“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーによる人気シリーズの一つ、「トミーとタペンス」が現代を舞台に新たにドラマ化されることは、以前当サイトでもお伝えした通り。そのキャスト情報が届いた。米Varietyが報じている。
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アガサ・クリスティー原作「トミーとタペンス」シリーズが現代風にドラマ化
“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの人気シリーズの一つ …
『グッド・ドクター』『ザ・クラウン』スターも参加
幼なじみで、のちに夫婦となり、一緒に様々な犯罪捜査や諜報活動に乗り出すカップル、トミーとタペンスを主人公にしたクリスティー作品は、1922年の「秘密機関」から1973年の「運命の裏木戸」まで、4冊の長編小説と1冊の短編小説の計5冊が存在する。好奇心が強く行動的なタペンスが様々な謎に鼻を突っ込み、慎重派なトミーが危なっかしいタペンスをフォローするというコンビネーションで、クリスティーが生んだエルキュール・ポワロ、ミス・マープルに次いで知られる存在だ。1941年発表の「NかMか」では第二次世界大戦開戦後の1940年を舞台に、トミーとタペンスがナチスのスパイの正体を突き止めることになったりと、当時の世界情勢を反映したストーリーもあった。過去には、1980年代の英ITV『おしどり探偵』や2015年の英BBC『アガサ・クリスティー トミーとタペンス -2人で探偵を-』としてドラマ化されている。
BBCとITVの動画配信サービス、BritBoxによる今回のドラマ化『Tommy & Tuppence (原題)』(全6話)で、トミーとタペンスを演じる顔ぶれが決定。『バカニアーズ』でリチャード・メイブル卿を演じるジョシュ・ディラン、『グッド・ドクター 名医の条件』のクレア・ブラウン医師役で知られるアントニア・トーマスが、この主役コンビに起用された。さらに、映画『ハリー・ポッター』シリーズのドローレス・アンブリッジ役や『ザ・クラウン』シーズン5&6のエリザベス2世役でおなじみのイメルダ・スタウントンがトミーの叔母エイダを演じる。
公式あらすじは次の通り。「トミーとタペンスは、時代を超えた探偵コンビ。二人は恋に落ち、冷めた後、再び恋に落ちる。その間に、スリル満点で楽しい謎をいくつも解き明かしていく」
3人のキャラクター説明も。タペンスは「決してノーを受け入れない、女優であり自然の力のように強烈な存在」で、トミーは「几帳面で魅力的な推理作家。嵐のような幼なじみのタペンスと再び交流するようになったことで、失っていた情熱を取り戻す」という。そしてトミーの叔母エイダは、「辛口の引退した私立探偵で、決して自分を軽視することのない甥のトミーを可愛がっている。彼女に対してそんなことをするのは愚か者だけだ」と紹介されている。
主役コンビに比べて印象の薄いトミーの叔母エイダだが、1968年発表の「トミーとタペンス」シリーズ3冊目の長編小説「親指のうずき」に登場している。エイダは自分のいる老人ホームでひそかに不審な出来事が起きていることに気づき、のちに自然死した彼女の遺品を引き取りに行ったトミーとタペンスは、エイダが隠していた事件の手がかりとなるメモを発見する。原作でトミーとタペンスの捜査を間接的に助けていたキャラクターだが、今回のドラマ版では原作よりも大きな役割を与えられるようだ。
スタッフとしては、クリスティーの大きなファンだというフィービー・エクレール=パウエル(『The Road Trip(原題)』)が脚色を担当。全6話の監督を担うのは、第1話から第4話までがファーガス・オブライエン(『ハッピー・バレー』)、ラスト2話がエリー・ヘイドン(『ドリームランド 渚の四姉妹』)だ。クリスティーの曾孫であるジェームズ・プリチャード(『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』)が製作総指揮に名を連ねる。(海外ドラマNAVI)
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参考元:米Variety、英Radio Times