英BBCの大ヒットドラマ『SHERLOCK/シャーロック』がもうすぐ15周年を迎える。それを受けて、クリエイターが同作のベストエピソードを語った。英Radio Timesが伝えている。
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『SHERLOCK/シャーロック』マーク・ゲイティス、復活について本音を明かす
英BBCの大ヒット英国ミステリー『SHERLOCK/シャーロ …
原作の要素をうまく“復元”
ヴィクトリア調を舞台にしたアーサー・コナン・ドイルの人気小説を現代風に大胆に脚色し、世界的なヒットを飛ばした『SHERLOCK』はもともと、本国イギリスで2010年7月25日に放送開始。それからもうすぐ15年が経つことを受けて、共同クリエイターでありシャーロックの兄マイクロフトとして出演もしていたマーク・ゲイティスが同作を振り返った。
Radio Timesとの取材に応じたゲイティスはまず、15周年という区切りは20周年や50周年に比べてやや不自然ではないかと指摘しつつも、およそ100年前に書かれた原作をいかにアップデートしたかについて振り返った。
「私たちは(脚色のことを)復元と呼んでいた。ノベライゼーションと表現されたこともあったが、そんな時は“断じて違う。コナン・ドイルの小説を読んでみろ!”と返していたよ。『SHERLOCK』でワトソンをアフガニスタン帰りの設定にしたことは非常に賢い考えだと多くの人が称賛したが、誰かが言ったんだ。“いや、コナン・ドイルの原作にもそう書いてあったぞ”ってね。そういうことだよ。そうやってできる限り、もう一つのバージョンとも言うべき作品を作ろうとしたんだ」
ゲイティスの言う通り、ワトソンがホームズに初めて会った時にアフガニスタンから帰還した設定だったのは、原作の「緋色の研究」にも描かれている。そのほかにも、ワトソンが当初足を引きずっているのは、原作で当初は肩を負傷したとあるのに、話が進むにつれて肩でなく足の古傷があることになった不合理さをうまく辻褄合わせしたりと、原作の要素をうまくストーリーに落とし込んでいるのだ。
そのように原作へのリスペクトを大事にする中で、特別編の『忌まわしき花嫁』も含めたシリーズ全13話の中で最高のエピソードを口にした。
「ベストエピソードは間違いなく(シーズン2第1話の)『ベルグレービアの醜聞』だね。素晴らしいよ。あれは、小さな物語の一種の爆発版だと思うが、(原作の)すべての重要な要素がきちんと含まれている。例えば、シャーロックはやはり(元ネタの『ボヘミアの醜聞』と同じく)牧師に変装するし、家の中で緊急事態を作り出す。さらにアイリーン・アドラーは彼を出し抜く。そういったことだよ」
シーズン1最終話のクリフハンガーからスタートする「ベルグレービアの醜聞」は、アイリーン・アドラーとジェームズ・モリアーティが繋がっているといった原作にはない要素も多少含みつつ、ゲイティスだけでなくファンからも評価されている。IMDbでも全13話中2番目に高い数値(9.4)を記録する(1位は、シーズン2第3話「ライヘンバッハ・ヒーロー」の9.6)。
『SHERLOCK/シャーロック』シーズン1~4は、Hulu、U-NEXTで配信中。(海外ドラマNAVI)
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参考元:英Radio Times