスで開催されたPaleyFestにて、アンガスは「とても気まずい」経験だったと語ったという。ジェイクが抜けたことで、番組はアランとウォルデンがウダウダするだけとなった。

『SUITS/スーツ』パトリック・J・アダムス(マイク・ロス役)

 

残念ながら、『SUITS/スーツ』にとってマイク・ロス(パトリック・J・アダムス)の離脱は痛手だった。パトリックは、マイクが刑務所を出所したときにシリーズから卒業することを考えたと明かしている。

マイクの最後はレイチェル(メーガン・マークル)と結婚し、シアトルへ旅立つという物語だったが、レイチェルを演じたメーガンも英国王室のハリー王子との結婚を控えていたため、二人同じタイミングでの降板となった。

「パトリックの降板理由は、撮影が過酷だったことと、8年間も自宅と妻から離れた生活をしていたことだった」
降板理由についてパトリックが語ったのは、撮影がいかに大変だったかということ、そして撮影のために8年間自宅と妻から離れた生活を続けてきたということだった。

レギュラーを降板したパトリックは、ゲスト出演という形でシーズン9に3話ほど登場しているが、マイク不在のシリーズはすでに大ダメージを受けていた。視聴者に愛されたマイクは、紆余曲折を経てレイチェルとのハッピーエンドを迎えたが、『SUITS』にとって彼が代わりなどいない存在だったことは間違いない。

 

(海外ドラマNAVI)

Photo:『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』(C) Netflix. All Rights Reserved. 『Misfits/ミスフィッツ -俺たちエスパー!』(C)2009 Clerkenwell Films 『シェイムレス 俺たちに恥はない』(c) Warner Bros. Entertainment Inc. 『SUITS/スーツ』(c) 2017 Open 4 Business Productions, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.