『Skins -スキンズ』や『ニュースルーム』といったTVシリーズから、『スラムドッグ$ミリオネア、『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』のようなアカデミー賞受賞・ノミネート作品にいたるまで、TV・映画の第一線で活躍しているデヴ・パテルが、「本当のインド人から役を取っている」という自身への批判に口を開いた。米Indiawestが伝えた。
デヴはグジャラート系ヒンドゥー教のルーツを持つナイロビ出身のインド系の両親を持ち、彼自身は英国で生まれ育った。そんなバックグランド故に、映画業界では人種差別的な発言を受けることも少なくないという。このほど米San Francisco Chronicleのインタビューに応えたデヴは、向けられる心ない言葉について「時々、"なぜ本物のインド人に役を与えないんだ"と主張する人々から猛烈に非難される。そもそも、それってどういう意味なんだろう? 僕が祖父母と会話できる唯一の言語はグジャラート語。それだけでは"本物のインド人"には足りていない?」と本音を吐露。
続けて、インド系としての差別や偏見を受けることもあるとした上で、自分をイギリス人とするならばそれらの人種差別を免除してくれるのか、と主張。文化の中の辛い部分だけ共有されることを認められているような現状に不満を訴えた。
さらに、「本当のところを言うと、僕は出演を決めた映画の中で自分自身や自分の歴史についてより深く理解しようとしているんだ。僕にとって何度もインドに行けることは何よりも素晴らしいことなんだよ」と語った。
デヴ・パテル今後の出演作は...
今後、デヴはインド・ムンバイで起きたテロ事件を描く映画『Hotel Mumbai(原題)』の公開を控えている。この映画では、『世界にひとつのプレイブック』や『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』に出演したベテランインド人俳優アヌパム・カーと共演している。日本公開は未定。また、アン・ハサウェイ(『オーシャンズ8』)やティナ・フェイ(『30 ROCK/サーティー・ロック』)ら豪華共演者が集うAmazonの新作シリーズ『Modern Love(原題)』への出演も決まっている。(海外ドラマNAVI)
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デヴ・パテル
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