フランス発の大人気ミステリー『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』。シーズン4が1月14日(日)23:00よりNHK総合にて放送開始となる同作には、主役コンビはもちろん、サブキャラクターに至るまで魅力的な人たちが集まっている。そんな彼らの経歴をご紹介しよう。
目次
サラ・モーテンセン(アストリッド・ニールセン役)
自閉スペクトラム症を抱えるパリの犯罪資料局の文書係だったが、ずば抜けた知識と論理的な思考を持つことからパリ警視庁の捜査に加わるようになるアストリッドを演じるサラ・モーテンセン。フランスで18シーズン続いたソープドラマ『Plus belle la vie(原題)』に2012年から2019年まで300話以上にわたって出演。そのほかには『フランス絶景ミステリー コレクション』や、2000年から9シーズン続いた女性二人が主人公の犯罪ドラマ『心証』でゲストを務めた。映画では、ジャン=ポール・ベルモンド主演の『Un homme et son chien(原題)』や『イン・セイフ・ハンズ』『タイムボム 爆弾解除、ミスしたら即死。』に参加。『目元が似てる君へ』などで知られるリュシアン・ジャン=バティスト監督作の常連。最近では、フランスのカンヌを舞台にした英語作品『警部補カミーユのカンヌ捜査ファイル』に姿を見せている。
ローラ・ドヴェール(ラファエル・コスト役)
経験豊かで鋭い直感と抜群の行動力を持ち、ややガサツながら包容力があるパリ警視庁の警視ラファエルを演じるローラ・ドヴェール。父親も俳優で、『パリは霧にぬれて』でルネ・クレマン監督と、『麗しのカトリーヌ』でジェーン・バーキンと、『海辺のホテルにて』でカトリーヌ・ドヌーヴと一緒に仕事をしたパトリック・ドヴェール。しかし、その父親はローラが2歳の時に自殺したことも影響したのか、彼女自身が俳優になったのは30歳の頃とやや遅咲き。アストリッド役のサラも参加した『フランス絶景ミステリー コレクション』に何度も出演している。最新作はシャーロック・ホームズ作品にインスパイアされた全6話の犯罪捜査ドラマ『Mademoiselle Holmes(原題)』で、ローラは主人公のチャーリー・ホームズを演じる。
ブノワ・ミシェル(二コラ・ペラン役)
ラファエルと長年コンビを組み、彼女に密かに思いを寄せる、同期の警部ニコラを演じるブノワ・ミシェル。10代で演技を始め、キャリア初期から多くの人気ドラマにレギュラーとして参加。『アストリッドとラファエル』の数年前、スリラードラマ『La vengeance aux yeux clairs(原題)』でラファエル役のローラとともにメインキャストを務めていた。ローラ、アストリッド役のサラと同じく『フランス絶景ミステリー コレクション』にも出演。
ウスキ・キアル(アンリ・フルニエ役)
監察医フルニエを演じるウスキ・キアル。これまで100本を超える映画・ドラマに出演してきたベテラン俳優で、短編映画などで監督・脚本を手掛けたことも。映画では、オドレイ・トトゥ主演の『月夜の恋占い』、リュック・ベッソン製作・脚本の『TAXi(4)』、ブノワ・マジメル主演の『パリ、憎しみという名の罠』、ヴァンサン・カッセル主演の『スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~』などに出演。『アストリッドとラファエル』以前に出演したドラマの多くは、『バルタザール 法医学者捜査ファイル』を含めてゲストとしてのもの。アストリッド役のサラが出演していたソープドラマ『Plus belle la vie』にも、彼女と時期は違うが一時参加していた。
ジャン・ルイ・ギャルソン(カール・バシェール役)
ラファエルの上司であるバシェール警視正を演じるジャン・ルイ・ギャルソン。ラファエル役のローラと同じく、映画・ドラマに出演し始めたのはここ10年ほどとキャリアは浅く、ドラマでメインキャストを務めたのは今回が初めて。それまでは『バルタザール 法医学者捜査ファイル』『アート・オブ・クライム 美術犯罪捜査班』『ジュリアとノヴァク 幼馴染みの捜査ファイル』『ファミリー・ビジネス マリファナ・カフェへようこそ』などにゲストとして姿を見せていた。
ジャン・ブノワ・スイル(ウィリアム・トマ役)
アストリッドが通う大人の自閉症友の会「社会力向上クラブ」の主催者で、パソコンに強いことからたびたび捜査にも協力するトマを演じるジャン・ブノワ・スイル。アルベール・カミュの自伝的遺作を元にした映画『最初の人間』や、『MISS ミス・フランスになりたい!』のイザベル・ナンティが主演する犯罪捜査ドラマ『Munch(原題)』に出演している。
ケンゴ・サイトウ(テツオ・タナカ役)
アストリッド行きつけの日本食料品店の店主の甥で、彼女と付き合うようになるテツオを演じるケンゴ・サイトウ。オダギリジョーが画家の藤田嗣治(レオナール・フジタ)を演じた日仏合作映画『FOUJITA』や、パレスチナ人監督エリア・スレイマンの『天国にちがいない』、山下智久が主演するフランス・アメリカ・日本合作ドラマ『神の雫/Drops of God』など、日本、フランスにとどまらず様々な国の作品に参加している。ベルギーで制作された「シティーハンター」短編映画では冴羽獠の親友、槇村秀幸を演じた。
ティミ・ジョイ・マルボ(テオ役)
成績優秀で母親思いのラファエルの息子テオを演じるティミ・ジョイ・マルボ。2018年の『今さら言えない小さな秘密』で映画デビュー。キャリアはまだ浅いが、フランソワ・オゾン監督の『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』、ジェラール・ランヴァン出演の戦争ドラマ『Les enfants des justes(原題)』などに出演している。
アリオシャ・イトヴィッチ(アンギュス・ニールセン役)
アストリッドに犯罪捜査について教えた警察官の父アンギュスを演じるアリオシャ・イトヴィッチ。『バルタザール 法医学者捜査ファイル』にアントワーヌ・バック役でレギュラー出演していたことを覚えている人もるのではないだろうか。そのほかには『アート・オブ・クライム 美術犯罪捜査班』や『リサーチ・ユニット ~ボルドー重犯罪部』でゲストを務め、ソープドラマ『Plus belle la vie』にはアストリッド役サラ、フルニエ役のウスキとは被らない時期に出演していた。
ヴァレリー・カプリスキー(アンヌ・ラングレ役)
元警察学校の教官で、アストリッドの亡き父アンギュスの恋人だったアンヌを演じるヴァレリー・カプリスキー。1980年代に『サロメの季節』『私生活のない女』『彼女はジタン』といった映画に主演した。近年はドラマ出演が増え、『リサーチ・ユニット ~ボルドー重犯罪部』『フランス絶景ミステリー コレクション』といった人気シリーズに参加。
すでに見ていた作品はあっただろうか? それぞれがハマり役を演じる『アストリッドとラファエル』もいいが、彼らキャストがほかの作品で別の役に扮する姿を見てみるのも興味深いだろう。
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』は日本でもU-NEXT(31日間の無料体験あり)、Hulu、Amazon Prime Videoなどで配信中。シーズン1~3はシネフィルWOWOWにて配信している。(海外ドラマNAVI)
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Photo:『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』© FRANCE TELEVISIONS - JLA PRODUCTIONS - Be-FILMS - RTBF (Television belge) - 2021/©Philippe LE ROUX - FTV - JLA/©Natacha Lamblin