日本でも人気のフレンチミステリー『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』の主役二人がそれぞれ出演する新作ドラマ、『マドモアゼル・ホームズの捜査日記』と『デビルズ・リープ~娘を守れ!最強の親父』の特別上映会が開催された。
フランス革命記念日であり、フランス共和国の成立を祝う建国記念日である7月14日(日)に、フランス政府公式機関の東京日仏学院で開催された「パリ祭2024」。屋台が出たり子ども向けのゲームやタンゴのワークショップが行われたりする中、ミステリーチャンネルとアクションチャンネルが提供するドラマも上映された。今回上映されたのは、『アストリッドとラファエル』の主役コンビ、アストリッドとラファエルをそれぞれ演じるサラ・モーテンセンとローラ・ドヴェールの最新作で、ローラが主演する『マドモアゼル・ホームズの捜査日記』とサラがゲスト出演した『デビルズ・リープ』だ。
『マドモアゼル・ホームズの捜査日記』
アストリッドの相棒の刑事ラファエル役で知られるローラが演じるのは、イギリスの名探偵シャーロック・ホームズを曽祖父に持つ内気な女性刑事シャルリー・ホームズ。子どもの頃に母親を亡くして以来、祖父と暮らす彼女は、警察署で苦情処理担当として働いていた。内気で控えめな性格で名探偵の末裔とは思えなかった彼女はある日、交通事故に遭う。幸い軽傷で済むが、それをきっかけに情緒不安定のため服用していた薬を止めたことで才能が芽生え始める。聴覚や嗅覚が研ぎ澄まされ、鋭い観察力と共感力で優秀な捜査官へと変貌。曾祖父ホームズの大ファンだという病理医の研修生サミーとともに事件を捜査する。
シャーロック・ホームズはアーサー・コナン・ドイルの原作小説の中で、祖母がフランスの画家の姉妹だと述べているため、その設定を受けたものと思われる本作。『アストリッドとラファエル』で包容力と行動力のあるラファエルを演じるローラが、別人のようなキャラクターを好演している。内気で気の優しいシャルリーは、薬を飲むのを止めてからは頭がすっきりして活動的に。エネルギーが溢れ出して執着心も強まり、挙動不審な面も出てくるが、容疑者の様子から真実を見抜き、上司を出し抜くほどの推理力を発揮する。ホームズの相棒ワトソン的な役どころのサミーにサポートされながら、まるでアストリッドのように自分の力で人生を切り開いていく姿が見どころだ。今年4月にフランスのTV局TF1で放送された同作は、すでにシーズン2の制作が決まっている。
『デビルズ・リープ~娘を守れ!最強の親父』
元特殊部隊の最強オヤジが娘を守るために壮大なアクションを繰り広げる本作は、『マドモアゼル・ホームズの捜査日記』と同じくTF1で放送されて600万人以上が視聴した大ヒットアクション・スリラー。『96時間』シリーズのリーアム・ニーソンを彷彿とさせる最強の父親を演じるのは、『フランス特殊部隊 GIGN(ジェイジェン) ~エールフランス8969便ハイジャック事件~』のフィリップ・バスで、体を張った激しいアクションをスタントなしでこなしている。その第2話には、アストリッド役でおなじみのサラが空軍の軍曹ガブリエル役で出演。
娘サラとともにトラブルに巻き込まれ、大事なものを守るために厳しい大自然の中で壮大なアクションを繰り広げるポールの活躍を描く本作。その第2話に出演するサラの役どころは、ポールとかつて一緒に従軍した間柄である軍曹ガブリエル。娘たちを人質に取られて軍を裏切るような行動を強いられるポールを信じ、軍における自身のキャリアを危険に晒してでも彼を庇うという、まるでラファエルのような包容力を発揮している。
『マドモアゼル・ホームズの捜査日記』(全6話/字幕版)はミステリーチャンネルにて9月28日(土)16:00より独占日本初放送。『デビルズ・リープ~娘を守れ!最強の親父』(全2話/字幕版)はアクションチャンネルにて7月21日(日)18:00より独占日本初放送となる。(海外ドラマNAVI)
Photo:『マドモアゼル・ホームズの捜査日記』© Marysol – Capa Drama – TF1 / MMXXIII/『デビルズ・リープ~娘を守れ!最強の親父』© Julien Cauvin / TF1, CPB Films, Yellow Butterfly