“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの人気シリーズの一つ、「トミーとタペンス」が現代を舞台に新たにドラマ化されるという。米Deadlineなど複数のメディアが伝えた。
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“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーが生んだ素人探偵、ト …
20世紀前半のストーリーが21世紀にお引越し
幼なじみで、のちに夫婦となり、一緒に様々な犯罪捜査や諜報活動に乗り出すカップル、トミーとタペンスを主人公にしたクリスティー作品は、1922年の「秘密機関」から1973年の「運命の裏木戸」まで、4冊の長編小説と1冊の短編小説の計5冊存在する。好奇心が強く行動的なタペンスが様々な謎に鼻を突っ込み、慎重派なトミーが危なっかしいタペンスをフォローするというコンビネーションで、クリスティーが生んだエルキュール・ポワロ、ミス・マープルに次いで知られる存在だ。1941年発表の「NかMか」では第二次世界大戦開戦後の1940年を舞台に、トミーとタペンスがナチスのスパイの正体を突き止めることになったりと、当時の世界情勢を反映したストーリーもあった。
過去には、1980年代の英ITV『おしどり探偵』や2015年の英BBC『アガサ・クリスティー トミーとタペンス -2人で探偵を-』としてドラマ化されている。後者の時代設定は原作よりも少し後の1950年代になり、ナチスの代わりに冷戦時代のソ連が話に登場していた。
BBCとITVの動画配信サービス、BritBoxが、トミーとタペンスが主役の『Tommy & Tuppence (原題)』(全6話)を発注。フィービー・エクレール=パウエル(『The Road Trip(原題)』)が脚色を担い、クリスティーの曾孫であるジェームズ・プリチャード(『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』)が製作総指揮に名を連ねる。
クリスティーの大ファンだというエクレール=パウエルは、今回の仕事を「夢が叶った」と表現。「クリスティーが生んだこの探偵コンビはウィットに富み、聡明で、やる気に満ちあふれています。一方で、自分たちは犯罪捜査のパートナー以上の関係になるべきでは?と自問しているんです。トミーとタペンスの物語を21世紀に時代を移して綴ることができるなんて本当に光栄です」と語っている。プロデューサーの一人は、「フィービーの脚本は、楽しいロマンスとスリリングな殺人が盛り込まれたスクリューボールコメディで、現代的なひねりも加わっています」と作品に自信を見せる。
ロンドン北部のハムステッドを舞台とする本作の撮影は、今年の後半に行われる予定。キャスティングは今のところ明らかになっていないが、続報があり次第お伝えしたい。(海外ドラマNAVI)
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