ギブス役マーク・ハーモン、『NCIS』前日譚への出演は?

大ヒットドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』でおよそ20年にわたってチームリーダーを務めたリロイ・ジェスロ・ギブスを演じ、そのギブスの若かりし頃を描く前日譚『NCIS: Origins(原題)』で製作総指揮を務めるマーク・ハーモン。彼がこの新たなスピンオフに何かしらの形で出演するのかについて言及した。米Deadlineが伝えている。

本家参加当初も回想、CBSに感謝

開始当初よりレギュラーを務めてきた『NCIS』から米CBSで2021年に放送されたシーズン19途中で離れたものの、今度は別の形でこの世界に戻ってくることになったマーク。10月14日(月)にお披露目予定の新たなスピンオフでは、ナレーターに加えて製作総指揮を務める。

先日、テレビ批評家協会(TCA)のイベントに登壇したマークは、「作品に関わることができて、ただただ嬉しい」とコメント。「何か大きな動きをするためにそこにいるわけではないから、実際には距離を置いているところもある。僕はサポートするためだけにいるんだ。どうやったら力になれる? もし僕の助けを必要としてくれていたら最高だね。必要としていなかったとしても、それはそれでOK。今のところ、みんな順調にやっているよ。僕自身は一歩下がって、キャストたちに仕事をしてもらうだけだ」と話し、俳優として出演するのではなく製作総指揮として裏方に徹する姿勢を示した。

このスピンオフでは、マークとともに、このスピンオフをそもそも思いついた息子のショーン・ハーモンも製作総指揮に参加している。本家で若かりし頃のギブスを演じていたショーンに代わって、『NCIS: Origins』ではオースティン・ストウェル(『イルカと少年』)が若き日のギブスを演じる。

マークは、「皆さんの目の前にいるこのグループを見つけるために、我々は長い時間をかけて準備をした」と選び抜いたキャスト陣について説明。一緒に過ごした時間はまだ1週間と短いものの、すでにキャストのことが大好きだと話しており、日々の現場を非常に楽しんでいるようだ。

本家に製作総指揮として今も関わり続けるマークは、本国で2003年から始まった同作のシーズン1撮影時も振り返っている。「あの頃の僕はいろいろな場所へ飛び回って映画を撮ったりしていた。でも、家族を持ち始めたばかりで、ショーンもとても小さかったから、もっと家で過ごしたいと思ったんだ。それまでドラマに出ることは全然考えていなかったけど、(『NCIS』の)脚本を読んで気に入って、キャラクターのことも好きになった。名前がすごく気に入ったんだ」とコメント。初めて飛び込んだ世界は最初から思い描いていた通りにはいかなかったものの、それでも着々と人気を得てテレビ史に残るロングランヒットに。「ほかの放送局だったら同じようにはいかなかったかもしれない。成長するチャンスをもらえず、ふさわしいキャストを見つけるチャンスも与えられなかっただろう」と、マークはCBSへの感謝を口にしている。

そんな『NCIS』の歴史に新たな1ページを刻むことになる前日譚の出演陣には、前述したオースティンに加え、『SIX アメリカ海軍特殊部隊』のカイル・シュミット、『約束の地~葡萄と欲望~』のマリエル・モリーノ、『ブラックリスト』のディアニー・ロドリゲス、『シカゴ・メッド』のタイラ・アバクロンビー、『フォーカス』のロバート・テイラー、『MAD MEN マッドメン』のパトリック・フィクスラー、『プレデター:ザ・プレイ』のジュリアン・ブラック・アンテロープが名を連ねていたが、先日新たなキャストが決定。『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のロリ・ペティと『ブルー きみは大丈夫』のボビー・モイニハンが参戦すると発表された。ロリは検視官のアシスタントであるレノーラ・フリードマン、ボビーは法科学分析官チーフのウッドロー・“ウッディ”・ブラウンを演じるという。

本国でまもなくお披露目となる『NCIS: Origins』。日本上陸はいつになるだろうか。

『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン1~20はHuluにて配信中。シーズン21はDlifeにて放送中だ。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline①Deadline②米Variety

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