『ビバヒル』ニコラス・プライアーが89歳で死去

1990年代に大ヒットした青春ドラマ『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』(以下『ビバヒル』)のブレンダ・ウォルシュ役で知られるシャナン・ドハティが53歳で逝去したことは記憶に新しいが、別のキャストの訃報も届いた。米Hollywood Reporterなど複数のメディアが報じている。

トム・クルーズやロバート・ダウニー・Jrの父親役も

この度亡くなったことが分かったのは、『ビバヒル』シーズン4~7の計26話に出演したニコラス・プライアー。スティーブの恋人だったクレアの父親で大学総長のミルトン・アーノルドを演じていた。

家族によれば、ガンを患っていたニコラスは今月7日(月)、ノースカロライナ州にある自宅で、妻で女優のクリスティーン・ベルフォード(『クリスティーン』)をはじめとした家族の見守る中、息を引き取ったという。89歳だった。

1935年生まれで、イェール大学卒業後に舞台やテレビで俳優として活動し始めたニコラス。ソープオペラで活躍したほか、『大草原の小さな家』『ダラス』『ダイナスティー』『ナイトライダー』『ザ・ホワイトハウス』『ジェシカおばさんの事件簿』『NYPD BLUE ~ニューヨーク市警15分署』『コンスタンティン』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』といった人気ドラマにゲストとして出演。映画界でも保護者役が多く、1983年の『卒業白書』でトム・クルーズ演じる主人公ジョエルの父親、1987年の『レス・ザン・ゼロ』ではロバート・ダウニー・Jr演じる破滅的なキャラクター、ジュリアンの父親に扮していた。

ニコラスとソープドラマ『Port Charles(原題)』で父子を演じたジョン・リンドストロームが、Instagramに追悼メッセージを投稿。ニコラスを「俳優にとってお手本になる存在で、かけがえのない友人。メンターだった」と描写し、「一緒に過ごしていてとても楽しい人だった。彼のことが恋しくてたまらない」と、その死を惜しんでいる。

多くのドラマファンに愛される『ビバヒル』からは近年、たびたび訃報が届いている。2019年3月にディラン役で知られるルーク・ペリーが脳卒中により急死したほか、今年7月にはブレンダ役のシャナンが長年のガンとの闘いの末に死去。そのほかにも、2019年3月にはスティーブの父親ラッシュ・サンダース役のジェド・アラン、2022年8月にはピーチピット店長ナット役のジョー・E・タタが、永遠の眠りについている。

(海外ドラマNAVI)

参考元:米Hollywood Reporter米Deadline