『キャプテン・アメリカ』クリス・エヴァンス、鬼才の批判に賛同

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)でおよそ10年にわたってスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカを演じてきたクリス・エヴァンス。2019年の『アベンジャーズ/エンドゲーム』をもってMCUを去ったものの今もなお降板が惜しまれている彼が、MCU全盛期を最も人気のキャラクターの一人として駆け抜けた当時を振り返った。

スターなのはキャラクターであって俳優ではない

サブカルチャー的要素の強かったアメコミをポップカルチャーへと昇華させ、それぞれの作品の話を連結させて大きな世界観を作り上げるなど、様々な革命を起こしたMCU。コミックでも人気の高いスーパーヒーローたちを実写化するにあたり、豪華キャストが集結。絶大な人気を誇り、これを機に世界的な知名度を獲得した俳優も多い。

2022年に鬼才クエンティン・タランティーノは「ハリウッドのマーベル化現象の一つとして、俳優たちはあのキャラクターを演じることで有名になったけど、だからといって彼らが映画スターというわけではない。キャプテン・アメリカがスターなんだ」などと発言し、マーベルを批判していた。

これに反論するキャストもいたが、キャプテン・アメリカ役のクリス自身はタランティーノと同意見のようだ。GQ誌10月号のインタビューに応じる中で、「それこそがマーベル映画で仕事をすることの美しさだね。絶対にセンターにいないといけないわけではない。たとえ自分が主演の映画だとしてもね。クエンティン・タランティーノが少し前にそう言ってて、僕は“彼の言う通り”って感じだった。キャラクターこそがスター。僕はそこにいるけど、スターの重荷を感じることはないんだ」と自身の意見を述べた。

映画史に残るスーパーヒーローとして記憶されることになったクリス。2011年に公開された『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』でMCUの世界に足を踏み入れることになったが、当初は役を受けることに消極的だったという。

「初めは役を受けることに不安があった。20代後半になって、撮影現場や映画のプロモーションに対して感情面で大きな変化があったのを覚えてる。不安になったり確信が持てなかったりすることが少しずつ増えていき、“これは本当に僕がやるべきことなのか?”と、いつも自問していた」と知られざる当時の心境を明かした。

それでも、10年近くキャプテン・アメリカを演じることになったクリス。マーベル映画に再び出演するという可能性を排除することはしなかったが、当面は実現しないと考えているようだ。

「絶対にないとは言わないよ。ただただ素晴らしい経験だったから。でもとてもかけがえのないものだとも思ってる。本当に誇りに思えることなんだ。現実に起きたことなのか、ときどき信じられなくなるくらいにね。だから利益重視の質が悪い作品だったり、期待に応えられなかったり、元の作品と繋がっていないように感じたりする場合は出演したくない。だからすぐにはないよ」と理由を説明している。

クリスといえば、ポルトガル出身の女優アルバ・バチスタ(『シスター戦士』)と結婚したことが大きな話題を呼んだばかり。人生において演技が占める割合を減らす準備ができていると認めた一方で、アカデミー賞などまだまだ成し遂げていないこともあると話している。クリスの今後からも目が離せない。

クリスがキャプテン・アメリカを演じる『キャプテン・アメリカ』&『アベンジャーズ』シリーズはDisney+(ディズニープラス)にて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

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Photo:『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』© 2014 Marvel