米ABCにて1980年代後半から8シーズン続いた大ヒットドラマ『フルハウス』でタナー家をまとめるパパ、ダニーを演じたボブ・サゲットが突然亡くなったのは2022年1月9日。それから2年が経ち、共演者たちがボブへの追悼メッセージを寄せている。米Entertainment Weeklyが伝えた。
ジェシー、ジョーイ、娘たちとキミーも反応
ジェシー役のジョン・ステイモスは、ジョーイ役のデイヴ・クーリエ、D.J.役のキャンディス・キャメロン・ブレ、ステファニー役のジョディ・スウィーティン、キミー役のアンドレア・バーバーとオンラインでダニーの思い出を語り合う動画をInstagramに投稿。その動画の中での彼らは、ボブへの思いがこみ上げて目に涙を浮かべたり、声が震えたりする場面も。その動画の最後には、ボブも含めたキャストで笑い合う画像が映し出されている。
ジョンは前述の動画に添えて、友を失ってから2年が過ぎたことを次のように振り返り、ボブに向けてメッセージを送った。
「2年経ったなんて信じられない。だけど時が経つにつれて、初めはあんなに鋭かった痛みが今では僕の一部になっている。当初ほどの痛みを感じないのは、慣れてしまったからだろう。それに対して自分がどう感じているのかよく分からない。ただ、そんな状態には慣れたくないと思う自分もいる。彼がもういないことに慣れてしまったなんて考えたくない。きっとボブは僕に自分の人生を楽しんでほしいと思うだろうけど、薄れていくのは間違っているとも感じる。誰かと親しくなった時、その人がいない未来を考えたりはしないものだ。それはきっといいことだけど、確信は持てない。でも、それで構わない。自分にとって大事な存在だったからこそ、その人のことを惜しんだり思い出したりするんだから」
「つまり何が言いたいのかというと、彼のことが恋しい。とってもね。毎日そうだよ。でも、彼と一緒に時間を過ごせたことや友情を分かち合えたことには感謝している。稀有な存在であった彼のことを友人と呼べて本当に幸運だった。愛してるよ。僕の人生の一部でいてくれてありがとう」
ジョーイ役のデイヴは、ボブにバックハグされている画像を投稿。「ボブはいつもハグしてくれた。あのハグが、ボブが恋しいよ。彼のことが大好きだった」と、友との失われた習慣を恋しがった。
デイヴと同じようにボブのハグを懐かしがったのは、D.J.役のキャメロン。エミー賞授賞式のレッドカーペットでボブと一緒に撮った画像を投稿し、「あなたのことがいつだって恋しい。今すぐあのハグを感じられたらいいのに」と述べた。
ボブの名前が書かれたパーカー姿を投稿したのはステファニー役のジョディ。「2年経っても、現実のこととは思えない。今日はボブ、そして彼の娘たちや(妻の)ケリー、『フルハウス』ファミリーのことを考えたけど、じゃあほかの日には彼のことを考えないのかと言ったら、それは嘘になるわね。今でも、グループチャットにあなたのメッセージが表示されたり、電話で“やあ、ところでボブだよ”って言われたりするのを期待してしまう。史上最高のテレビ界のパパへ。あなたのことがいつだって恋しい…」
キミー役のアンドレアは、“ミスター・T”ことボブのほか、1年違いで同じ日(1月9日)に亡くなった自身の母親にも思いを馳せている。「私の人生において最も素晴らしく、今でも生きているべきだった二人」というボブ、母親それぞれとのツーショット画像をアップし、「二人のことを毎日考えているから、(命日である)今日も例外じゃないわ。でも今日は喪失感がいっそう強い」と胸中を明かした。「よく考えるのは、二人が今この瞬間に何をしてるかってこと。そして、彼らがかつて亡くした人と(天国で)一緒に過ごしていると考えると、心が慰められるの。例えば、ママはおばあちゃんと、そろってパジャマ姿でカウチに座って、パズルをして遊んだりお気に入りのバラエティ番組を見たりしているんでしょうね。そしてボブはご両親やお姉さんと一緒に過ごしたり、葉巻を吸ってるんじゃないかな? 天国に携帯電話があるかどうか分からないけど、もしあるなら、ボブはそれを使って自分が死後の世界でもどんなに忙しいかを教えてくれるんじゃないかしら」
「二人には、ここ地球でも彼らがまだこんなに愛されていることを感じてほしい。“死者を悼むことは行き場のない愛だ”という表現があるけど、今日の私は彼らを思い出し、称え、ハグをすることに自分の愛を注ぐわ」
そのほかには、ボブと交流のあったシンガーソングライターのジョン・メイヤーや、コメディアンのジェフ・ロスも彼との思い出を回想していた。
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Photo:『フルハウス』©Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.