『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン3待ちの間に観ておくべき映画3選

『ゲーム・オブ・スローンズ』の約200年前を舞台にしたスピンオフドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2の最終話が配信されたが、シーズン3のデビューを待つ間に観ておくべき映画を米The Wrapが選出しているので、そのうち3作品を紹介したい。

 

シーズン3の配信は2年後?

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』でショーランナーを務めるライアン・コンダルは、すでにシーズン3の脚本が執筆中で今秋に撮影準備を開始し、2025年初頭にクランクインを目指していると明かしていた。ということは早くて2025年内、遅くとも2026年前半にはシーズン3が配信開始となりそうだが、それまで待てないというファンは、以下で紹介する映画3作をチェックして損はないだろう。

 

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン3の前に見たい映画

『ゴッドファーザー』(1972年)

ゴッド・ファーザー (字幕版)

『ゴッドファーザー』は、イタリア系のマフィアであるコルレオーネ一族の興亡を描いた壮大な映画。3部作となる映画シリーズでは、マフィアの掟や家族の絆、アメリカンドリームの光や影といったテーマを複雑に絡めながら、人間ドラマが深く掘り下げられている。

ターガリエン家の栄枯盛衰が描かれる『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の中核は一族が織りなす人間ドラマであり、家族の毒された性質を的確に捉えた『ゴッドファーザー』との共通点は明白だ。エイモンド・ターガリエン役を演じるユアン・ミッチェルは、エイモンドと兄エイゴンの関係は、『ゴッドファーザー』の主人公マイケル・コルレオーネと出来損ないの兄フレドを彷彿とさせると、こう語っていた。

「いつも僕はエイゴンとエイモンドを、それぞれフレド・コルレオーネとマイケル・コルレオーネに例えています。フレドはマイケルを支えるべきだったし、エイゴンとエイモンドもそうするべきだったのに、エイゴンはエイモンドの背後で、甥たちの助けを借りて兄に対する陰謀を企てました。エイモンドは敵に対して憎しみを抱いているけど、自分の兄弟が背後で裏切った場合、その憎しみは自分を守って支えてくれるはずの人だからこそ、さらに深いものになるでしょう」

『ゴッドファーザー』を観賞したら、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』が同作から受けた影響を存分に感じられるのではないだろうか。

『ゴッドファーザー』はU-NEXT、Netflix、Huluなどで配信中。

 

『グリーン・ナイト』(2021年)

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『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』は、現実的なメッセージとファンタジー的な要素が巧みにブレンドされており、同様のトーンを望むなら、『グリーン・ナイト』は外せない。

『グリーン・ナイト』は、アーサー王の甥だが正式な騎士になれずにいるサー・ガウェイン(デヴ・パテル『ニュースルーム』)が、クリスマスの宴に現れた緑の騎士と結んだ奇妙な約束を果たすため、一年間の旅に出るファンタジー映画。

完璧な英雄ではないガウェインの人間的な成長が軸となり、よく知られるアーサー王伝説を基に騎士道精神や英雄譚をテーマにしながらも、現代的な解釈を加えた深みのある物語が訴えかけ、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のファンに刺さる要素が多い作品となっている。

『グリーン・ナイト』はU-NEXTで配信中。

 

『ヒックとドラゴン』(2010年)

ヒックとドラゴン (吹替版)

ウェスタロスで展開される物語に少し疲れたけれど、それでもドラゴンが存在するファンタジーの世界に浸かりたいというファンにとって、2010 年公開の『ヒックとドラゴン』は要チェックだ。

本作は、ドラゴン退治の名門バイキング一族の息子である少年ヒックと、ドラゴンのトゥースレスの友情を描いた感動的なファンタジーアニメ映画。“人間とドラゴンが結ぶ絆”は、まさに『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』と共通する大きなテーマで、数種類登場するドラゴンの魅力やヒックとトゥースレスが乗り出す大冒険も見逃せない。

本作はシリーズ化され、続編映画『ヒックとドラゴン2』と第3作『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』、アニメシリーズ『ヒックとドラゴン 受け継ぐ者たち』が誕生している。

『ヒックとドラゴン』はU-NEXTで配信中。

 

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン1~2はU-NEXTにて独占配信中。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2© 2024 Home Box Office, Inc. All rights reserved.