『ビバヒル』ピーチピット店長ナット役ジョー・E・タタ、85歳で死去

『ビバリーヒルズ高校/青春白書』のピーチピット店長ナット役で知られるジョー・E・タタが85歳で亡くなったことが明らかとなった。米Deadlineが報じている。

ジョー・E・タタの訃報は、825日(木)に『ビバヒル』でスティーブを演じていたアイアン・ジーリングによって伝えられた。

「ここ数カ月のうちに、『ビバヒル』に最も携わった脚本家でプロデューサーのひとりであるジェシカ・クレイン、そしてティーズリー夫人役のデニース・ダウスを失い、今ジョー・E・タタがこの世を去ったと言わなければならずとても悲しい思いです」とアイアンはInstagramでシェア。

「『ビバヒル』で一緒に働く何年か前に、ジェームズ・ガーナー主演の『ロックフォードの事件メモ』で彼を見たのを覚えています。オリジナルの『バットマン』シリーズでも陰で活躍するヴィランのひとりでした」と憧れを抱いていたことを明かし、「一緒に働くことができて本当に幸せだった人のひとり。博識でありながらこの上なく寛大で、親切でした」と人柄を振り返っている。

「彼が語り継いでくれた過ぎ去った日々の物語や、エンターテイメント業界での素晴らしい経験の数々は私たちを魅了し続けることでしょう。彼は多くのシーンで脇役だったかもしれないけれど、僕たちにいかに『ビバヒル』という贈り物に感謝するかを率先して教えてくれました。

今日笑顔にはなれないけれど、懐かしい思い出に浸ることで彼の姿は心へと移り、永遠に残り続けるでしょう。彼のご遺族やご友人、彼を慕い愛したすべての方にお悔やみを申し上げます。ジョーイ、安らかにお眠りください」と哀悼の意を表した。

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2018年、アルツハイマー病を患ったと伝えられたジョー。娘ケリーが支援を呼びかけるアカウントを創設するなど面倒を見ていた。

1936年生まれのジョーは60年代からキャリアをスタート。アダム・ウェストとバート・ウォード主演のシリーズ『バットマン』に出演後、70年代や80年代にかけては『マニックス特捜網』などの警察ドラマをはじめ、数々のシリーズに出演。

しかし、彼の名を世界的なものにしたのは、やはり『ビバリーヒルズ高校/青春白書』。全10シーズンに渡って出演し、作品に欠かせない存在になった。2008年にはスピンオフシリーズ『新ビバリーヒルズ青春白書』にも同役でカムバック。

最後の出演作は、『ビバヒル』でケリーを演じたジェニー・ガースが主演を務める2014年の『Mystery Girls(原題)』だった。ジェニーはこの訃報を受けてInstagramに追悼の写真を投稿。

「とても悲しい気持ちですが、あの笑顔と愛すべきいたずらっぽい笑いを忘れることはありません。天国のピーチピットで同窓会が開かれているような気がして、いつか愛する友人に囲まれた私のための席も用意されると思うと、落ち着くことができます。ジョーイを愛したすべての人にハグを送ります。誰かを失うということはとてもつらいね」と言葉を送った。

ジョー・E・タタのご冥福を心よりお祈り申し上げます。(海外ドラマNAVI

Photo:アイアン・ジーリングの公式Instagramより(@ianziering)