
イスラエルの潜入捜査官を描く大ヒットアクションスリラーシリーズ『ファウダ -報復の連鎖-』シーズン5の制作が開始されることがわかった。Varietyが報じている。
脚本の書き直しを余儀なくされた
『ファウダ』シーズン5が、今年4月下旬から撮影を開始する。同シリーズは、元イスラエル国防軍の特殊部隊兵士で、主人公ドロン役と共同クリエイターを務めるリオル・ラズ(『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』)の実体験に基づき、イスラエルのエリート潜入捜査官がテロリストを追うストーリーが展開される。複雑なイスラエル・パレスチナ紛争を描くとともに、現代の中東を描くことを目的としている。
2023年10月のハマスのイスラエル攻撃をきっかけに始まったイスラエルとパレスチナの争いの影響などで、シーズン5の制作には遅れが出ていた。さらに、戦線に参加した同番組のクルーメンバーであるMatan Meirがガザで死亡し、キャストの一人イダン・アメディも爆発で重傷を負ったことなどから、脚本の書き直しを余儀なくされたという。
シーズン5は、イスラエル国内だけでなく、チームがプライベートなミッションに挑む海外でも展開されるようだ。キャストやストーリーの詳細は伏せられている。リリースは、2026年初頭にイスラエルのYes TVで初放送され、その後、過去4シーズンをストリーミング配信しているNetflixで全世界に配信される予定。
リオルと共にクリエイターを務めるのは、ジャーナリストのアヴィ・イサハロフ(『ヒット&ラン -追跡-』)。新シーズンには、脚本家のオムリ・シェンハー(『テヘラン』)や、シーズン4の監督を務めたオムリ・ギヴォン(『ホステージ』)など、近年イスラエルで野心的な番組を手がけてきた一流の才能が集結する。
『ファウダ』は、その本格的な演技と骨太で信頼できるストーリー展開で広く称賛され、イスラエル・アカデミーTV賞で最優秀シリーズ賞、脚本賞、監督賞、俳優賞を受賞した。
『ファウダ -報復の連鎖-』シーズン1〜4は、Netflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:©Courtesy of Netflix