『SATC』キャスト、アレを露出するのが怖かった!?

人気ドラマ『SEX AND THE CITY』発のポッドキャスト番組『Are You a Charlotte?(原題)』の中で、ホストを務めるシャーロット役のクリスティン・デイヴィスが、露出するのが怖かったものについて明かした。米Entertainment Weeklyが伝えている。

業界から追放される?

本国アメリカで1998年から6シーズン続いた『SEX AND THE CITY』と、2021年に始まったその続編『AND JUST LIKE THAT.../セックス・アンド・ザ・シティ新章』でシャーロットを演じるクリスティンによるポッドキャスト番組の最新回では、ゲストに臨床心理学者のヒラリー・ゴールドシャー博士を迎えて女性に対する認識の変化をテーマに、本作が女性のイメージにどのような影響を与えてきたかを語り合った。

クリスティンは「今の人たちの自己表現の仕方を見てみて。レッドカーペットでみんなシアーなドレスを着ていて、乳首が見えちゃうこともある。それが完全に普通なのよね」とコメント。続けて「一昔前だったら絶対にありえなかった。私たちは作中で乳首を出すことを恐れていたの。“私たちに乳首を見せろって言うなんて嘘でしょ”って感じだった。すごく心配だったの。業界から追放されるんじゃないか、締め出されるんじゃないかって。今考えると、それってちょっとバカげてるんだけどね」と、乳首を出すことに抵抗があったと明かした。

『SATC』出演当時に参加したエミー賞授賞式で着るドレスを決めるのも難しい決断だったと振り返るクリスティン。番組を応援したいという気持ちはあったものの、レッドカーペットでシャーロットではなくクリスティンとして見られた時に人々がどう反応するのかが不安で、共演者仲間と話し合い、自分の見せ方について考えたという。

「ものすごいプレッシャーだった」と語るクリスティンは、2004年に本作の演技でエミー賞のコメディシリーズ部門助演女優賞にノミネート。その授賞式で着るドレスを決めるために最初は自分でデザイナーのもとを訪れたが、あまりに多くの異なる意見が飛び交い圧倒されてしまい、最終的にスタイリストをつけることに。

「すごく肌を露出する、セクシーなカットアウトのドレスがあったの。でもそれはまったく私らしくないデザインだった。正直、あまり乗り気じゃなかったんだけど、デザイナーがどうしても着てほしいって言うし、マネージャーも“番組で堅物なキャラを演じているから、世間は君をセクシーだと思っていない。だからこのドレスを着るべき”って感じだったの。それで私は“本気? 私まだ『SEX AND THE CITY』に出てるんだけど”って思ったわ」

その後も肌見せドレスを着るべきと言われたり、かと思えばシャーロットのイメージに合いそうなクラシックなプリンセスドレスを勧められたりした結果、最終的に中間くらいのものにしたそう。当日クリスティンが着たのは、上半身がレーシーなビスチェ風になっているものの乳首部分はしっかりカバーされており、下半身はベロア風の高級感ある布地で上品にまとめたドレスだった。

SEX AND THE CITY

クリスティンたちがどこまで表現すべきかについて真剣に検討してくれたからこそ、現代の女性たちは自由に表現できるようになったのかもしれない。

『SEX AND THE CITY』全6シーズン、『AND JUST LIKE THAT.../セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン1~2はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly