『デアデビル』リブートは「昔ながらのディズニー詐欺」!?元ショーランナーが痛烈批判

『Marvel デアデビル』のショーランナーを務めたスティーヴン・S・デナイトが、リブート版について“昔ながらのディズニー詐欺”と痛烈に批判していると、米Deadlineなど複数のメディアが伝えている。

作品名を変えることで過去の契約の対象外に?

2015年からNetflixで配信が始まり、3シーズン続いた『Marvel デアデビル』。チャーリー・コックス演じるデアデビル/マット・マードックは世界中で熱狂的なファンを獲得し、しまいには『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と『シー・ハルク:ザ・アトーニー』にも登場と、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)入りまで果たした。そんな人気の高さを受けて、ディズニーはキャスト陣を続投させる形でのリブート版『Daredevil: Born Again(原題)』を製作中だが、『Marvel デアデビル』のショーランナーだったデナイトはこれを“昔ながらのディズニー詐欺”と批判。Netflixシリーズの制作陣が金銭的に受け取るべきものを得ることができなくなるだろうと述べた。

X(旧Twitter)にて、IATSE(国際映画劇場労働組合)の一員であるというトーマスと名乗る男がこのリブート版製作について述べた際、名指しされたデナイト。Netflixが制作したマーベルシリーズすべてに関わったと語るトーマスは、一時間当たり36セントという休暇手当を支払われるという契約が4年働いても見直されることはなかったと話し、最終的にようやく昇給されて満額支給されたと思ったら『Marvel デアデビル』が打ち切りになったと批判。「IATSEの契約期間にDisney+がリブート版として一から復活させるのはマジで詐欺だ。デナイトはそれを知ってるのか」と投稿した。

これにデナイトは以下のように反応。「知ってるよ。シリーズの名前を変えてシーズン1に戻しているが、契約期間をリセットするために作品の名前を少しだけ変えるのは昔ながらのディズニー詐欺。すべての組合や協会がそれを指摘して打破する必要がある」

続けてデナイトは「はっきりさせておくけど、チャーリー・コックスと(ウィルソン・フィスク/キングピン役の)ヴィンセント・ドノフリオが象徴的なキャラクターを再演するのを見ることは楽しみでならない。だけど、“これは完全なリブートだから、元々の制作陣に支払う必要などない”という主張は、控えめに言っても企業の悪ふざけ」と主張している。

もともとNetflixオリジナルシリーズとして制作された『Marvel デアデビル』をはじめとしたマーベルシリーズ6作品(ほかは『Marvel ジェシカ・ジョーンズ』『Marvel ルーク・ケイジ』『Marvel アイアン・フィスト』『Marvel ザ・ディフェンダーズ』『Marvel パニッシャー』)は、2018年から2019年にかけて打ち切りが決定。2022年より配信先をNetflixからDisney+へと変えている。

主演のチャーリーは昨年、リブート版で再び同じ役を演じることについて「これは生まれ変わっている必要があるし、(元の作品からの)変化がなければならない。そうでなければやる意味があるかい? このキャラクターはもう少しだけ成熟した観客を意識した時に、一番うまくいくと思う。僕の直感では、Disney+版の『デアデビル』はダークになるけど、グロテスクにはならないだろう」と話していた。

リブート『Daredevil: Born Again』のシーズン1(全18話)は8ヵ月の撮影期間が予定されていたが、ニューヨーク周辺での撮影3ヵ月目にしてストライキにより中断。すでにシーズン2制作も予定されているという。

『Marvel デアデビル』全3シーズンはDisney+(ディズニープラス)で配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

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