世界中で愛され、多くの人々の心を魅了してきた大人気ドラマ『ダウントン・アビー』が、今年秋に公開予定の映画第3作『Downton Abbey: The Grand Finale(原題)』(ダウントン・アビー/ザ・グランド・フィナーレ)でついにその長い歴史に幕を下ろす。この壮大な物語の最終章を記念して、劇中で実際に使用された小道具や衣装がオークションに出品されることがわかった。
-
映画版『ダウントン・アビー』最終章、あのカップルの破局が予告編で明らかに
長年のファンに愛され続けてきた『ダウントン・アビー』シリーズ …
豪華絢爛な「お別れ」オークションが開催
ロンドンの老舗オークションハウス、ボナムズによって実施される「フェアウェル(お別れ)」オークション。8月18日から約1ヶ月間にわたって行われる予定で、展示会も同時に開催されるそうだ。
2010年にイギリスで放送が始まった『ダウントン・アビー』。グランサム伯爵を家長とするクローリー家の人々の人生を、1912年のタイタニック号沈没直後から1925年まで、全6シーズン・52エピソードにわたって描き出した。
テレビシリーズが終了した後もその人気は衰えることなく、2019年には初の長編映画が公開され、さらに2作目が続いた。そして今回、初回放送から15年の時を経て、最終章となる3本目の映画『Downton Abbey: The Grand Finale(原題)』公開される。まさにこのタイミングでのオークションは、シリーズの「最後」を飾るにふさわしい、ファン感涙のイベントと言えるだろう。
出品アイテムを一部紹介
今回のオークションには、劇中で使用されたドレスから撮影時のカチンコまで、120点にも及ぶ商品が出品される。ファン垂涎のラインナップの中でも特に注目すべきは、グランサム家の愛車、1925年製のサンビームである。オークションの注釈には、「多くの人々がロールスロイスよりも優れていると考えていた20/60型で、ドラマではシーズン2から登場し、その後シーズンと映画3作品でも使用された」と記されており、推定落札価格は2万5,000ポンドから3万5,000ポンドとなっている。
さらに、ドラマでも印象的に使われた、「ベルウォール(使用人たちを呼ぶ際に使うもの)」も高額アイテムの一つとして競売にかけられる。こちらの落札予想価格は、最大で7,000ポンドと見積もられている。
ボナムズのチャーリー・トーマスは、今回のオークションと展示会の発表に際し、「『ダウントン・アビー』は20世紀初頭の貴族社会を極めて綿密にリサーチした物語である。衣装や小道具には、あの世界をスクリーン上にリアルに蘇らせ、全世界で何百万人もの人々に愛される理由となった、見事な細部へのこだわりが込められている」と語っている。
無料展示会も開催!ロンドンで『ダウントン・アビー』の世界に浸ろう
今回のオークションを記念し、ボナムズはロンドン中心部のニューボンド・ストリートにある本社で、無料の特別展示会を開催することも発表した。オークションに出品されるアイテムの一部が展示され、誰でも自由に『ダウントン・アビー』の世界観を間近で楽しむことができる。
『ダウントン・アビー』全6シーズンはU-NEXT、Prime Videoなどで配信中。映画第一弾『ダウントン・アビー』、第二弾『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』はAmazon Prime Videoでレンタル配信中。(海外ドラマNAVI)