打ち切り決定前に用意された『S.W.A.T.』フィナーレの内容とは?

本国アメリカで放送中のシーズン8をもって打ち切られることが決定した犯罪アクションドラマ『S.W.A.T.』。打ち切り決定前に用意されていたというシリーズフィナーレについて、キャストやスタッフが語った。米TV Lineが伝えている。

もっと見たくなるような「最高の形」

シェマー・ムーア主演の『S.W.A.T.』は過去に2度あった番組終了の危機を乗り越え、米CBSでは22シーズン目に突入の『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』に次いで2番目に長く続くドラマシリーズとなっていた。だがこの度シーズン8で打ち切られることが発表され、今回ばかりは決定が覆ることなく、ついに終わりを迎えるようだ。

こうしてシリーズのエンディングになることになったシーズン8のフィナーレは米CBSで5月に放送されるが、どんな内容なのだろうか? 打ち切りが発表される少し前にゾーイ・パウエル役のアンナ・エンガー・リッチは、「(シーズン8最終話を見た人は)この作品が終わってほしくないって気持ちになると思う。何が起こるのか見続けたいってね。たくさんの道筋が用意されているし、語るべきストーリーもパーソナルな物事もいくつもある。“もっともっと”って気持ちが残ると思う」と話していた。

シーズン8からデヴィン・ギャンブル役で参加していたアニー・イロンゼも、アンナと同じようにもっと見たくなる終わり方になっていると示唆。「間違いなく私たちはすべてを明かさない。視聴者を惹きつけて、もっと知りたくなるように仕掛けるわ」と期待を煽っていた。

ショーランナーのアンドリュー・デットマンは、打ち切り発表後の今月8日(土)にTV Lineの取材に応じた。「過去数年の経験を踏まえ、シリーズ最終回となる可能性を考慮してシーズン最終回を用意した。(更新・打ち切りの)どちらに転んでも最高の形で締めくくるために、彼らの物語が終わるような形にはしていない」と語っており、クリフハンガーとまではいかなくとも開けた終わりが用意されていることは間違いなさそうだ。

2023年5月にシーズン6をもっての打ち切りが発表された『S.W.A.T.』。しかしそれから72時間後も経たないうちにファンの熱い後押しを受けてCBSは決定を覆し、シーズン7へと更新。シーズン7はファイナルシーズンとして制作される予定だったが、2024年4月に再び方針転換が行われ、シーズン8も制作されることが決まっていた

主演と製作総指揮を兼任するシェマーは、3度目の奇跡に期待している様子。先日Instagramに動画を投稿し「信じてくれ、俺たち『S.W.A.T.』ファミリーは、まだ悪党を追いかけるのをやめちゃいない。ヘリやバイク、車での追走シーンや爆破シーン…まだまだやり足りないんだ」と呼びかけ、Netflixをはじめとするプラットフォームに向けて、番組の救済を訴えていた

今シーズンの『S.W.A.T.』の総視聴者数はシーズン7から20%ダウン。CBSが今季放送したドラマ14作品の中で最下位となっていた。『S.W.A.T.』打ち切りについて「非常に残念なニュース」とコメントしたデットマン。「何よりも、この素晴らしいキャストやスタッフと一緒に仕事ができたことが、計り知れない喜びだった。彼らは本当に卓越したチームで、8シーズンにわたって数多の困難を乗り越えながら、献身的に作品を作り上げてきた。彼らにはいくら感謝してもしきれない。『S.W.A.T.』ファミリーの一員でいられたことを誇りに思う」と、作品との別れを惜しんでいる。

『S.W.A.T.』シーズン1~6はU-NEXTで配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米TV Line