“ミステリーの女王”と呼ばれ、その作品の売上は聖書、シェイクスピア作品に次ぐと言われるアガサ・クリスティー。作品は舞台やドラマ、映画、アニメ、ラジオドラマなどになってきたが、クリスティーの生前に作られたその多くは本人に気に入られていなかったという。 『オリエント急行殺人事件』にあった「許せない過ち」 1920年に出版された「スタイルズ荘の怪事件」により、30歳にして作家デビューを果たしたクリスティー。彼女の作品が最初に映像化されたのはその8年後の1928年で、短編集「謎のクィン氏」に収録された一編、「クィ …