6月下旬に配信開始となったAmazon Prime Videoの歴史ロマンスドラマ『マイ・レディ・ジェーン』が、リリースから7週間経ったこの度、1シーズンで打ち切られることが分かった。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。
評価は悪くないものの視聴成績が奮わず…
原作は、シンシア・ハンド、ブロディ・アシュトン、ジョディ・メドウズの歴史的ヤングアダルト小説。16世紀半ばにイングランド史上初の女王として即位したものの、在位わずか9日間で廃位され、大逆罪で斬首刑に処されたレディー・ジェーン・グレイを主人公にした歴史ドラマ。彼女が廃位されていなければ、処刑されていなければ…という想定で描かれた歴史改変もので、そこに人間以外のものに姿を変えるものたちも存在する世界というファンタジー要素が加わっている。
キャストは、エミリー・ベイダー（『パラノーマル・アクティビティ7』）、エドワード・ブルーメル（『Killing Eve／キリング・イヴ』）、アンナ・チャンセラー（『ザ・ウォッチ』）、ケイト・オフリン（『ミステリー in パラダイス』）、ドミニク・クーパー（『プリーチャー』）など。
史実がモチーフになっているが、現代のポップソングを頻繁に使ったりと、メアリー・ステュアートを主人公にした『REIGN／クイーン・メアリー』のように見やすい歴史ドラマとなっており、『ブリジャートン家』や『THE GREAT ～エカチェリーナの時々真実の物語～』ファンにも響く作品かと思われたが、新シーズン制作にこぎ着けるほどの支持を得ることはできなかったようだ。Rotten Tomatoesでの成績が91％だったり、米TV Lineの「見ていないならもったいない本年度ドラマ」の一本に選ばれたりと評価は悪くなかったものの、ニールセンが発表する動画配信サービス作品ランキングのトップ10に入ることはできなかった。
シーズン1をもって一応ハッピーエンドと言えなくもないフィナーレではあったものの、一部の問題が片付いていないこともあってナレーターは「物語はまだ終わらない」と語り、シーズン2に向けてまだいくつもの秘密もあると予告していただけに、1シーズンで打ち切りになったのは残念だ。（海外ドラマNAVI）
